というわけで、今回は夫婦間の“スペシャルな言葉”に着目。
既婚男性267人、既婚女性237人に「今まで一番うれしかった夫・妻に言われた言葉」について聞いてみました。
前回の【夫編】に続き、妻サイドの声をご紹介します。
「楽しい」「幸せ」の気持ちを共有する言葉
nullまずは夫の“幸せ”“楽しい”の感情が言葉を媒介して妻に伝染した例です。
「『結婚して幸せだ~』と楽しそうにすごい笑顔で言ってくれる時がうれしいです。主婦をしていると働いてる時みたいに褒められたりしないので嬉しくなります!」(39歳・主婦)
「『一緒にいて楽しい』。子どもがいない夫婦です。2人で支え合って生きていかなければならないので、楽しいポイントが一緒な事は嬉しかったです」(39歳・主婦)
「ふと『結婚って楽しいなー』とつぶやいたのがとてもうれしかったです」(38歳・デザイン関係)
「『幸せすぎて怖くなる』と言われたことがある」(33歳・主婦)
夫婦は、互いの感情の動きに大きな影響を与え合っています。夫が幸せを実感している様子を通じて、うれしい気持ちになったという声がありました。
ストレートな愛情表現がうれしい
null「『今までに出会った人の中で一番好き』と言われ続けている。けんかしてもそれを思い出すと怒りが少し消える」(46歳・主婦)
「『いつも愛してるよ』。定期的に言葉で伝えてくれるので、安心できるのがうれしい」(44歳・総務・人事・事務)
「『大好きだよ』と言ってくれたこと。普段愛情表現のない夫なので、とてもうれしかったです」(31歳・主婦)
夫サイドからも「愛してる」「好き」がうれしいという回答が多く寄せられています。駆け引きなどなしに、気持ちがあふれたときには「好き」という言葉に変換して伝える。これは、夫婦関係の維持のためには意外と大切なことなのかもしれません。
節目・日常の「ありがとう」の言葉
null「『子どもを産んでくれてありがとう』。今までで一番の言葉で涙が出た。我が子はハンデを持って産まれてきたので、そう思ってくれてたのが嬉しかった」(41歳・主婦)
「『いつもありがとう』。週末や疲労が溜まるタイミングでいつも言ってくれます。これからも良好な関係を続けていけます」(29歳・主婦)
「日常の中での感謝の言葉。車で駅までの送り迎えをしているけど、いつもさりげない言い方で「ありがとう」と車を降りる時に声をかけてくれる。結婚して27年だけど、出会った時から変わらず優しくて温かい人」(50歳・主婦)
「子どもが生まれたときの『ありがとう』『お疲れさま』。子どもと私の無事を誰よりも喜んでくれたから」(37歳・総務・人事・事務)
「『おいしいご飯をありがとう』と言ってくれます。失敗ばかりだし、料理が大の苦手なので嬉しかったです」(50歳・主婦)
日常の何気ない「ありがとう」も、夫婦史に刻まれるような節目で投げかけられた「ありがとう」も皆さんの心に残っているようです。
2人の将来をイメージさせる言葉
null「ずっと一緒にいるよ」(38歳・主婦)
「『もし容姿に変化があっても好きな気持ちは変わらないよ』と言われた。なんだか嬉しくなりました」(36歳・デザイン関係)
「『一緒にいられるのは俺くらいだからずっと一緒にいる』と言われたこと。もともと人と一緒に住んだりするのが苦手だったり、自分でも困った変な性格なので、この人は見捨てずにずっと一緒にいてくれると思ったら嬉しかった」(42歳・主婦)
「『一緒にこれからも幸せに生きていこう』と言われた。何十年もいるから逆に新鮮で嬉しくなりました」(43歳・主婦)
「最近『死ぬまで一緒でしょ』と言われてうれしかった」(43歳・主婦)
「病気になって迷惑をかけたときに『何があっても味方だよ』と言われた」(57歳・その他)
ちょっとした言葉から、本音がポロっともれることもありますよね。夫の言葉から、2人でともに過ごしていくビジョンが垣間見えたとき、これまでの結婚生活が肯定されたような気持ちになるのかもしれません。
諭す言葉
null「つき合う前、仕事や人間関係などいつもがんばりすぎて突っ走っていた私を察してか『甘えろよ』と言われました。今では何でも頼りまくっています」(49歳・主婦)
「『僕は君と競うためでなく一緒にがんばるために居るんだよ』と言われたこと。心強い味方がいるんだなあと再認識させられた」(32歳・その他)
相手の変化をキャッチして、そのときに必要としている言葉を投げかけてくれる存在は、とても心強いですね。
まだまだある!とってもうれしかった「夫の言葉」
null今回のアンケートでは、他にもこんな回答がありました。
「『健康診断にひっかからなかった』と言われたとき。出会ったときには不健康だった人が生活を共にするようになって健康的になった。自分の努力が報われたような気がしてさらに嬉しかった」(48歳・主婦)
「『一緒に居てくれなかったら、生きてなかったかも知れない』と言われたこと」(47歳・その他)
「ダイエットで食事を減らしたりしていたが『そのままでいいよ』と言ってくれとき」(31歳・営業・販売)
「先に死んだら、あの世の入り口で待ってて」(56歳・主婦)
「『僕は賢い人と結婚したんだ』と、私に直接ではなく、共通の友人に言ったというのを後で聞いたこと」(56歳・主婦)
夫婦で頼り頼られながら生活を送っていることがうかがえます。
今回は、夫に言われて一番うれしかった言葉をご紹介しました。
受け手の心境によって、耳慣れた言葉でもパッと輝く瞬間があるようです。
「言わなくてもわかってくれるはず」「言葉で伝えなくてもわかりあってる」という期待や思い込みをいったん捨て、相手の気持ちを推し量りながら、折に触れて“スペシャルな言葉”を言い合えたら素敵ですね。