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今どきの公園ルール…クレーム、禁止事項、そして閑散「子どものボール遊び」どうしてる?

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幼少期によく遊んだ公園に子どもを連れていくと、禁止事項が増えて、遊具が撤去されていた……。こんな経験をしたことがある方もいらっしゃるかもしれません。ボール遊びを禁止している公園が増加傾向にあるようですが、子育て中の家庭は、子どもがボール遊びを望んだときにどのように過ごしているのでしょうか。

今回は子育て中の女性に、ボール遊びの場所や、最近の公園ルールに思うことについて聞いてみました。

ボール遊びの3大場所は「大きな公園」「庭」「家の中」

まず、小学生以下の子どもを持つ116人の女性に、子どもがボール遊びをしたいとき、どこでおこなっているのか聞いてみました。

1位・・・ボール遊びができる公園(61人)

「自転車で15分くらいの距離にある公園。ほんとはもっと近い公園で遊ばせたいが、その公園はボール禁止だから」(44歳・主婦/子9歳・10歳)

「大きな広場がある公園です」(40歳・主婦/子7歳・10歳)

「広い運動公園。小さな公園では禁止されていたりどこかに飛んで無くしてしまいそうになるため」(40歳・その他/子12歳)

2位・・・自宅の敷地内(17人)

「家の庭。近くに広い所がないので!」(40歳・その他/子8歳・13歳以上)

「自宅の庭。ネットを張ってあり、敷地内なので思い切り遊べる」(49歳・主婦 /子9歳)

「家の前。家が行き止まりのような位置で玄関先はまず車通過することのない立地なので、家の前が一番楽」(41歳・主婦/子3歳・ 8歳)

「庭。危なくないから」(43歳・総務・人事・事務/子4歳)

3位・・・家の中(16人)

「家の中。よその車に当たるといけないので」(47歳・主婦/子7歳・13歳以上)

「家の中。外はあぶないので」(54歳・その他/子12歳)

4位・・・遊ばない・遊べない(11人)

「ボール遊びはしない。する場所がない」(40歳・主婦/子11歳)

「あまりボール遊びしない」(39歳・主婦/子10歳)

5位・・・校庭・園庭(8人)

「学校の校庭。近いし開放日があるから」(43歳・主婦/子12歳)

「通っているこども園の園庭」(36歳・主婦/子4歳・ 7歳)

最も多かったのはボール遊びのできる大きな公園という結果になりました。そのほかにも庭や校庭で遊んでいる家庭が多く見受けられました。

子どもが小さいときには近くの公園で事足りたものの、年齢が上がるにつれて、場所選びに困ってしまうという声もありました。

公園のルールやマナーについて感じていること

続いて、子育て中の女性187人に公園のルールやマナーについて、最近思うことについて聞いてみました。

(1) 遊具が撤去されている

今回、最も多く集まったのが41人が回答した“遊具の撤去”についてです。

「公園で遊んでいる子がほとんどいない。遊具も危険だからと撤去されたものが多い」(44歳・総務・人事・事務/子13歳以上)

「遊具がとにかく少ない。昔はもっとスリル満点の遊具がふつうに置いてあった」(34歳・主婦/子3歳・6歳)

「遊具がどんどんなくなり、つまらない公園が増えたと思う」(51歳・ その他/子13歳以上)

「『あの遊具が危ない、怪我をするかもしれない』など危険予測がすごく、敏感になりすぎているように思う」(38歳・その他/子4歳・7歳)

「遊具が少なくすぐ飽きてしまう」(32歳・主婦/子2歳)

“自己責任”という言葉が広がると同時に、管轄者が責任を負うことを避ける傾向もあるのではないでしょうか。危ない遊具を撤去して安全な遊具に置き換えられている公園が多いようです。

(2) ボール遊びの禁止

22人がボール遊びのルールについて言及しています。

「最近は、公園なのにキャッチボールすらできないので残念です」(49歳・主婦 /子13歳以上)

「ボール遊び禁止。何で遊ばせていいか分からなくなる」(50歳・その他/子13歳以上)

「自分が子どもの頃はのびのび自由に外で遊んだ。規則が多くなると部屋で遊ばざるを得なくなる。テレビやゲームなどが多くなる。体力の低下、自然との親しみから遠ざかる」(35歳・営業・販売/子0歳)

「公園の周りを選んでうちを建てた人たちが『野球のボールが飛んでくるから野球をするな!』とか、『サッカーボールが車に当たるからサッカーはするな!』と苦情を言うものだから、せっかくの公園もボール遊びをする子どもたちがいなくなりました」(49歳・営業・販売/子13歳以上)

乳児向けの遊具があっても学童向けの遊具は少なく、さらにボールが禁止となると、「結局ゲームやテレビになってしまう」という声も寄せられました。

(3) 公園の利用法についてモヤモヤ

続いて、公園の使われ方について疑問を呈する声です。

「ボール遊びができそうな広場があるところは、老人たちがゲートボール等をして占領されている」(47歳・主婦/ 子9歳)

「公園にタバコのポイ捨てがある。子どもにルールやマナーがどうのと言う前に、大人が守って!」(49歳・総務・人事・事務/子13歳以上)

「大きい子がサッカーや野球などをしていると、小さい子は危なくて遊べないので、グランドと遊具が区分けされている公園だと安心」(35歳・金融関係/子1歳)

「ゴミを捨てていく大人がいる」(37歳・主婦/子1歳)

「犬の放し飼いはやめてほしい」(37歳・主婦/子7歳)

「厳しくなってきていると思いますが、誰もが気持ちよく公園を利用するためには仕方がないことだと思います」(33歳・主婦/子7歳)

「大声をあげる子どもが増えている」(56歳・主婦/子13歳以上)

公共空間だからこそ、誰かのマナーの逸脱に対して不快感を覚える例も多いのではないでしょうか。

(4) クレームに神経質になってしまう…

土地柄や、住宅の密集度にもよるのでしょうが、中にはクレームが寄せられやすい公園もあるようです。

「公園での遊び方が限られて残念。子どもは声を出すのが当たり前なのに、身内に子どもとふれあう人がいない高齢者が『うるさい』と言う。高齢者だって子どもの頃があったはず」(43歳・主婦/子10歳)

「厳しくなったと思う、昔は子どもの声が聞こえてなんぼだったのに今じゃ子どもの声が聞こえると『うるさい!』と苦情が来る、思いやりも何もない悲しい」(31歳・主婦/子2歳・7歳)

このように、子どもの声への苦情は、育児をする親と、遊びたい盛りの子どもに少なからずダメージを加えている可能性があります。

(5) いつの間にか閑散としてしまった公園

最後は、子どもの声が消えた公園の例です。

「ルール云々の前に、家の近くの公園はほぼ人がおらずつまらない。ブランコが貴重になりつつあるのは寂しいものがある」(41歳・主婦/子3歳・ 8歳)

「閑散としてる」(48歳・主婦/子13歳以上)

ちなみに、187人のうち1人からは、ポジティブな回答も寄せられました。

「近所の公園は月4回のみ、子どもが自由に遊べる日があり、火を使ったり、料理、木登り、水遊びなど、よっぽど危険がないかぎりOKなので楽しい時間をすごせている」(50歳・技術職/子13歳以上)

この取り組みは、地域の大人たちの働きかけがあってこそだと思います。貴重な“良い例”と言えるのではないでしょうか。

「公園」が果たす役割とは?

今回のアンケートからは、公園の遊具が減り、遊びの選択肢が減っていくことへの懸念の声が非常に多く寄せられました。回答にこめられた皆さんの熱量も高く、それぞれに“思うところ”があることが伝わってきます。

そもそも、公園を設置する目的は、人々のレクリエーションの空間、良好な都市景観の形成、都市環境の改善、都市の防災性の向上、生物多様性の確保、豊かな地域づくりに資する交流の空間の提供と、実に多様です。

自分たちの子どもの頃と変わってしまったことに複雑な思いを抱える回答が見られましたが、人口が集中している地域では、全ての利用者が気持ちよく使えるために、ある程度のルールを設けることが大切だという主張もあるでしょう。

一方で、街づくりや公園づくりには、残念ながら“子どもの意見”は反映されにくい状況もあります。

そんな中、昨年末には、子どもたちがいつも遊んでいたグランドがボール遊び禁止になったことを受け、首都圏に住む高学年の子どもたちが自治体に“陳情”し、状況が少しだけ好転したニュースが話題になりました。

公園利用にあたり、“ルールを守る”“他の利用者への思いやりを持つ”ということは大前提ですが、“話し合ってルールを変える余地を残す”ということは、子どもたちが社会に関わっていることを実感するために大切なことなのかもしれません。

【参考】

公園 – 国土交通省関東地方整備局

僕らが“ちんじょう”したわけ – NHK NEWS WEB

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2019年9月末までの記事内の「税込み価格」につきましては、増税前の税率(8%)での価格となっておりますので、ご了承ください。

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