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悩みを相談する場との声も多数…子育て中のママはどんな風にSNSを利用してる?

Twitter、Facebook、Instagram、LINEなどに代表される「SNS」。今やコミュニケーションツールとして欠かせない存在になっています。様々な情報を得られるというメリットがある一方、情報に踊らされるといったマイナスの声も耳にします。

今回は、医師・専門家監修の妊娠・出産・育児の情報サイト「ベビーカレンダー」が、907名のパパ・ママを対象に行なった「子育てにおけるSNS利用」に関する意識調査の結果を基に、子育てファミリーのSNSとの付き合い方を詳しくみていきます。

9割以上がSNSを利用…では1日の利用頻度は?

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今回の調査対象は907人。そのうち92.3%がSNSを利用していると回答しています。さらに、どれくらいの頻度で利用しているかを尋ねたところ、結果は以下の通りとなりました。

約75%の方が、一日に複数回と答えています。やはりSNSを日常的にチェックしている方は多いようです。

妊娠・出産・子育ての情報源…約5割がSNSから

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妊娠・出産・子育ては、初めてのことだらけで不安ですよね。その気持ちを少しでも和らげるために情報取集を行うママ・パパも多いでしょう。その際、どこから情報を得ているか尋ねています(複数回答)。

最も多かったのは「友人や知人」で、約8割の方が挙げています。次いで「母親、義理の母親や親戚」と、多くの方が身近な人から情報を得ていることが分かります。

続いて「妊娠・出産・子育て関連サイト」「妊娠・出産・子育てアプリ」「SNS」と、情報収集にインターネットが積極的に活用されている結果となりました。

さらにSNSに絞り、詳しくみてみましょう。

情報源としてSNSを活用する際、何を利用しているか調べてみると、Instagramが1位でした。ビジュアルがあり視覚的にわかりやすい点が支持されているのかもしれませんね。

しかし、SNSの情報への信頼度はイマイチ?

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次に、情報の収集先としてどれを一番信頼しているか聞いています。1位に選ばれたのは「医師、助産師、看護師などの専門家」でした。一方、SNSを最も信頼していると答えた方は全体の約3%に留まっており、情報収集先としてSNSを頻繁に利用しているにも関わらず、情報の信ぴょう性は低いという結果となりました。

SNSのいい面/悪い面 具体的なエピソード

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ここからはみんなが感じているSNSを使ってよかった点orよくなかった点をみていきましょう。

よかった理由…第1位「手軽に多くの情報を得られる!」

情報収集においてSNSを利用していてよかったと感じる点として、最も多くの回答を集めたのは「手軽に多くの情報を得ることができる」でした。知りたい情報をすぐに得られる気軽さと即時性を大きな利点と感じているママ・パパが多いようです。

また、SNSを通じて自身と同じような悩みを抱えているママがいることを知れて、気持ちが楽になったという声も多く、精神的な面でもママの支えとなっていることがわかります。

その他、具体的なエピソードは…

・情報収集して自分に必要なものは取り入れて、日々の生活を気持ち的に楽にしていけるようになった。

・24時間いつでも情報収集が出来るので、夜中や休日などで急に困った時に、情報をかき集められる。

・周りの仲良い友だちの中で出産経験のある人がほとんどいなかったので、SNSでやりとりや情報収集できて心強かった。

・ほかの人のリアルな飾らない情報や悩みを知れて、安心した。雑誌や本とは違い、「生」の声がSNSだと聞ける気がする

などがありました。

よくないと感じる点…第1位は「情報が錯綜しており、正しい情報がわからない!」

一方、情報収集においてSNSを利用していてよくないと感じる点では、「情報量が多く、正確な情報がわからない」が最も多い結果となっています。特に健康面に関する情報については、SNS上の情報は参考までに留め、専門家発信など信頼できる情報を判断材料にしているという慎重なママの意見も多くありました。

その他、具体的なエピソードは…

・どうしても他人と比べてしまうこと。成長や子育ての方針はそれぞれ違って当たり前なのに、SNSで情報収集すると自分が今のままで良いのか不安になる時がある。

・自分が悩んでいたり探している情報を検索するも、情報量が多すぎる上に真逆の意見があったりと何を信じるべきかわからなくなった。

・信頼できない情報が多く、取捨選択に疲れてしまった。

・SNSを利用することで子どもと関わる時間が減ってしまったように感じる。

などがありました。

約4人に1人がSNS上に悩みを吐露

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SNSを情報収集としてだけでなく、情報を発信しているという方もいました。発信している内容に関しては、自身の子どもや家族の写真を投稿している方が多いようです

また、27.3%の方が「子育てにおける悩みや不安」を発信していると回答し、アドバイスや共感のコメントをもらえることで気持ちが楽になったとの声も多く挙がっています。SNSを育児中の心のよりどころとして、捉えている方も多いようです。

 

子育て中、外とのつながりを求めてSNSを利用する方もいるでしょう。しかし、不特定多数の人とつながれて楽しい反面、情報量の多さに疲れを感じてしまう場合もあります。SNSには多くの情報が溢れており、受け取る側の情報の取捨選択が非常に重要となります。

SNSとの付き合いは、“適度な距離感で、他人と比べない”など、自分なりのルールを決めておくといいかもしれませんね。

 

文/鳥居優美

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