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電車だけじゃない !?「乗り物が大好きな子」に贈る絵本【絵本ナビ編集長select 4月】

子どもたちが大好きな電車遊び。飽きもせず毎日繰り返し電車を走らせ、眺めます。何がそんなに楽しいのだろうかとよく見ていると、子どもたちが夢中になっているのはどうやら電車だけではないみたい……!?

この連載では、『絵本ナビ』編集長の磯崎園子が、月に2テーマずつ、おすすめの絵本を絵本ナビのユーザーレビューと共にご紹介していきます。今回のテーマは「乗り物が大好きな子に贈る絵本」です。

電車を走らせるために必要なもの、それはもちろん「線路」です。実は子どもたちの心を捉えているのは、この「線路」をつないでいく遊びだったりするのです。

子どもの大好きな遊びがそのまま絵本に!『せんろはつづく』

『せんろはつづく』(金の星社)  文/竹下 文子 絵/鈴木 まもる

この絵本の主役は「せんろ」。
広い野原の真ん中で、線路と線路をつなぎます。
みんなでどんどんつなげば、どんどん長くなり、
線路はどこまでも続いていきます。

もっともっと。
山があれば、トンネルを掘り、
川があれば、橋をかけ、
線路はもっともっと続きます。
今度は道があったよ。さて、どうする?

この絵本を読んでるうちに思い出すのは、あの興奮。
…そうだ、子どもたちは「せんろ」が大好きだったんだ!
体を動かしたり、頭を使ったりしながら、
線路は広い野原を越えて、山越えて、川も道も越えていき、
ぐるっとひとまわり。つながった!!
仕事をやり終えた充足感に包まれている頃、
煙を吐き出しながらやってくるのはもちろん…。

遊びの中から生まれた愛らしい絵本だけれど、
そこに描かれているのは、夢のような壮大な景色。
テンポの良い展開に、リズミカルな言葉の繰り返し。
読み進めながら、イメージはどこまでも広がっていくのです。

竹下文子さん&鈴木まもるさんコンビによる大人気「いっしょにあそぼうよ!」シリーズは、毎日読みたいお気に入りの絵本として、小さな子どもたちからも絶大な人気を誇っています。

(磯崎園子 絵本ナビ編集長)
※『絵本ナビ』より引用

【読者の声(『絵本ナビ』)より】

電車遊びがさらに楽しくなる本

初めて読んで視点がスゴイ、と驚きました! 小びと達がおもちゃの線路をつなげて電車を走らせるという内容。 途中「やまがあった どうする?」など様々な問題が出てきますが「トンネルをほろう」というふうに次々に解決。 最後はみんなで電車に乗って、レールがつながったことを喜びます。   男の子なら誰でも1度は遊ぶだろうプラレールや木のレールセット。 つなげて電車を走らせることに夢中になっている子多いですよね。 そこに、もし絵本の小びと達がいたら…。 「どうする?」「ふみきりをつくろう」「まわりみちをしよう」 いつしか小びと達になりきって、あれこれ考えて楽しむことでしょう。   つなげて線路を作って遊ぶ過程での想像の世界を、グンと広げてくれること間違いなしです。 (カトリーヌみどりんさん 30代・ママ 男の子7歳、男の子2歳)

【こちらも合わせておすすめ!】

 前からも後ろからも読める、楽しい乗り物しかけ絵本『でんしゃでいこう でんしゃでかえろう』

『でんしゃでいこう でんしゃでかえろう』(ひさかたチャイルド)作・絵/間瀬 なおかた

 

表紙に大きく電車の走る絵。裏表紙もやっぱり電車の走る絵。この絵本はやまの駅から出発してうみの駅へ到着するまでの電車の様子を描いたお話です。前から読んでも後ろから読んでも楽しめるのです。それだけでもすぐ電車好きの子の気持ちをあっという間につかんでしまいますよね。

電車は広い雪の積もる景色の中を通り抜けながら、トンネルに入ります。トンネルの中では乗客の様子がはっきり見えます。電車に乗ってから降りるまでのそれぞれの家族の行動を観察できます。
穴あきページのトンネルを抜けると景色が一変。
電車は山を登り、鉄橋を渡り、海辺の丘へ。
あたり一面黄色い菜の花でいっぱいの花畑を抜けて、海の駅に着きました。
「デデンドドン」「デデンゴゴー」「デデドド」
音が微妙に変わっていくのも興味深いですね。
電車に乗る楽しみがぎゅっとつまった傑作乗り物しかけ絵本です。

(磯崎園子 絵本ナビ編集長)
※『絵本ナビ』より引用

今回おすすめしたこの2冊。気になった本がありましたら、ぜひ読んでみてくださいね。

 

【参考】

『せんろはつづく』― 絵本ナビ

『でんしゃでいこう でんしゃでかえろう』― 絵本ナビ

テーマ「電車、汽車の絵本」― 絵本ナビ

 

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