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娘(12歳)が、自分で作り始めたダイエットごはん。その中身は…【お米農家のヨメごはん#60】

こんにちは。富山県の黒部市というところで、お米だけを作っている小さな小さな農家の濱田律子です。旦那とココ(娘・12歳)と3人で、地道に真面目にコツコツとお米を作りながら、仕事に子育てにドタバタもがきつつも楽しく暮らしている、そんな私たちの食卓周りの日常を、皆さんにお伝えする連載の60回目。

今回は、娘が自分で用意するダイエット(?)食と、新米お届け準備でバタバタな様子をお伝えしたいと思います。

「ダイエット」を頑張り始めた娘…

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一時は反抗期に突入したかと思われた娘だが、最近はなんだか落ち着いている。 どころか、可愛げがある上に私によく話しかけてくるし、一緒に寝る事も多くなった。 はて、どうしたのだろう……。

反抗期はもう終わったのか、それともまた復活するのか。楽しみであり不安でもあり。
でもまぁ、娘が楽しそうに健やかに機嫌よく過ごしている事は、本当に喜ばしいし嬉しい。

コスメが大好きで音楽にも興味が出てきたお年頃、 そんな娘が、今いちばん頑張っているのはダイエットだ。

親の目から見ると、多少ふくよかではあるけれどまったく太っていないと思うし、まだまだ成長期なんだからしっかり食べて寝る事が一番大事!と伝えているけれど、本人にとっては深刻な問題のようだ。

私が用意するご飯は、カロリーオーバーで駄目らしい。 これ作ってあれ作ってとお願いされるけれど、正直めんどくさいので自分で作らせるようにしている。

スマホ片手にいろいろレシピを検索して、野菜を中心にしたお手軽メニューをいろいろ作る姿は、どこか楽しそうだ。

そんなわけで台所に立つ機会も増えてきた。 夏休みだった事もあり、ついでに私たち夫婦のおかずを用意してくれる事もあった。 片手で数えるくらいだったけれど、それでも嬉しかった。

これはキンピラごぼうを作ろうとしている時。
ゴボウもニンジンも、せん切りにするのはなかなか時間がかかるものだ。娘はもうそれだけでグッタリ疲れていた。

食卓でのキンピラごぼうは、副菜でありメインのおかずにはならない存在なのに、 実は下ごしらえだけで大変だという事が体感できたと思う。

何で味付けすればいいの?と聞かれたので、 酒・醤油・みりん等、自分の好みで適当に。

ただし、薄めにね、あとから味を足す事はできるからね、 と伝えた。

ワイルドな盛り付けのキンピラごぼう、完成!

なかなか上品な味付けでお箸が進む。 親の欲目ではないと思う、本当に美味しかった。 せん切りは大変だけれど、娘の得意料理になればいいな。

娘が通う学校は夏休みが短く、お盆明けからすぐ2学期が始まった。

通常通り登校していたけれど、富山も日に日に医療体制の状況が悪くなっていき、 オンライン授業へ移行。 本人も親も学校も、状況に応じてすぐにオンラインの体制が取れるようになっている。 それぞれがそれぞれの状況に応じて、鍛えられたか。

制服の下は、何食わぬ顔して実はパジャマ、という事はここだけの内緒で。

もうすぐ稲刈りです!

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もうすぐで稲刈り。 今年は例年よりも少し遅いスタートになりそうだ。

こればかりは実りを待つしかないから、焦っても仕方ない。 仕方ないけれど、新米を心待ちにしていただいている全国のお客様は、今か今かと待ち遠しく思っていただいているようで、 既にたくさんのご注文・ご予約をいただいている。

去年あたりから、この連載を読んでいただいている方からもご注文をいただく事が多くなった。 本当に有難い。

全てのお客様へというわけにはいかないが、新米ご案内ハガキも投函した。

今はまだ、去年の令和2年産のお米をお届けしている。 こちらも毎日たくさんのご注文をいただく。

新米は、今年も10月1日からお届けできる予定。

この後は稲刈り、乾燥調製(刈り取った籾を乾燥させ籾殻を取り除き選別して玄米にする作業)、さらに農産物検査を経て、発送作業に入ります!


濱田律子

愛知県生まれ、千葉(スイカの名産地・富里)育ち。大学卒業後カナダへ。バンクーバー、カムループス、バンフと移り住み、10年間現地の旅行会社で働く。カナダの永住権を取得したにもかかわらず、見ず知らずの富山県黒部市で農家に転身。米作りをしながら、旦那とココ(娘)と3人で日々の暮らしを楽しんでいます。

濱田ファームのHPはこちらから。

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