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英語習得のコツは「ベルサイユのばら」の名セリフに全て隠れていた!

英語の勉強がつまらない、テキストを開くと眠くなる。そんな悩み、もしかしたら、テキストの例文があまりおもしろくないからかもしれません。とびきり情熱的なセリフなら、脳みそに深く刻まれるはず! 皆さんは、少女マンガの名作『ベルサイユのばら』をご存知でしょうか? 情熱ほとばしる数々の名ゼリフは、英語の文法を学びなおすにとても適しているんです。「ベルサイユのばら」の英語』(小学館)には、愛を叫ぶ言葉から、ビジネスに役立つ命令や使役の表現まで、バリエーション豊かなセリフが満載! 忘れかけていた英語の文法が自然と頭によみがえってきます。“ベルばら”になじみがなくても、劇画タッチのイラストとセリフにガシっと胸をつかまれるはず! 今回は、名ゼリフのほんの一部をご紹介していきますね。

中学のときにつまづいた“仮定形”もこれならしっくりくる!

「もし明日雨が降ったら、私は読書をするだろう」という類の例文、学生時代によく見かけましたよね。でも、なんだかもう、そんな紋切型の例文では眠くなる……!

それでは、ベルばらのセリフから「If」を用いた“仮定形”を。

男性として育てられた主要登場人物オスカルに「お嬢様は正真正銘の女」と言ったばあやにオスカルが放った言葉をご紹介。

©池田理代子プロダクション

<「父上にきかれたら首がとぶぞ…」

「If my father hears you,he’ll fire you…」>

「If」を含む節では、未来のことでも“現在形”の動詞を使うのだと、学校や塾の先生にさんざん言われたのを思いだした方もいるのでは?

さらに、フランスの王妃、マリー・アントワネットが処刑を恐れて逃亡計画を実行する日の悲劇のセリフにも仮定形が。

<「もし失敗したら 子どもたちはきっと殺されるわ…」

「If we fail,my children will surely be killed…」>

史実に基づいたストーリーですから、その後の結末がわかっている我々には悲しさとともに記憶に残るセリフですね。

「may」のニュアンスは、ベルばらのセリフでたたきこむ!

われわれ日本人にとって助動詞の「may」ってなかなか気軽に使いこなせない単語ですよね。

中でもよく使われる“許可”のニュアンスの例文をご紹介!

もし、周りに誰もいなければ演技しながらリーディングしてみてはいかがでしょうか?

<「好きに……なってもいいか……?」

<「May I fall in love with you?」>

©池田理代子プロダクョン

<「お願い…です 左の…左のお手に…さわらせてください…」

「May I touch your left hand,please?」>

疑問を投げかける「why?」の語順、これならわかりやすい!

最後に、意外と厄介な疑問詞「Why」の例文を。

男性としてふるまう女性のオスカルを本気で好きになってしまった女性のロザリーが涙を流しながら発した切ないセリフで、「Why」の基礎を思い出してみましょう。

©池田理代子プロダクション

<「なぜ女なんかに お生まれになったの…?」

「Why were you born as a woman…?」>

<「なぜあんなかたが この世にいるの…」

「Why does such a person exist in this world…?」>

“be動詞”と “一般動詞”とで、単語の並び方が変わるというポイントで苦労した方にとって、わかりやすい例文ではないでしょうか。

以上、名作コミック『ベルサイユのばら』のセリフを英語でご紹介しましたが、いかがでしょうか?

文法ってときどき無味乾燥に感じられることもありますよね。

『「ベルサイユのばら」の英語』は、楽しく文法の基礎が思い出せて、「これから英語を学びなおす!」という方や、ベルばら好きの方にはピッタリかもしれません。

 

【参考】

※ 池田理代子(画・セリフ)大島さくら子(セリフ英訳・解説)(2017)『「ベルサイユのばら」の英語』(小学館)

 

2017/2/27 BizLady掲載

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