いつでもみんなが「ごきげんになれる」絵本!
ところが、子どもたちの方はどうでしょうか。絵本があれば、いつだってニコニコしているのでしょうか。もちろん、そんなはずはないですよね。グズグズしていたり、不機嫌だったり、今にも泣きそうだったり。興奮していれば、一時だってじっとしてくれません。いやいや、大人の方だってそうですよ。イライラしていたり、ため息ばかりついていたり。
もし、みんながどんな状態でも「ごきげんになれる」絵本があったなら、どうでしょう。ありがたいですよね! できれば子どもたちの笑顔を見たいですし、自分だって笑いたい。本当にあるのなら、それこそ「役に立つ絵本」です。
『絵本ナビ』の編集長・磯崎園子の今月のおすすめ絵本、今回は「読めばみんながごきげんになれる絵本」です!
はいポーズ!『おでこはめえほん(1) けっこんしき』
『おでこはめえほん(1) けっこんしき』(ブロンズ新社)作/鈴木のりたけ
見たことのない形の絵本が届きましたよ。
表紙の左下の角が大きく欠けています。これはいったい?
1ページ目を開けば、すぐその使い方にピンときます。
「きょうは めでたい けっこんしき。
はなよめさんは にっこり えがお。」
日本髪に結った華やかで立派な花嫁さんです…が、肝心なお顔がありません。あるはずの部分がまあるく半月型に切り取られているのです。ということは?
そう、あなたがはなよめさんになるのです。
使い方は簡単。開いたままの本をカチューシャの様に自分のおでこにぴったりはめて…顔をあげて、キメ顔で、はいポーズ! あっという間に大変身です。お見事。
もちろん、これだけでは終わりませんよ。ちょんまげ頭のおむこさんに音楽家、おひめさまや板前さん、宇宙人まで!? 次々に登場するので、どんどんなりきってくださいね。どうやらこれは、大人も子どもも関係ありません。どちらが面白くなりきることができるか、勝負です。親子で、大勢で、盛り上がりながら楽しめる1冊です。「おでこはめえほん (1)」ということは? 期待しちゃいますよね。
(磯崎園子 絵本ナビ編集長)
※『絵本ナビ』より引用
「おでこはめフォトコンテスト」開催!
知っている人の「おでこはめ」も、知らない人の「おでこはめ」も、似合えば似合うほど笑っちゃいますよね。ずっと怒っていたくたって、これでは無理です。笑い声や笑顔はつられていくものですからね。
【こちらも合わせておすすめ!】
みんなで一緒に『おひさま あはは』
『おひさま あはは』(こぐま社)作/前川かずお
ちょっと元気のないときは、絵本を読んで、声を出して笑ってみるのも一つの方法!
「おひさまが あはは」
「おおきな きが あはは」
「ことりが あはは」
絵本の中のみんなは、それはそれは大きな口を開けて思いっきり笑っています。この絵本には、理屈抜きの笑顔とパワーがあふれています。やっぱり思いっきり声を出すのって、気持ちがいいんです。みんなで一緒に笑っちゃおう。
「あははあはは」!
今回おすすめしたこの2冊。気になった本がありましたら、ぜひ読んでみてくださいね。
【参考】