子育て世代の「暮らしのくふう」を支えるWEBメディア

【妻編】既婚女性に聞いた!「離婚したい」と思ってもしなかった4つの理由

「結婚前には両目を大きく開いて見よ。結婚してからは片目を閉じよ」という言葉があります。恋愛期には気づかなかった相手の欠点は、結婚後に思わぬ形で露呈することがあります。

片目を閉じたり、両目をギュッと閉じたりしながら関係を続けてきた夫婦でも、何かのきっかけでガッと両目を見開いた後に別れをイメージする瞬間もあるかもしれません。

『kufura』編集部が既婚女性に対して行ったアンケート調査によれば、“離婚”の二文字が頭をよぎったことがある人は、218人中103人。半数近くの47.2%が「こっそり離婚を考えたことがある」と回答し、男性の38.9%を上回っています。

男性側の回答は【夫編】こっそり「離婚」を考えた既婚男性に聞いた!現在も夫婦関係が続いている4つの理由で詳しくご紹介しています。

既婚女性の場合にはどんなときに離婚を考えているのか、どうやってその気持ちと折り合いをつけたのか、それとも無理をして婚姻関係を続けているのか……などなど、その事情を聞いてみました。

離婚がチラついたきっかけ「性格」「義実家」「金」「家事育児」…etc.

null

妻たちが離婚を考えたきっかけについて聞いたところ、さまざまな理由がありました。その一部をご紹介します。

「性格が合わない部分があり、けんかが多いため」(33歳・主婦)

「夫が多趣味。借金してでも欲しいものは購入する。連絡しないで遅く帰って来ていたことが多かった」(52歳・コンサルタント)

「子どもの世話で大変なのに、夫の世話もしなくてはならなかったとき」(33歳・その他)

「夫のお母さんが、夫に執着して、いろいろともめるから」(48歳・主婦)

「夫の浮気が許せなくて別居までしたことがある」(44歳・その他)

価値観の違い、義実家との関係、夫の浮気、家事・育児分担などの理由が寄せられました。既婚男性からの回答は「価値観の違い」という言葉に集約されている回答が多かったのですが、女性側は具体的なエピソードが記載されているものが多く見受けられました。

どのようにして「離婚したい」という思いと折り合いをつけたのか聞いたところ、4つの回答がありました。

離婚しなかった理由1:「一時の感情」だと気づいたから

null

「しばらく経ったら、私の方がそのことを忘れていた」(54歳・主婦)

「私が神経質だったと気付いたから」(40歳・デザイン関係)

「一時的な気持ちだから」(33歳・その他)

怒りで頭に血がのぼったときには、気持ちが負の方向に振り切れても、時間が経つとなぜ怒っていたのか忘れてしまうこと、ありますよね。

男女ともに、“一時の感情”といった回答は最も多く寄せられています。

離婚しなかった理由2:「改善してほしいこと」を夫が受け入れてくれたから

null

「夫にやめてほしいことを伝えると、やめてくれたから」(40歳・金融関係)

「本人なりになんとか頑張っていたのが垣間見えたので、もう少し様子を見よう!となった」(40歳・主婦)

「義実家がうっとうしすぎて、それを問題視していない夫にむかついたが、話し合って一応何が問題なのか、どうすべきなのかを共有できたから。それと、私自身、義実家と関わることをやめたから」(44歳・主婦)

「ダンナが親の金銭的問題をしっかり対応してくれなかった。しかし、問題に対してダンナ自身が責任をもつと言ったから」(47歳・技術職)

「他人や身内へのひどい言い方を反省して直すと言ったから」(40歳・総務・人事・事務)

問題点や不快に感じたことを伝え、夫が前向きにとらえたことで、夫婦関係が改善した例もありました。

離婚しなかった理由3:「子どものため」を思って

null

「子どものため。子どもに対しては、悪い父親では無いところもあるから」(51歳・総務・人事・事務)

「2人目ができたので。1人では子どもを育てられない」(31歳・主婦)

「子どもがいたから。それと同居人だと思えば、意見を合わせる必要もないので我慢できるから」(57歳・主婦)

同様の声は、男性側からもありました。あくまでも傾向ですが、夫サイドは離婚後の子どもの情緒面を慮り、妻サイドは情緒と家計のひっ迫を慮る傾向がありました。

離婚しなかった理由4:経済的な問題を考慮して

null

「子どもの教育費がかかるから。好きなことをやらせることができなくなる」(50歳・営業・販売)

「離婚すると経済的に困るから我慢した」(44歳・その他)

「経済的に1人でやっていくのが不安だったのと、子どもはパパが大好きなので、奪ってしまうのはかわいそうだと思ったから」(28歳・主婦)

共働き家庭でも、専業主婦家庭であってもひとり親になることで一家の収入が減ることへの不安を抱えていました。日本のシングルマザーの貧困率は、他の先進国と比べても最低レベルに沈んでいます。切羽詰まった理由で離婚を望んでも、簡単には離婚できないケースもあるようです。

離婚はしていないけれど、いずれは…

null

回答者の多くは引き続き婚姻関係を継続することを選択していますが、中には将来の覚悟を感じさせる声もありました。

「いまも検討中」(42歳・総務・人事・事務)

「まだその時期ではない」(43歳・総務・人事・事務)

「準備不足だから」(40歳・その他)

仕事や家庭の維持で忙しい盛りの40代の女性の中には、離婚願望を心の中で温めている人がいました。

 

以上、今回は、離婚を考えたことのある既婚女性が現在も結婚生活を続けている理由についてお届けしました。

多くのケースでは「別れたい!」という気持ちは、発作的にわきあがり、いつの間にか収まる自然な感情であるようです。

「夫婦のことは、夫婦にしかわからない」という言葉がありますが「夫婦であっても、相手の胸の内を理解しているとは限らない」とも言えそうです。

pin はてなブックマーク facebook Twitter LINE
大特集・連載
大特集・連載