『kufura』の過去記事「深すぎる!結婚30年以上の女性に聞く“夫婦生活を円満に長く続ける秘訣”をたった1つあげるとしたら?【妻編】」では、シニア女性の回答の中で“我慢”という単語が頻出していました。
しかし、共働きが主流となっている世代からは「我慢は続かない」といった声が多く聞かれました。
というわけで、今回は30~40代の夫婦円満術に着目。
『kufura』編集部は結婚後10年以上経過している30~40代の既婚男女にアンケートを実施して「夫婦の状態は円満だと思う」と回答した人(男性72人・女性68人)にその秘訣をお聞きしました。
【夫編】に続く今回は、妻サイドの声をご紹介します。
相手の欠点を「ある程度」受け入れる
nullまずは、配偶者の欠点との向き合い方に関する回答です。
「お互い相手の欠点を大目に見るようにしているから」(48歳・主婦/結婚16年)
「お互い、嫌な面は目をつぶる」(45歳・その他/結婚12年)
「お互いに悪いところもそこそこ受け入れている」(39歳・主婦/結婚15年)
この世に自分の思い通りに動いてくれる人間はいません。それは、相手にとっても同じこと。“そこそこ”受け入れ、時には目をつぶる。その折り合いのつけ方は参考になりますね。
そして、当然“譲れない一線”はあります。「どこまで許せるか」を探るためにもは、次に続く“話し合い”が重要となってきます。
「話し合い」ができる関係性を築いている
null一方的に話すだけでも聞くだけでもなく、“話し合える”関係性に満足する声が聞かれました。
「話し合いで決めていけるから」(42歳・主婦/結婚11年)
「何でもいちいち話し合うから」(49歳・総務・人事・事務/結婚15年)
「けんかもあるけどなんだかんだ仲良し。言いたい事をいい合える関係が出来たから」(36歳・主婦/結婚12年)
何かあれば話し合って、2人で決め、2人で責任をとる。夫婦が個々の問題に“能動的”に取り組む過程で、相手の意見を傾聴する必要性も生じます。
「適度な距離感」を保つ
null続いて、夫婦間の距離感に関する回答です。
「お互い干渉し合わないが、困ったときは助け合う」(48歳・主婦/結婚22年)
「お互いに自由な時間を作ること」(45歳・主婦/結婚14年)
「あまり干渉しない。相手のことを考えて行動する」(49歳・営業・販売/結婚12年)
近すぎれば悪いところが目に入り、遠すぎればすれ違う。つかず、離れず。干渉せず、放置せず。そのさじ加減が円満に寄与しているのかもしれません。
共通の趣味を持つ
null“相手の世界”と“自分の世界”に一線を引きながら、“2人の世界”も大切に。共通の趣味に関する回答も寄せられています。
「趣味(ミュージカル)と、観劇したときの価値観がかなり合う。言いたいことはその場で言う。ケンカでもやもやした時には、鍋をすべて磨く」(49歳・その他/結婚20年)
「1人の時間をもつこと、共通の趣味を1つでももつこと」(47歳・総務・人事・事務/結婚17年)
「子どもがいないので金銭的に余裕がある。趣味が合うから」(49歳・主婦/結婚19年)
共通の趣味によって、2人に楽しい時間がもたらされ、夫婦関係が“趣味仲間”に拡張していきます。
相手を信頼する
null“信頼”と“尊敬”に言及する声です。「言うは易く、行うは難し」ではありますが、夫婦で共通の理念を掲げることは大切です。
「互いに信頼し、愛し合っているから」(35歳・金融関係/結婚12年)
「お互いを信頼し、隠しごとなし。なんでも話して相談する」(44歳・公務員/結婚15年)
「相手のことを尊敬している。その気持ちを持たせてくれている相手に感謝です」(37歳・主婦/結婚10年)
尊敬を感謝という感情で補強している女性も見受けられます。盤石な関係であることがうかがえますね。
30~40代の円満夫婦から頻出した「互」という漢字
null【夫編】【妻編】の2回にわたってアンケートの内容をご紹介しましたが、男性の4人に1人、女性の3人に1人が“互”の漢字を使っていたのが印象的でした。
「お互いにお互いのことを考えて生活しているから」(37歳・主婦/結婚13年)
「お互いの良いところを認め合っている」(38歳・主婦/結婚12年)
相手の存在があってこその結婚生活。夫婦円満術は、忍耐・辛抱・我慢から相互理解・相互扶助へと変わっているのかもしれません。
以上、【夫編】【妻編】の2回にわたり、結婚10年以上経過した男女に夫婦円満の秘訣についてうかがいました。
コミュニケーションは密に、でもほどよく距離感を持って、互いの声に耳を傾け合って、日常の雑事を助け合う。
そんな声が多く聞かれる結果となりました。