今回は、家庭の外からは見えにくい結婚生活の幸せな瞬間にスポットを当てていきます。
『kufura』編集部は20~50代の既婚男女501人(男性282人/女性219人)にアンケートを実施し、結婚後の日々のなかで「幸せを感じる瞬間」についてうかがいました。
結果は【夫編】【妻編】の2回に分けてお届けします。今回は既婚男性の声をご紹介します。
家族で「食卓」を囲むとき
null最初にお届けするのは家族での食事のエピソードです。
多く集まったのは「家族で」「夫婦で」「おいしい」「温かい」といったキーワードでした。
「子どもを遊びに連れて行って帰ってくると妻が食事を準備してくれている風景。家に帰ってくるとホッとするから」(41歳・総務・人事・事務)
「家族で鍋をつついているとき、このために仕事をしているなと幸せな気持ちになる」(44歳・総務・人事・事務)
「仕事でくたくたになって帰ってきたとき、自分の好きなご飯があり、笑顔でおかえりと言ってくれたとき」(32歳・その他)
「平日の晩御飯を食べながら、お互いの今日一日の話しをすること」(43歳・技術職)
「家族でご飯を食べているとき」(40歳・コンピュータ関連技術職)
「夜ご飯を一緒に食べるときの会話が楽しい」(40歳・技術職)
「家に帰って電気がついていて、ごはんを作っていくれる人がいて一緒に食べることが出来るとき」(31歳・その他)
“食べる”という行為には、しばしば“楽しむ”“話す”“笑う”“愛を感じる”という付加価値がついてきます。家庭の外でほろ苦い出来事があっても、誰かと”おいしい“を共有することで癒されることもあるようです。
帰宅後に「家族の気配」を感じたとき
null玄関のドアを開けたときの明かりやぬくもりにまつわるエピソードです。
「家に帰ったときに灯りがついていること」(48歳・デザイン関係)
「夜帰って来ると明かりが点いていて、家族の笑い声が聞こえてきたとき」(50歳・営業・販売)
「家に帰ると誰かいるのはとても幸せです」(37歳・営業・販売)
「仕事から帰ると『おかえり』と出迎えてくれる」(50歳・技術職)
「仕事から家に帰ったときに『おかえりなさい』と優しく言ってもらうこと」(47歳・営業・販売)
「疲れて帰っても、いつも労ってくれる」(31歳・技術職)
帰宅すると“誰か”の気配があり、出迎えてくれる人がいて、話す相手がいることを幸せだと感じている人も多く見受けられました。家庭という空間を同じくする相手がいることで、孤独が和らぐという声も聞かれます。
「子ども」との時間
null続いて、子どもとの時間を通じて幸せを実感するという声です。
「子どもたちとふれあいながら、子どもの成長を感じるとき」(39歳・コンサルタント)
「子どもが父の日にプレゼントをくれたとき」(43歳・その他)
「子どもとゲームをするとき」(33歳・営業・販売)
「子どもと公園で遊んでいるとき」(30歳・その他)
子どもと一緒になって全力で遊ぶことを楽しむ声、“引き”の視点で子どもの成長を喜ぶ声などさまざまな声がありました。
「家族の笑顔」を見たとき
null家族の笑顔が自分の幸せにつながっている人も。
「子どもと妻が笑顔のとき」(41歳・総務・人事・事務)
「妻の笑顔を見ている時間」(40歳・その他)
「妻が好きなものをおいしそうに食べている姿」(47歳・営業・販売)
相手の “うれしい”が自分の“うれしい”になる。それを“愛”と呼ぶのかもしれません。
夫婦の「お決まりの時間」
null夫婦だけの独特な時間。決まった場所で“いつものアレ”をすることを幸せだと感じる人も。
「特に何もしていなときに『お茶を飲まない?』と聞いてくるとき」(50歳・総務・人事・事務)
「夫婦でのスキンシップの時間がうれしい」(46歳・金融関係)
「テレビを観ながら一緒に楽しんでいるとき」(52歳・総務・人事・事務)
「一緒に料理をしているとき。二人で料理をするので共同作業が楽しい」(43歳・営業・販売)
会話の内容も、作る料理も、お茶の濃さもいつもと同じようでいて、ちょっと違う。まるで幸せの定点観測をしているかのようです。
瞬間ではなく「ずっと」
null今回のアンケートでは“幸せな瞬間”についてうかがいましたが、こんな声もありました。
「一緒にいることそのもの」(59歳・公務員)
「いつでも幸せ」(54歳・医師)
「いつもそこにいると思える瞬間」(50歳・その他)
「いつも幸せです」(48歳・その他)
瞬間とは、細切れの時間のこと。でも、エンドレスに幸せを感じ続けているという声からは、充実した家庭生活が垣間見られます。
今回は、既婚男性にとっての結婚生活の“幸せな瞬間”についてお届けしました。
昨日と同じ人と、昨日と同じような暮らしをしながら、地味なようで滋味のある家庭生活を送っている人は、少なくないようです。