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【夫編】「結婚10年後のリアルな夫婦像」想像と比べてよかった面・悪かった面を結婚10〜15年目の夫に聞いた

結婚後10年。およそ3,652日の間、毎日夫婦の日常生活を繰り返してきたその先には、どんな風景が見えるのでしょうか。

今回は、さまざまな瞬間を共有してきた夫婦の空気感をお伝えすべく、『kufura』編集部は、結婚後10年以上~15年以下の既婚男女(男性82人/女性48人)にアンケートを実施。

「結婚10年後の夫婦の関係性」について、結婚する前に想像していたよりも“よかった面”と“悪かった面”をうかがいました。

皆さんの回答は「妻編」「夫編」の2回に分けてお届けします。

今回は、既婚男性の回答をご紹介します。

結婚後10年…結婚前に想像していたよりも「よかったこと」

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まずは、結婚10年経過した後の夫婦関係について、既婚男性が「結婚する前に想像したよりよかった」と感じていることをご紹介します。

(1)信頼関係が深まった

「年齢とともに絆が深まり信頼感が増し空気のような存在になっている」(55歳・公務員/結婚11年)

「お互いに信頼関係ができている」(41歳・金融関係/結婚10年)

「お互いを心底分かり合い、困ったときに協力して生活していく関係性である」(48歳・総務・人事・事務/結婚10年)

夫婦の信頼関係は、長い時間かけて1ミリずつ積み重ねる繊細な造形物のようなもの。夫婦のどちらかが壊すことなく育まれていた信頼関係は心の安定につながりそう。

(2)「ラブラブ」が続いている

「意外とラブラブ」(34歳・営業・販売/結婚10年)

「付き合った当初と変わらずラブラブ」(34歳・総務・人事・事務/結婚11年)

「今でもラブラブですけどね」(42歳・その他/結婚13年)

意外と多かったんです“ラブラブ”という言葉が。恋人時代のような雰囲気を保てているのか、それとも2人で楽しく過ごせているか、いずれにしても良い関係を継続していることがうかがえます。

(3)協力し合えている

「子育て・家事がしっかりと分担できている」(40歳・総務・人事・事務/結婚12年)

「子育てを共にする仲間になった」(53歳・コンピュータ関連技術職/結婚11年)

「チームのように協力できるようになった」(38歳・研究・開発/結婚14年)

恋人から夫婦となり親となって“チーム”“仲間”に。夫婦関係の厚みを感じさせます。

(4)尊敬している

「いつも健康志向でおいしい料理を作り続ける姿勢はすごいです!」(44歳・営業・販売/結婚14年)

「よくずっとそばにいてくれたものだなと」(44歳・営業・販売/結婚10年)

妻の度量や家事スキルへのリスペクトも聞かれました。

結婚前に想像していたよりも「悪かったこと」

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続いて、結婚10年以上たって、結婚前に想像していたことよりも“悪かったこと”についての声をご紹介します。

(1)家事・育児の分担の難しさ

「家事分担でもめる」(34歳・営業・販売/結婚10年)

「料理をしてくれない」(53歳・コンピュータ関連技術職/結婚11年)

「妻が掃除嫌い」(38歳・企画・マーケティング/結婚11年)

「年数がたつにつれて、扱いが雑になってきた」(36歳・その他/結婚12年)

「疲れているときは、ほぼ家の事を何もしない」(39歳・営業・販売/14年)

家事分担でもめること、妻が家事をしないことへの不満が聞かれました。女性側からも家事にまつわる声が多く聞かれました。夫婦の家事への姿勢は、結婚生活を大きく左右することは間違いなさそう。

(2)妻の「嫌な面」が気になる

「自分のことばっかり、権利ばかりで責任をはたしていない」(47歳・その他/結婚10年)

「嫁はキレると面倒くさい」(46歳・その他 /結婚10年)

「不満を態度に出すようになったこと」(39歳・コンピュータ関連技術職/結婚11年)

本来の気質なのか、相手が変わってしまったのか、それとも自分が変えてしまったのか。それは夫婦にしかわからないことですが、新婚時代とは異なる“妻の態度”への不満の声が聞かれました。

(3)家計に不安がある

「金銭感覚の違いが大きく、老後資産形成が不安になってきている」(45歳・その他/結婚13年)

「生活費、支払い、光熱費等々、お金の面で苦しくなり夫婦の溝は広がりつつある」(43歳・その他/結婚11年)

どのライフステージでもお金の不安は尽きることはありません。ましてや今は不安の多い時代です。金銭感覚の違いや家計が夫婦の信頼関係やけんかの頻度に関わってくるのかもしれません。

(4)「家族」になってしまった

「お互いどうしても、子どもが一番になってしまい、たまには互いを優先してもいい気がする」(44歳・営業・販売/結婚14年)

「お互いに異性として相手を見る機会がほとんど無くなってしまった」(51歳・総務・人事・事務/結婚15年)

「10年後なんか家族みたいな関係になることくらいわかっていた」(55歳・会社経営・役員/結婚10年)

お互いを特別扱いしていた恋人時代~新婚期を経て、家族ができて、少しずつ関係性が変化していったことを実感する声もありました。家族に“なった”ことを「よかった」と考える人がいる一方、“なってしまったこと”に一抹の寂しさを感じている人もいました。

 

今回は、結婚前に想像していたよりも“よかったこと”“悪かったこと”についてお届けしました。

淡々とした日常を繰り返した先には、 “人生の墓場”でも“花畑”でもなく、同じような日常が待っています。

何かしらの不満を抱えながらも、信頼関係や愛情を育んでいる夫婦は意外と多いのかもしれません。

ちなみに、妻サイドの「結婚前の想像より悪かったこと」は、夫サイドの回答とはずいぶん異なっていました。次回は妻サイドの声をご紹介します!

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