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色で気持ちをあらわすと…?子どもの感性を刺激する「色の絵本」【絵本ナビ編集長select 8月】

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「すごく嬉しいな!」「なんだか悲しいな……」「楽しい気分」からだの中からあふれ出てくるこの気持ち。どう表現したらいいのかな。もうちょっと上手く話せたらいいのにな。

言葉がまだまだ足らない子どもたち。でも、実は心の中はとっても繊細で豊かな感情を持ち合わせているものです。特に新しい気持ちに出会った時、家族やまわりの友達に伝えたい! そんな時、もしかしたらこんな絵本が表現方法の手助けになってくれるかも……?

この連載では、『絵本ナビ』編集長の磯崎園子が、月に2テーマずつ、おすすめの絵本を絵本ナビのユーザーレビューと共にご紹介していきます。今回のテーマは感性を刺激してくれる「色の絵本」です。幅広い年齢の子どもたちに楽しんでもらえるはずです。

青や黄色のまるが生き生きと動き出し…!『あおくんときいろちゃん』

『あおくんときいろちゃん』(至光社)作/レオ・レオーニ 訳/藤田 圭雄

ふぞろいで、まるで紙をちぎったかのような青と黄色の「まる」。

それがこの絵本の主人公です。

目も顔も手足もないけれど、ただの青と黄色の「まる」は、確かにストーリーの中を生き生きと動き回り、感情をあらわにし、涙を流すのです。

この不思議な絵本が、レオ・レオニが自らの孫のために作ったという、世界中で愛され続ける絵本『あおくんときいろちゃん』。とっても実験的な絵本の様にも見えるけど、これが小さな子どもたちに大人気。子どもたちの想像力というのは、大人が思っている以上にずっと柔軟で自由なのだと改めて気づかされます。

おはなしは、あおくんの紹介から始まります。

あおくんのおうちには、パパとママ。

お友だちもたくさんいて、みんなそれぞれとっても美しい色をしています。

でも、一番の仲良しはきいろちゃん。

ある日、お留守番を頼まれたあおくんだけれど、どうしてもきいろちゃんに会いたくて、遊びに出かけてしまいます。そうして出会ったふたりは、嬉しくて嬉しくて「みどり」になってしまうのです。そのまま家に帰ると、あおくんの家でもきいろちゃんの家でも「うちのこじゃない」と言われてしまい、大粒の涙を流すのですが……。

物語の終盤になってくると、いつの間にかふたりに感情移入をしている自分に驚きます。表情は見えなくとも、その悲しみや喜びをはっきりと感じとることができるのです。これが色の持つ力でしょうか。おはなしから刺激される想像力でしょうか。嬉しすぎて色が重なり、全く違う「みどり」になるという現象は、何年経ってもずっと心に残る出来事となっていくでしょう。

年齢を超えて、味わってもらいたい絵本です。

(磯崎園子 絵本ナビ編集長)

※『絵本ナビ』より引用

【読者の声(『絵本ナビ』より)】

ステキな絵本

ただのまるっころい青と黄色。だのに、ちゃんとお話とともに、あおくんときいろちゃんに見えてくるので不思議です。

楽しそうに笑っていたり、悲しくて泣いていたり、表情までもが見えてくるようです。

こどもも、もう一回もう一回と何度も読みました。

シンプルな絵で表現する絵本も多いですが、その中でこの絵本はさすがレオ・レオーニさん、お話も美しい色あいもうまくできているなあと感じました。

絵本の装丁もステキでした。

(おうさまさん 30代・ママ 男の子3歳)

【こちらも合わせておすすめ!】

自分の気持ちを言葉にするのって、けっこうむずかしい。『どんなきもち?』

『どんなきもち?』(西村書店)作/ミース・ファン・ハウト 訳/ほんま ちひろ

「いま、どんなきもち?」

そう聞かれたら、どんな風に答えたらいいのかな。けっこうむずかしいよね。この絵本には、きもちを表す言葉がたくさん登場します。作者のミース・ファン・ハウトさんが描くのは、カラフルな色の文字とさかなたち。生き生きと、踊る様な線で表現されたさかなたちの表情は本当に豊か。一目みて、喜んでいたり、怒っていたり、すぐに伝わってきます。

【読者の声(『絵本ナビ』より)】

気持ちが見える!!

すごい絵本です!!描かれている魚たちの表情と、絵に添えられている文字(気持ち)が、ぴったりと寄り添っています。

「わくわく」「しょんぼり」その気持ちが、見える!!

昔から、嬉しい時、悲しい時、どんな時でも、心の中に色が広がっているような気がしていたので、この絵本を読んで、「まさに、こんな感じ!!」と、答えを言い当てられたような気がしました。

小さな子は、もっともっと感受性が豊かなので、強い刺激を受けると思います。

また、黒い背景に、鮮やかな色合いで描かれたイラストは、それ自体がとても魅力的です。力強くエネルギーに溢れていて、見ているだけで元気が出てきます!

一枚一枚を額に入れて、家中に飾っておきたい!発見や感動が、まるごと詰まっている絵本です。

(なーお00さん 30代)

なんだか読んでいるうちに、大人の方も感情の表し方を思い出してくるような気がしてきます。親子で「気持ち」について、話し合ってみてくださいね。

 

【参考】

『あおくんときいろちゃん』 – 絵本ナビ

『どんなきもち?』- 絵本ナビ

テーマ「色、いろいろ絵本」- 絵本ナビ

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