子どものひとり磨き、ママたちは不安がいっぱい
nullわたしたち親にとって、子どもが“仕上げ磨き”を卒業するタイミングはとても難しいもの。自分でなんでもやりたがるようになると、仕上げ磨きを嫌がるようにもなりますよね。子どもがひとりで歯磨きをする際に、実際にあった困ったことを聞いてみたところ、たくさんの悩みが聞こえてきました。
「1分もたたずに歯磨きを終わらせるので磨き残しがいつもある」(40歳/子ども15歳・17歳)
「サボる。『歯磨き終わったよ』と洗面台から出てきても、確認すると歯ブラシが濡れていない。バレバレですよー!(怒笑)」(40歳/7歳)
「歯磨き粉を辛いと言うので嫌がらない歯磨き粉を探すのが大変だった」(38歳/その他/子ども9歳)
「ちゃんと磨けていないので見てあげようと思うが拒否される」(48歳/総務・人事・事務/子ども14歳)
「下の子が小学校一年になった時に親の仕上げ磨きをやめた。しかも運悪く、その時に限って歯科の定期健診が6か月あいた。とたんに6歳臼歯が4本全部が虫歯になり、小学校の先生に心配された」(49歳/子ども14歳・16歳)
ご紹介したのはほんの一例ですが、どれも「そうだよね」「あるある」と思えるものばかり。そこで、子どもの歯磨きを見守るママたちに親としてのサポートを自己採点してもらいました。
「40点。子どもの機嫌によって、歯のチェックをしたり、しなかったりするから」(37歳/公務員/子ども5歳)
「20点。毎日の声掛けはしている。定期的に歯医者に連れて行っている。くらいしかしてないので」(43歳/総務・人事・事務/子ども8歳・13歳)
「50点。昔は毎日見てあげられたし、半年に1回、歯医者でも経過を観察してもらっていたが、今は全て子ども任せだし、コロナの関係もあって、なかなか歯医者にも行けていないので」(49歳/主婦/子ども12歳)
仕上げ磨きをしっかりできていなかったり、子どもがひとりで磨くようになったときにうまくサポートできていないと感じているママたちが多数! 多くのママたちは、子どもが上手に歯を磨けるように頭を悩ませているようです。
ママたちが実践している上手なひとり磨きのための対策は?
nullでは、子どもがひとりで上手に歯磨きができるようになるために、ママたちはどのような工夫や対策をしているのでしょうか。
「歯磨きの絵本を読み聞かせしたりしている」(45歳/子ども7歳・14歳)
「小さい時は、歯を磨いてから赤い液を口に含んできちんと磨けているのかチェックしていた」(50歳/子ども19歳)
「一緒に磨く。音楽を聞き鏡を見ながら楽しく」(32歳/子ども12歳)
そのほか、タイマーをセットして歯磨きを短く済ませないようにしたり、歯の大切さを定期的に伝えたりなどの声が。ほかにも、『kufura』のInstagramストーリーズでのアンケートでも同様の質問をしたところ、次のような声が寄せられました。
「ポケモンの歯磨きアプリ」
「電動歯ブラシを使ってます。根本的な解決じゃないけど虫歯になるよりマシ」
「ひとりで上手に磨くのは諦めてます……」
子ども教材やアプリをうまく使うことで、磨き残しがないように工夫している方もいるようです。なかには、子どもが上手に磨けるようになるのを諦めてしまったという方も。子どもがひとりで上手に歯磨きできるようになるために大切なことがわかれば、ママたちはもっとラクになるかもしれません。
歯科医院での「フッ素塗布」は8割が経験
また、歯科医院でのフッ素塗布を子どもにしたことがあるかをうかがったところ、約8割の方が経験したとのこと。フッ素塗布をした理由として挙げられたのが
「乳児の頃から、保健所で3カ月に一度無料のフッ素塗布があり、フッ素塗布が習慣化してる」(38歳/主婦/子ども6歳・9歳)
「乳歯の虫歯の治療に行った時に歯医者さんにすすめられて」(47歳/主婦/子ども12歳)
「虫歯になりにくいと聞いて、できる限り歯のことで悩みたくないから」(33歳/その他/子ども5歳)
というもの。反対にフッ素塗布をしたことがないという方の理由としては、
「よく知らないのでやったことがない」(37歳/デザイン関係/子ども9歳)
「効き目が不明なので」(49歳/主婦/子ども17歳)
といった声が多く上がりました。確かに、フッ素塗布はむし歯予防にいいと言われていますが、実際にどういうものなのか知らない人は多いですよね。
ひとり磨きに大事なことを花王の研究員さんに聞いてみました
null今回、むし歯になるしくみや、親が見守りたいポイントを花王研究員の矢納さんに聞いてみることに。
__むし歯になるしくみは?
「むし歯の発生には、『歯垢中の原因菌』+『本人の歯質や唾液機能』+『生活習慣』の3つの要素に加え『食後の歯みがき時間』が関係すると言われています。
食後のフッ素入りの歯磨き粉を使用したブラッシングは『歯垢中の原因菌』を減らし、『歯質』を強化するため重要なのですが、朝食の程度、睡眠時間などの生活習慣の乱れがむし歯の発生状況に影響するというデータもあります。
ですから、食後の適切な歯みがきと共に、規則正しい食習慣を身につける・心がけることもむし歯の発生を抑制するためには重要です」(以下「 」内、矢納さん)
__フッ素ってどんなもの?塗布した方がいいの?
「フッ素には、むし歯の原因となる酸から健康な歯を守る“耐酸性”という働きや歯へのミネラルの補給を促し、健康な状態にもどす“再石灰化”という働きがあります。また、フッ素で再石灰化を促した歯は、酸に強くなるため、むし歯になりにくくなります。
一方、フッ素の作用を効果的にするためには口中でフッ素濃度を300ppm以上、2分間口中で維持させる必要があります。これを達成するためには、フッ素入りハミガキの場合、歯磨剤の使用量の目安として歯ブラシのヘッドの2/3以上の歯磨剤を使うこと、2分以上ブラッシングすることが大切ですよ」
歯科医院でのフッ素塗布は小学校中学年から高学年くらいでやめてしまう人が多いというデータも。同時期に、子ども用ハミガキから家族みんなが使っている大人用ハミガキを共用するようになるので、小学校中学年くらいからの日常的なケアはとても大切ということがわかりますね。
__磨きにくい場所や磨き方、親の見守りポイントは
「磨き残しが多いのは、
・奥歯
・前歯の裏
・みぞや歯と歯の間
・歯と歯肉のさかいめ
です。お子さんの歯磨き後にチェックして、磨き残しやすいところやブラッシングの癖を見つけるといいですね。また、歯並びにでこぼこがあるとその部分に歯ブラシが届きにくくなってしまうので、届きにくい場所は歯ブラシを縦にして1本ずつ磨くようにしましょう。歯と歯肉のさかいめは、毛先をななめにして小刻みに動かすように磨きます。毛先を入れ込むようなイメージで磨くのがポイントです。
仕上げ磨きを卒業するのは、乳歯から永久歯に生えかわる時期でもあります。むし歯の発生しやすい部位は奥歯なので、むし歯になりやすい奥歯から磨くように順番を決めてみるのも良いと思います」
フッ素が流れにくいハミガキで、仕上げ磨き卒業をサポート!
nullむし歯を予防するためには、親と同じハミガキを使うようになるときのハミガキの選び方も大切。アンケートにもありましたが、爽快感の強い大人用ハミガキは、子どもにとっては「辛い」と感じて歯磨きを嫌がるようになることもあります。刺激が控えめなハミガキは、使ってみないとわからず、ハミガキ選びに苦労することもありますよね。
・子どもからむし歯を守るためにサポートしてくれる
・刺激が強くなく子どもが楽しく歯磨きできる
わたしたちが子どものために選びたいのは、こんなハミガキ。
「クリアクリーン NEXDENT」は、フッ素をなるべく歯に残すようフッ素吸着促進剤配合のフッ素長時間吸着処方。毎食後、正しいブラッシングをすることで、磨くたびむし歯から守り続けてくれるハミガキです。
「マイルドシトラス」「ピュアミント」「エクストラフレッシュ」3つの香味がありますが、実際に使ってみて「これいい!」と思ったのがマイルドシトラスの香味。わたし自身(大人ですが)、ハミガキの刺激が強いと何度もすすぎたくなってしまうので、刺激が控えめで口の中がさっぱりするマイルドシトラスはお気に入りに。
お子さんはどうかな?と思い、kufura編集部Kの小学2年生のお子さんにも使ってみてもらったところ、少しでも辛いと嫌がる息子さんが「大人と一緒のなの?これは大丈夫!」と嫌がらず自然に使っていたとのこと。
また、顆粒(※)が砕けて、歯ブラシが届きにくい歯の間の歯垢も押し出してくれます。顆粒自体はかなり小さい粒で、磨いている際に気にならないのもうれしい! これなら子どもも使いやすく、ブラッシングに不安がある子どもたちの歯磨きをサポートしてくれそう。
※清掃剤
子どもの仕上げ磨きを卒業するときに、わたしたちママが子どもの歯の健康を守るためにできること、みなさんからいただいた声の中にも参考になりそうなものが多くありました。上手に歯を磨けるようになるための親のサポートは、オーラルケアアイテムの選び方にも、磨くときのタイミングや導き方にもあるといえそうですね。
大人も子どもも同じハミガキを使って、同じタイミングで一緒に丁寧に磨くことで、子どもも楽しく、そして上手に歯を磨く習慣がつきやすくなりそうです。「クリアクリーン NEXDENT」は、そんな気持ちに寄り添ってくれるハミガキ。気になる方はぜひ使ってみてくださいね。
イラスト/オガワナホ
撮影/小林美菜子
【提供】花王株式会社