おばけの家族って、どんな暮らしをしているの?『おばけかぞくのいちにち』
『おばけかぞくのいちにち』(福音館書店)作/西平 あかね
お母さんが夜寝る時に話してくれるのは、おばけの兄弟さくぴーとたろぽうの一家のおはなしです。あらあら、このおばけたち。なんだか、とてもほのぼのして可愛いらしいですね。緊張感なんてなくて、力が抜けてきます。
おばけの生活は、昼と夜が逆転。だから、さくぴーとたろぽうは夜起きて、ご飯を食べて、みんなが寝る頃に保育園に向かいます。そして、お父さんの仕事は人を脅かすこと、お母さんは買い物やお料理。なかなか忙しそうですね。そして、みんながやっと朝起きた頃、さくぴーとたろぽうは家に帰ってくるのです「ただいまー。」
今、おばけたち一家は何やってる時間かなぁ…なんて考えているだけでおばけと友達になれた気分。想像が膨らんでいきます。コワイなんて言葉はひとつも浮かんできません。だってさくぴーとたろぽうも、おばけの保育園にいるみんなも、可愛すぎるんですもの。これは親にとってちょっと困りものかもしれません。なかなか寝ない子に「早く寝ないとおばけの時間になっちゃうよ」と言っても…こんな風に返事しちゃいますよね。
「一緒にあそびたーい。」
こんなおばけ一家がいたら、私だってそう答えちゃいます。
(磯崎園子 絵本ナビ編集長)
※『絵本ナビ』より引用
【読者の声(『絵本ナビ』より)】
おばけがかわいい
3歳の娘が図書館で選んできました。
かわいいさきちゃん家族と、そっくりなおばけ家族のお話です。
さきちゃんと昼夜逆転のおばけかぞくが、夜起きて、仕事に行って、保育園に行って、遊んで、朝寝て…
さきちゃんの生活サイクルと真逆だけど、そっくりな生活。
子どもなら、ワクワクしないわけがありません。
おばけはただ怖いだけじゃない。彼らにも生活があって、私たちの知らないところで生き生きと生活しています。
良い子にしないとおばけになっちゃうし良い子にしないと人間になっちゃう。その発想も好きです。
こんな可愛いおばけたちなら、お友達になりたいなって思ってしまいます。
(ゆりさくママさん 30代・ママ 女の子2歳、女の子0歳)
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おばけたちは遠足にだって出かけます!『おばけのえんそく』
可愛い「おばけかぞく」のお話は、1冊だけでは終わりません。シリーズは全部で5冊。最新作では、おばけ保育園で遠足に出かけるお話なんですよ。
『おばけのえんそく』(福音館書店) 作/西平 あかね
今日はおばけ保育園の遠足です。闇シロップを集めながら、みんなで夜空を飛んで行きます。浜辺に着くと、お鍋岩にシロップを入れて、おばけ風闇鍋作り。へそもち、毒キノコ、ぼちぼち豆など、それぞれ持ってきたものを入れてみんなで食べます。最後は、海坊主の子どもたちも一緒になって……?
【読者の声(『絵本ナビ』より)】
子ども達が大好きでした
おばけかぞくのおはなしは子ども達が大好きでした。
遠足に行くのも夜で、うみぼうずかぞくが出てきて、
つなひきをしたり、小さな会話文も読むと面白いです。
こんな世界があるのかななんて話しながら何度も何度も読んでいました。
恐くないかわいいおばけのお話です。
(もぐもぐもぐもぐさん 30代・ママ 男の子9歳、男の子6歳、女の子3歳)
怖いおばけも人気だけど、こんな可愛いおばけの絵本だったら、小さな子や怖がりさんでも安心して楽しめますよね。親子で想像を広げながら楽しんでくださいね。
【参考】