『kufura』は、既婚男女617人に「結婚しなければよかった」と感じた経験の有無やその理由についてのアンケートを実施。男女それぞれの結果は2回にわたってお届けしています。
【男性編】に続く今回は、女性の声をご紹介します。男女の回答内容には、興味深い違いも見られました。
それではお届けします!
既婚女性が「結婚しなければよかった」と感じた理由6~10位は?
null既婚女性235人が「結婚しなければよかった」と感じた経験の有無やその理由について、多く寄せられた10の回答をご紹介します。
10位・・・夫婦げんかをしたとき(3人)
「同じ内容でけんかするとき」(41歳・主婦)
9位・・・夫婦の性格の不一致(5人)
「自分の性格と相手の性格が合っていないためドキドキしないし、イライラすることが多い」(33歳・その他)
8位・・・夫婦の価値観の不一致(6人)
「夫と価値観が違うと感じた時」(44歳・主婦)
7位・・・夫が育児に関わらない(9人)
「初めての育児、両親親戚は全員遠方にいて、夫は出張も多く朝早くて夜遅いワンオペ育児で、子どももよく盛大に嘔吐したり喘息があり眠れないし、家事もたまっていくくらい付きっ切り育児でした。もともと仕事好きだったのもあり孤独感もあいまって、毎日泣いていました。夫は家族に向き合わず全くわかってくれない。何のための結婚なのか本当にわからなかった」(31歳・デザイン関係)
6位・・・義実家とのつきあい(13人)
「夫の両親が、義理の兄夫婦の子どもとウチの子どもを差別をする感じが見られるのと、義理姉の常識なさにもうんざり。夫に話すと喧嘩になるので辛い」(41歳・主婦)
6~10位には、価値観や性格の不一致といった声が寄せられています。
また、義実家との関係や育児に対する不満の声は、男性からの回答にはほとんど見られなかったものでした。
続いて、上位5つの回答をご紹介する前に、前回お届けした「男性が結婚しなければよかったと感じた経験」についておさらいしておきましょう。
【既婚男性が「結婚しなければよかった」と感じた理由】
1位・・・「結婚しなければよかった」と思ったことはない
2位・・・日常生活の制約がある
3位・・・金銭的な自由がない
4位・・・妻の言動を見て
5位・・・恋愛の自由がない
このように、男性の場合は生活、金銭、恋愛の自由に加え、配偶者の言動に多くの回答が集中していました。
それでは、女性側の回答を見てみましょう!
5位:夫の金銭感覚を見て(18人)
null18人の女性が回答していたのが、夫の金銭感覚への不満です。
「夫が家にお金を入れず、私が扶養している。家事もほぼ私。子ども以上にお金が掛かる」(39歳・その他)
「旦那の給料が安いのに、金遣いが荒い」(34歳・その他)
「お金の使い方が雑。なぜスーツにそこまでお金をかけるか」(49歳・主婦)
生活にいくらお金がかかり、将来どのくらいのお金が必要なのか、そのためにどの程度貯蓄・運用するのか……という意識を夫婦で共有することが難しい場合、夫婦仲に深刻な影響をきたすこともあるようです。
ちなみに、男性からの回答では、「金銭的な自由がない」という声が多く集まっていました。
4位:行動の制約がある(20人)
null続いて、日常生活の自由を失ったという声です。
「子育てに追われて自分の自由ができないので」(50歳・主婦)
「自分の時間が無くなった」(47歳・主婦)
「いつでも主人の生活時間にあわせて、予定を立てたり、家事をしたりしないといけないこと。思い通りにならないことが多く、自分のことだけ考えて生活できるってどんな感じだろう……と思うとき」(54歳・主婦)
家族のケアや家事に追われて、自分の時間をなかなか持つことができないという内容が目立ちます。
男性側は“自由”の象徴として趣味や遊興を上げていたのに対し、女性は“自分の時間”“ちょっと出かける時間”を求めていたのが興味深いですね。
3位:夫の言動を見て(23人)
null続いて、相手の言動に失望して「結婚しなければよかった」というケースです。
「話し合いができなくて、物事がスムーズに進まない。反論しないけど態度に出してくるから察するのが大変で、こんなめんどくさい人なら結婚しなければよかったと思う」(25歳・総務・人事・事務)
「育休が明けたと同時にモラハラ気質が顔を出すようになったから」(39歳・その他)
「『毎日楽でいいね~』とイヤミを言ってくるとき」(34歳・主婦)
「旦那が、自分のことしか考えないし、話もしないし、部屋にこもっているから」(43歳・主婦)
見下し、高圧的な態度、無関心、思いやりがない……といった回答が集まりました。男性からの回答でも同様の声が一定数集まりました。
2位:夫が家事をしない(31人)
null今回のアンケートでは、共働き家庭の女性を中心に夫の家事分担意識を嘆く声が多く聞かれます。
「結婚しても共働きなのでお風呂掃除とゴミ出しは手伝ってくれると言っていたのにめんどくさがって1度もしてくれない」(41歳・総務・人事・事務)
「旦那の甘えのために一緒になった感じがとても強く感じる。家政婦のよう」(36歳・総務・人事・事務)
「洗濯や食事の支度などやることが2倍になって大変なとき」(46歳・公務員)
「外食がほとんどなく、体調がよくない時でも夜ご飯を作って当たり前だと思われていること」(47歳・総務・人事・事務)
「共働きなのに夫が家事をしてくれないこと。本当に心身ともに限界なのにわかってもらえないのが辛い」(53歳・主婦)
男性からは自分の仕事への感謝がないことの不満が多く聞かれましたが、女性からは家事労働への感謝や協力がないことへの不満が聞かれます。これは、夫婦がすれ違う一つの要因となっているようです。
1位:「結婚しなければよかった」と思ったことがない(71人)
null今回のアンケートでは約3割の女性が「結婚しなければよかった」と思ったことがないと回答していました。
「旦那様と毎日釣りに行けるようになり結婚して本当に良かったです」(54歳・主婦)
「ごみ捨てないとかだらしない面はありますが、結婚しなければよかったと思ったことはない」(24歳・学生・フリーター)
「結婚してよかったと思うことはあっても、しなければよかったということはないです」(51歳・主婦)
「自由な時間がなくなるけど結婚しなければよかったと思ったことはない。ひとりで歳をとるのは考えられない」(55歳・主婦)
ちなみに男性も同様に3割弱が「結婚しなければよかった」と思ったことがないと回答しています。多少のことでは揺らがない安定した関係性を築いている夫婦は少なくないようです。
以上、2回にわたって既婚男女が結婚を後悔した経験についてお届けしました。
今回のアンケ―トでは、女性は育児や家事を夫婦で協力して担うことを望み、男性は敬意と自由と自由なお金を求めている傾向が見られました。
私たちは人生の先輩たちから「結婚して幸せに」と教えられてきたものの、夫婦関係の構築方法について多くを教わってきたとは言い難いのではないでしょうか。
「生活するうえで何を大切にしたいか」という点を夫婦間でじっくりと話し合ってみると、あと一歩ずつ歩み寄ることができるかもしれませんね。