子育て世代の「暮らしのくふう」を支えるWEBメディア

サラダは低カロリーだけど…管理栄養士が教える「ダイエットの落とし穴」3つ

暑くなるにつれて露出も増え、ダイエットに励んでいる働き女子も多いのではないでしょうか。運動量を増やしたり食事制限をしたり、努力をしているのになかなか結果が出ない人は、もしかしたら方法を間違っている可能性があります。健康に気を遣っていても、ダイエットには逆効果な食生活をしていることがあるそうです。そこで今回は、管理栄養士の兵頭よし子さんにうかがった“ヘルシー志向な女子ほど間違えやすいダイエット法3つ”をご紹介します。

1:朝食を抜く

ダイエット中に限らず、朝食をとらない人も少なくないでしょう。バタバタと支度をしているうちに家を出なければいけない時間となり、そのままでかけることが習慣化していませんか?

「朝食をとらなければ体温が上がらず、空腹状態のままでいるとその後に摂取するエネルギー(昼食・夕食)を溜め込みやすくなってしまいます。きちんと食べると、胃腸が活発に動くことで排便効果も期待でき、痩せやすい体のベースを作ることができます」と兵頭さん。

忙しい朝でも比較的手軽に準備できる、ご飯に納豆、卵のような和食メニューがオススメですが、難しい場合はバナナやリンゴなどの果物でもいいそう。

とにかく朝食を食べる習慣をつけることが、ダイエットでは大切とのことです。

2:カロリーを気にしてサラダだけを食べる

ダイエット=カロリーを控えることだと考えがちですが、かといって一見ヘルシーなサラダばかりを食べるのは、ダイエットの効率を悪くしてしまう可能性も。

「実際にエネルギー量だけを考えるとサラダが低カロリーなのは確かですが、体を動かすために必要となる炭水化物や体の細胞を新しくするためのたんぱく質も少ないので、“体の栄養”となるものが不足し、肌荒れや免疫・代謝の低下に繋がります」

すでにある脂肪を燃やすには、ビタミンB2を多く含んでいるもの(赤身の肉や魚)が必要不可欠です。もちろん多くの野菜を摂ることはいいことですが、サラダだけで済ませる食事はできる限り避けたいですね。

3:人口甘味料に依存する

砂糖の代わりに使われる人口の甘味料は、甘さを感じられるのにカロリーが少ないので、ダイエットに向いていると考える人も少なくないでしょう。

しかし、安心しきって人口甘味料を使ったおやつや料理を頻繁に食べてしまうと、甘味を感じることで膵臓からインスリンが分泌され、血液中にある糖質を体内への取り込むことが多くなり、体脂肪の増加に繋がる可能性もあるようです。

「人口甘味料については多くの研究がなされている過程なので、アップデートされる確かな情報を受け取り、上手に利用することが大切です」

 

以上、ヘルシー志向な女子ほど間違えやすいダイエット法3つでしたが、いかがでしょうか?

全てに共通することは、“ダイエット=エネルギー量だけを減らせばいい”という考えは間違いで、ついてしまった脂肪を燃焼させるには、栄養バランスを考えた食事を摂ることが大切です。

夏限定で短期的に体重を減らすよりも、体質改善で太りにくい体を手に入れればもっと健康的ですよね。我慢や無理をしすぎずバランスを考えて食事をし、より一層ヘルシー女子を目指しましょう。

 

【取材協力】

※ 兵頭  よし子(ひょうどう・よしこ)・・・大和学園京都栄養医療専門学校、大和学園 京都調理師専門学校卒業。その後、京都保育センターたかつかさ保育園に勤務した後、愛媛県宇和島市にて市役所生活環境課の嘱託栄養士として勤務。出産を機に退職。2003年より(有)ヘルシープラネット(現在:株式会社ヘルシープラネット)にて勤務し、2011年3月退職。以降フリーランスとして活動中。調理師、管理栄養士だけではなく公認スポーツ栄養士の資格も持ち、現在は専門学校等で非常勤講師を務めている。

 

2017/8/20 BizLady掲載

執筆/井上エリ

pin はてなブックマーク facebook Twitter LINE
大特集・連載
大特集・連載