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「家事をしない夫」の心理とは?理由を聞いたら「妻がやってくれるから」が最多だった!

「私ばっかり家事をしている!」夫婦生活を送る上で、妻が感じる不満としてよく聞きます。でも「家事をしない夫」の側にも、何か理由があるのかもしれませんよね。それが妻にとって正当な理由になっているかどうかはともかく、「なぜやらないのか」を知ることは、よりよい関係を構築する上できっと役に立つはず。

そこで今回『kufura』では、妻と同居している既婚男性357人にアンケート調査を実施。「家事の自己評価」について聞きました。夫婦それぞれが過ごしやすい家庭生活のためのヒントがあるかも?

「家事をしない夫」は何割くらい?自己評価を聞きました

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【あなたは日頃、家事をどの程度やっていますか?】

とてもよく家事をしている・・・10.9%39人)

よく家事をしている・・・38.9%139人)

あまり家事をしていない・・・39.2%140人)

まったく家事をしていない・・・10.9%39人)

実際に妻がどう思っているかはわかりませんが、夫の自己評価ではちょうど半数が「とてもよく家事をしている」「よく家事をしている」と認識しているよう。

では「家事をしていない」側の夫は、どうして家事ができていないのでしょうか? 「あまり家事をしていない」「まったく家事をしていない」を選んだ179人に、その理由を自己分析してもらいました。

夫自身が思う「家事ができていない理由」ランキング

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日々、妻の大変さを見ているはずなのに、どうして家事をしないのでしょう? 夫自身が考える「家事をしない・できない理由」を聞いてみました。自由回答のコメントをまとめ、ランキング形式で発表します。気になる夫の言い分とは……?

第1位:妻がやってくれるから

「基本的に妻がすべてやってくれる」(38歳/その他)

「妻が、全てにおいて良くやってくれているので、自分がやるとかえって邪魔かなと思って、あまり家事をしない」(46歳/営業・販売)

「妻が率先してやる。妻が家事が好き」(57歳/営業・販売)

「家事はやれるほうがやればいいと思う」(50歳/総務・人事・事務)

最も多い回答は、「妻がやってくれるからやらない」というものでした。家事は妻がやるものだと思っていて「家事分担」という発想がない方も。

家事は誰かがやらないと生活は回りません。一緒に生活する以上、家事も当然分担するべきもの。もし、どうしてもできず、妻の負担が大きくなってしまうとしたら、せめて感謝の気持ちを言葉にして伝えたり、代わりに妻のためにできることをしたり……気配りを忘れないようにしなければいけません。

第2位:いろいろと忙しいから

「仕事が忙しいため、手伝えてない」(34歳/総務・人事・事務)

「仕事で朝早く、夜遅いため」(45歳/営業・販売)

「自分ができるタイミングで家にいないから」(46歳/医師)

「いそがしくてやる気がしない」(54歳/研究・開発)

この記事を書き始める前は「仕事で忙しいから」という回答が最も多いと予想していましたが、蓋を開けてみると「妻がやってくれるから」の約半数ほどに留まりました。筆者の父や夫、友人夫の言い訳でも「忙しい」はよく聞くので、意外な結果に。

なお、今回のアンケートでは「遊ぶのに忙しい」「家庭菜園で分担している」「町内会はやっている」という回答も。忙しさの種類はいろいろありますが、家事に限らず妻が大変そうにしているものをちょっとでも分担してみる、逆に、夫の大変さや忙しさを妻と分かちあうというのも大事かもしれませんね。

第3位:妻が夫のやり方に不満だから、文句を言われるから

「たまに自分も手伝うが、仕上がりに妻が納得しないから」(51歳/営業・販売)

「手を出すといろいろとダメ出しが多く、かえって妻の気分を損ねるので徐々に手を出すことを止め、現在に至っている」(69歳/その他)

「洗濯も掃除も、自分がやったレベルでは妻が満足せず、干し方を直したり、掃除機をかけなおしたりするのが辛くて、だんだんやらなくなりました」(46歳/その他)

たしかに洗濯物の干しかたや片付けかたには、人によって様々な違いがあるもの。ですが妻からすると「もしかして、家事をやりたくないから、敢えてできないフリしてるんじゃないの?」と疑いたくなるくらい、不十分な点ばかり目立つときもあるんですよね。

ちなみに、無能であることを敢えて示す行動を、「無能の証明」というそうです。意図的ではない、と信じたいですが……。とりあえず、やろうとした気持ちを尊重するために、バレないようにそっと皿を洗い直してみることも。

第4位:やったことがない、苦手だから

「経験がほとんどないから」(64歳/その他)

「ずぼらで自分に向いていないから」(33歳/その他)

「苦手だからしていない」(56歳/その他)

最初は妻だってみんな、やったことがなくて苦手だったりするんです。それでも、やらなきゃと頑張っているのです。もしかして「挑戦したくない」「失敗したくない」人が多いのかも……?

まずは時間に余裕のある休日など、失敗してもいいタイミングを見計らってチャレンジしてみるだけで、ちょっとずつ状況は変わってきそうです。

第5位:面倒くさいからやりたくない

「面倒なのでついついまかせっきり」(62歳/技術職)

「自分の時間が欲しいのでめんどくさがってしまう」(41歳/その他)

「たまに手伝うことがあるがいつもの習性で怠けてしまっている」(57歳/その他)

わ、わかるーーー! 奇遇ですね。大抵の妻も家事が面倒だったりするんですよ……。

以前、「いっそ私が何もやらなかったら家はどうなるのだろう?」と気になって「家事をしないチャレンジ」をしてみたのですが、シンクに山と積まれた汚れた食器に耐えられず……3日でこちらが音を上げてしまいました。面倒だからこそ、思いやりの気持ちがほしいところ。

どうしたらもっと家事ができる?夫自身の考え

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「家事を筋トレと思ってやる」(54歳/研究・開発)

「自分が気が付いたときに率先してやる」(51歳/営業・販売)

「褒めてくれたら頑張れそう」(39歳/営業・販売)

「家事の結果に対して文句を言わないで欲しい」(49歳/その他)

「単身赴任をしていたので、自分が困らない程度の家事は一通りできる。あまり手を出さないで任せて」(68歳/その他)

「役割分担をし、皆が責任を果たすようにする」(51歳/技術職)

「優しくお願いされたら」(62歳/技術職)

「上司に伝えたい新入社員の声」と言われても違和感がないようなコメントが並んでしまい、驚きました。家事はプライベートに分類されてはいますが、仕事同様に「当然やるべきこと」として考えると良さそう?

 

妻は夫が家事をする様子をできるだけ辛抱強く見守り、褒めて伸ばしていくようにしたいところです……なんて、気を使わなきゃいけないのもフェアじゃない感じはしますが、ひとまず言いたくなるところはグッと堪えて。

そして夫のみなさん! 共同生活において、負担は当然平等に分け合うべきもの。自分が家事をやれていない理由を自己分析しつつ、少しずつでも改善していきましょう。

佐藤春華
佐藤春華

ライター・編集。1990年青森県弘前市生まれ。編集アルバイト経験を経て『ぷっちぐみ』、『小学一年生』、『ようちえん』、『めばえ』(小学館)など幼児・学年誌の編集執筆やイベント運営を担当。『ねとらぼ』『アリシー』などWEB媒体でのコラムや調査記事、業界誌でのインタビュー記事、SNSのオウンドメディア運営なども行っている。結婚を機に高知県へ移住し、旦那と黒猫との3人暮らし。かわいいものと美味しいものに目がない。

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