子どもに「鳥は一匹」でいいの?と聞かれたら
null小学校の算数の文章題や国語の作文で、子どもが苦労するのが、物の数え方の表記。大人でも「なぜ、その数え方をするのか」という理由を明確にレクチャーするのは、難しいものですよね。
また、子どもと散歩をしているとき、
「ママ、鳥が一匹いるよ!」
「鳥は一匹って言わないよ。えっと、なんだっけ?」
なんて一瞬言葉に詰まってしまうことはありませんか?(下の漫画のように鳥は羽ですよね)。そんな親子に楽しい解決策を示してくれるのが、『ドラえもんはじめての数え方』(小学館)。著者は、『数え方の辞典』でもおなじみの飯田朝子先生です。
ドラえもんといっしょに約100種の「数え方」が楽しく学べる本書から、いくつかの“なるほど数え方”をご紹介しましょう。
例えば、ジャイアンがくさ~いおならをしたら?
nullおならの数え方の知られざる法則。それは、「基本的には“1回”と数える。大きいおならやくさいおならは“1発”と数える」というもの。
“発”は、打ち上げ花火やサッカーのシュートなどにも用いられますが、おならの“1発”は、スペシャルなニュアンスを含みます。
くしゃみも同じく、小さいくしゃみは“1回”、大きいくしゃみは“1発”と数えます。
子どもが興味津々!鼻くそ、耳あか、目やにの数え方は?
nullおならと同様に意外と難しいのが鼻くそのように、体から出るものの数え方。
鼻くそ、耳あか、目やにといった、体からポロっと出るものは、“1かけら”と数えます。そして、大きければ“1個”。
“1かけら”は塊の一部というニュアンスがありますが、“1個”だと、なんだかとても立派な感じがしませんか?
もし、この知識をきちんと踏まえて「お母さん、大きな鼻くそが1個とれたよ」
と子どもが言ってきたら、鼻をほじったことを叱るべきか、正しい数え方をほめるべきかちょっと迷いますね……。
『ドラえもんはじめての数え方』は、日常のあらゆるシーンをイラストでわかりやすく解説するほか、鬼や動物、乗り物など、子どもが喜ぶ豆知識も満載です。著者の飯田先生によれば、「数え方を理解できると、 算数の文章題や国語の読解問題に強くなる」 とのこと。
物の数え方の法則を幼児期から学童期の間にマスターしておくと安心ですよね。また、大人にとっても子どもと一緒に学べる楽しい一冊ですよ。