この連載では、2017年1月に女の子を出産し、育児まっただなかの犬山紙子さんと、先輩ママ、独身女子などいろいろな立場から「妊娠・出産・育児」にまつわる話をしていきます。
【今回の会議参加者】編集K(8歳女&4歳男の二児の母)、編集S(独身)、ライター北川和子(9歳&7歳&0歳の三児の母)
育児でつらいとき「ラクになった」と感じる瞬間は?
null『夜間授乳に孤独な育児…母の心をニュートラルに戻すには?』の中で話題になったのが「いつになったら育児ってラクになるの?」というテーマ。
100人を超える方々から集まった回答は、まさにリアルな育児現場を映し出すものとなりました。
ちょっと暗いトーンになってしまった前回とは一転、今回は育児真っ最中のママたちの心がラクになったきっかけをたっぷりご紹介します。
アドバイスより共感!「人に話を聞いてもらう」
「近所に住んでいるママ友(高校の同級生)に辛い気持ちを話して聞いてもらった。人と話すことで自然と心が軽くなった。旦那さんにも、ありったけの辛さをぶつけていた」(38歳 / 長女10カ月)
―すっごくわかる!なんでも話せる相手は貴重。今は、散らかった部屋もすっぴんも見せられる友達に救われてます(犬山)
日々続く修行の中で…「“悟り”を開いた」
「『離乳食はお供えだと思え、食べなくてもお供えだから気にするな』という心境に至ったとき、食べずに悩んでいた毎日がすっと楽になりました」(33歳 / 長女2歳・第2子妊娠中)
-確かに!せっかく時間かけてつくった離乳食を手でネチャネチャいじくりまわしただけだった日とか泣けたもんなー(編集K)
任せることで肩の荷が軽くなる…「誰かに頼れたとき」
「義母からのねぎらいの言葉、義実家からのもてなし(私は常に寝て食って酒を呑むだけの嫁)、実母のサポート」(32歳女性 / 長女2歳2カ月)
―うわぁ、なんていいお義母さん!そしていい関係!思い切って甘える勇気も必要かも(犬山)
保育士、医師、保健師などの先生から…「プロのアドバイス」
「保育園の先生や、サポート校の先生に励ましやアドバイスを頂いたこと」(50歳 女性 /長女18歳)
「夫と別居、離婚の渦中で不安いっぱいだったときに、子どもの保育園の園長先生から“お子さんたちの情緒は安定していますから、安心してください”と言われたこと。小学校の担任の先生にも、“長男くん、毎朝ニコニコしながら教室入って来るんですよ”と言われたこと」(30歳 / 長男小3・長女5歳・次男4歳)
―手さぐりの育児で不安の中、信頼する人からの「大丈夫」の言葉は本当にありがたい(犬山)
心置きなくグチを吐ける場所を確保「ツイッターでグチる」
「ツイッターで愚痴り、共感してもらったり励まされることで私だけじゃない、と思うこと」(27歳 / 長男1歳2ヶ月)
「大人と話す、とにかく食べる、睡眠時間を削ってでも趣味のお菓子作りをする、おしゃれをする。ツイッターのママ垢で交流(インスタはキラキラばかりだから×)」(33歳 / 長女11ヶ月)
-外出もままならない、家に子どもと二人きりという日々の中で、気持ちを出せる場所があるのは大きい。twitter需要、ある気がします。(編集K)
優しい眼差しに心温まる…「人からの言葉」
「他の人から“がんばってるね”って声をかけてもらえたことや、“楽になる時は絶対にくるから大丈夫”とアドバイスをもらったこと。あと仕事などで子どもから離れると気持ちが落ち着いて、また愛おしい気持ちで育児に戻れる気がする」(29歳 / 双子の女の子5歳)
―上から目線じゃなくて、同じ目線に立って言葉をかけてもらえると、心がふわっと軽くなります(北川)
プチプラ買い物でも疑似買い物でも…「ショッピング」
「おしゃれが大好きなので、子供が寝ている間に自分の好きな古着屋やZARA、海外のネットショップを見て“かわいー欲しーこれ高けー”と思いながら、好きなものをとりあえずバンバン買い物カゴに入れまくって満足する擬似買い物をしていました。(たまに買う)」(31歳 / 子0歳)
―ストレスがたまると買い物欲が増すのはなぜだろう。私は付録つき雑誌とか、安い服とか、ついネット通販でポチっとしちゃう(犬山)
ぼーっとしたり笑ったり…「テレビ・映画・ネット動画」
「MXTV『5時に夢中!』木曜日(岩井志麻子さんと中瀬ゆかりさんの回)を観る」(38歳 / 子4カ月)
-わーっ、ゴジム(笑)!大事です、こういうの!(北川)
ときめきはママ女子の活力源…「イケメン鑑賞」
子どもが寝た後で、大好きな少女漫画を読み漁り、イケメンに胸キュンして幸せな気分に浸ることを毎日楽しみに1日を頑張っていました」(39歳 / 子1歳半)
―戦隊ヒーロー、うたのお兄さん、男性アイドル、韓流……いろいろあるけど、イケメン鑑賞は貴重なときめき源。最近では録画した『おっさんずラブ』を1人で見る時間が至福でした(北川)
つらいときも楽しいときも…「子どもに癒される」
「娘を全力で笑わせると笑ってくれたり、娘の両手を私の頭に当てて“ママいい子、いい子”としてくれるとき」(26歳 / 長女1歳1カ月)
―うぅ泣けるー!子どもに振り回され、子どもに癒され。周りの大人の理解があればそうやってやっていけるんですよね(犬山)
1人の時間で自分に戻る…「出かける・飲みに行く」
「夫に子どもを見てもらっていて、1人になったことで楽になりました」(28歳 / 双子の女の子1歳3カ月)
「最近ですが、卒乳をしたので子どもを主人に預けて友達と飲みに行くときです」(29歳 / 長女1歳)
―1人の時間、本当に大事。ちょっと預けて出かけて帰ってくると、家族に優しくなれる。テンパる自分を一瞬落ち着かせることができるからかな。(編集K)
上から目線の助言や否定でなく「共感」でラクになることも
null犬山紙子:これこれ、これです! 大変な時期はいつまで続くかわからないから、余計につらい。だから、みんなのラクになった瞬間を知りたかったんですよ。前回、上から目線のアドバイスで辛くなった人がいる反面、共感ベースのアドバイスや優しい声掛けで救われている人がたくさんいるんですね。
北川和子:そして意外にも身近な肉親のストレートな言葉で傷ついて、逆にちょっと距離のある夫の母のサポートでラクになったという人も多いですね。ひとつ、傾向として。
編集K:なんだかちょっとわかる気がします。親は経験者としての、ある意味で上から目線ですからね。産後の敏感な時期には身内の言葉がしんどく感じることがあるのかもしれません。
犬山紙子:あと、私は今、1,000円前後の小さな買い物をよくしちゃうんですけど、とりあえず買い物かごに全て入れてみる“疑似買い物”、早速マネしようと思います!
次回は、皆さんが日常生活で実践しているストレス解消法をお届けします。実用的な方法からクスっと笑える方法までたっぷりご紹介します。
構成/北川和子