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家族で世界一周の旅!子どもたちが一番気に入った国は…【タビカゾク#2】

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現在、世界一周の旅を経て、一家4人でマレーシアのコタキナバルに暮らす木南仁志さん(45歳)一家。前回は、家族が世界一周の旅に出るまでをお伝えしました。

世界一周を決意した一家がまず向かったのは、フィリピンのセブ島。このとき、娘は4歳と2歳でした。(冒頭の写真はコタキナバルにて)

【参考】

世界35カ国を家族と旅したぼくが、いまコタキナバルで暮らす理由【タビカゾク#1】

旅行は、ぼくが子どもとの距離を縮める時間

セブ島を選んだのは、家族で英語をブラッシュアップしつつ、海外で暮らす練習をするのが目的だったそう。毎日マンツーマンの英語レッスンを受け、費用は1日3食付き、住居費込みで大人ひとり10万円、子ども半額。1カ月滞在しました。

「会社勤めをしながら出かけていた海外家族旅は、子どもとの距離を縮める意味もありました。ところが娘たちは“ママがいい……”と泣き、一緒には寝てくれません。正直、ムカつきました(笑)。

でも仕方がありません。普段一緒にいないのだから、子どもたちはぼくが守ってくれるのか、どんな人かもわからない。時間をかけてコミュニケーションをとるしかないと、フィリピンからは距離を縮める努力をしました。

その甲斐あってか、時間をかけるうちに子どもが慣れてきて、ぼくも、家族と一緒にいる時間がいかに大事かがわかっていったのです」(以下「」内、木南さん)

砂漠の真ん中で見る星。子どもたちが気に入ったモロッコ

子どもたちが一番好きになった国は、モロッコでした。

フィリピンでの英語レッスンを経て一度帰国。ひとり40万円の“世界一周チケット”を買い、世界一周を計画しました。LCC、鉄道、バス、レンタカー、船などと組み合わせて、西周りに世界一周を目指します。

大阪からクアラルンプールへ。ドーハを経由してスペインのマドリードに到着。陸移動しながらウィーン、アイスランドのレイキャビク、ロンドン、モロッコ。そして、大西洋を渡り、モントリオール、マイアミ、ダラス。そして南米大陸に上陸。イースター島、ペルー、パタゴニア、ハワイ島を経て大阪に帰国。

ここまでで、ちょうど1年が経っていました。

「子どもたちが一番好き、と話したのはモロッコです。サハラ砂漠で走り回り、砂漠の真ん中で星空を見て過ごしました。市場では、初めて値段交渉も体験。スーク(市場)の迷路で迷い、タジン鍋の料理をおいしいおいしいと頬張りましたね」

そして、特に長く滞在したのは、ハワイ島。日本からやってきた祖父母と合流。イルカに出会い、火山を歩き、大自然を満喫。ヒッピーが暮らす村で、自給自足の生活も見てきました。

ハワイ島での1枚。

旅は大人の楽しみと子どもの楽しみをうまく組み合わせる

宿泊は、「Booking.com」を使って検索。子ども料金がかからない部屋や直近予約でセールになっている格安の部屋を中心に選びました。また民泊仲介サイト「Airbnb」を使って、世界中の個人の家に泊まる経験もしました。自炊ができ、子ども部屋やおもちゃのある家もあり、ゆったりくつろげたといいます。

そうやって旅をしてみて、木南さんは「日本には子連れで泊まれるゲストハウスが少ない」と実感したそうです。

「旅のポイントは、大人の楽しみと子どもの楽しみをうまく組み合わせることです。世界遺産を巡る旅をしていても、子どもはつまらないでしょう。反対に子どもに付き合って公園やプールにいても、海外に来た価値がないと大人は思うでしょう。

ですから大人も子どもも楽しめる場所を選ぶことが成功への第一歩かなと。大人の見たいものに付き合ってもらったら、おいしいアイスクリームを食べようね、という具合にうまく調整する必要がありました」

世界中の言葉で子どもたちに掛けられる温かい言葉

コタキナバルで魚を買う。

家族4人分、トランク2つに荷物をパッキング。そんな一家の必需品は、ぬり絵です。海外のレストランで、料理をオーダーして運ばれてくるまでの間に、ぬり絵をさせる。宿での暇つぶしには重宝し、さらに小さいおもちゃや本も、滞在中や移動中にも役立ちました。

「世界中の公園に行こう、世界中のアイスクリームを食べよう、というモチベーションは、子どもにとって楽しい目標だったみたいです。一日中、出歩いたときは、疲れたらすぐにベビーカーに入れてお昼寝。長く滞在した都市では、いったんホテルに戻って昼寝をしました。

子どもを連れての旅は、確かに大変です。出発したとき、レナ(次女)はオムツにベビーカーでしたから。

しかし、子どもを連れていることで、世界の人から温かい言葉をかけられました。みんな子どもにやさしいのです。子どもたちも、声を掛けてくれた大人たちに、“ハロー、オラ(スペイン語でこんにちは)”と行く先々で、挨拶ができるようになっていました。

子どもたちは、世界には自分たちとは違う、いろいろな人たちがいるということを感じてくれたと思います。そしてその記憶は、ずっと残っているでしょう」

そんな家族が、1年間旅して、定住したいと考えたのは、マレーシアのコタキナバルでした。それはロングステイ・ビザが取得しやすいこと、物価が日本の半分から3分の1であること、自然が豊かなこと、日本人学校があるという理由でした。

「子どもが小さいときは、日本人としてのアイデンティティーの確立が重要です。そのためには、母国語で教育を受けられる日本人学校は必須でした。

首都クアラルンプールには日本人学校もありますが、大都市の中でごみごみした生活をわざわざすることもありません。東京や大阪で暮らしても一緒ですから。自然の豊かなところで定住して、日本語で子どもを育てたかったのです」

旅から“暮らす”生活へ。木南さん一家が目指した生活は、国際人に育ってほしいと願う子育てママにとっては、うらやましい限りです。喜びも楽しみもたくさん体験できるからです。

しかし、困ることもきっとあるはずーー。

 

次回は、私たちがつい気になってしまう、お金や仕事の話などについても、木南さんに本音で語ってもらいます。

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