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発想の転換で貯め上手に!貯金1,000万円以上の人に聞く「捨ててよかった思考・価値観」

物価が高騰しているわりには給料は上がらない。こんな状況で、貯金を増やすなんて無理!……と正直、頭を抱えている人は多いのではないでしょうか。

目標を達成するためには、成功者の真似をすべし、とよくいわれます。そこで、『kufura』では、50代以下で貯金1,000万円以上ある男女102人を対象に、“今までの概念を捨てて変えてみたらお金が貯まりやすくなった思考・価値観”についてアンケート調査を実施しました。経済的に豊かになれるかどうかの分水嶺は、実はちょっとした発想の転換にあるのかもしれません。いざ、マネー巧者たちのお知恵を拝借!

欲しいから買うのではなく本当に必要なものを吟味する

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「買いたいものを衝動的に買うのではなく、数日考えて本当に必要かどうかを考えると不必要なものは購入しなくなりました。物を増やさないためにも、購入する際は何かを捨てることにしたら無駄な購入をしなくなりました」(35歳女性/その他)

「必要以上の洋服を購入していたけど、着ないものも多かったので、購入する前にきちんと考えてから購入するようになった。部屋の荷物も減ってすっきりした」(52歳女性/主婦)

「これを買わなくても生活できるという考え方をしたら無駄遣いが減った」(56歳女性/その他)

貯金上手な人たちは、買い物に対する姿勢が慎重。欲しいかどうかというその場の感情ではなく、自分にとって本当に必要かどうかをしっかり見極めている様子がうかがえました。

無駄な買い物を減らすほど支出は減り、手元にお金が残りやすいのは納得。また、財布の紐を堅くすると、貯蓄ができるだけでなく、ものが減って家の中がすっきり片付くというメリットもあるようです。

人の目を気にしない

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「見栄をはって子ども服など高いものを購入していたが、すぐ成長し汚すので安いものに変えたら出費も減り貯まりやすくなった」(33歳女性/主婦)

「きちんとした場にはきちんとデパートで買った服、というこだわりを捨てたらお金がたまるようになった。正直、自分がどう見られるかより、子どもの教育にお金をかけたい」(51歳女性/主婦)

「周りの目を気にしない。友達を作らないと付き合いをしなくていい。無駄な出費がなくなる」(59歳男性/営業・販売)

「世間一般の価値観ではなく、自分にとっての幸せは何か?を重視するようになり、お金の使い方も自然と変わった気がします」(48歳女性/総務・人事・事務)

たしかに、人付き合いや周囲への配慮も大切ですが、他方で、世間体などを気にしすぎるのも考えもの。まわりにどう思われるかよりも自分の価値観を重視すると、意に沿わない出費を抑えることができ、人生の満足度を総合的に上げることができそうです。

節約にこだわらない

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「安いからといって半額になったものを買うのをやめる。自分に必要ならば良いが、使わないものを安いからといって買っても使わないまま腐ってしまったりして結局無駄遣いになると思いやめました。余計なものを買わなくなり、整理もしやすく捨ててしまうものもなくなりスッキリしました」(31歳女性/主婦)

「スーパーを何軒も梯子とか、安売りめがけて買い物とか小さい節約でなく年収を上げる、夫婦2馬力で稼ぐなど収入が増えることを考えるようにした」(39歳女性/公務員)

「節約にこだわりすぎて我慢しない事だと思います。夫婦でお互い好きな事にはお金を使うなど、使うところと使わないところのメリハリをつける事だと思います」(59歳女性/主婦)

貯金をするにはなるべく出費を抑えるに越したことはありませんが、やみくもにケチケチしても大した効果が得られないことも。節約自体を目的にするのではなく、何にどれくらいのお金をかけるのか配分を工夫したり、あるいは、節約にかける労力を収入アップに注いだりすることのほうが貯蓄につながりやすいかもしれません。

お金のかかる趣味をやめる

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「趣味を一つ減らす」(44歳女性/その他)

「実用性のないコレクションを一切やめたらお金が残って貯金が増えた」(33歳男性/その他)

「ストレス解消のためにギャンブルをしていたが、解消方法を運動や温泉に入ることに変更したらたまるようになってきた」(46歳男性/その他)

娯楽を一切排除してひたすら質素倹約……という禁欲的な人生は味気なく、いつかストレスが爆発しそうですが、他方で、趣味にハマりすぎるとその費用もかなりの額に。貯金上手な人は、なるべくお金をかけずにリーズナブルに余暇を楽しむなど、経済と精神のバランスをうまくとっているようです。

惰性での買い物をやめる

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「少額の出費だから大丈夫、という感覚をやめたら貯まりだした」(54歳男性/その他)

「飲み物は家から持参して外では買わない。いつでも飲みたいときに飲めるし、財布にもやさしい」(47歳女性/総務・人事・事務)

「コンビニでの買い物を控えたら貯まるようになった」(55歳女性/総務・人事・事務)

「たまにしか使わないものは、買わずにレンタルにしたらお金が貯まりました」(50歳女性/総務・人事・事務)

チリも積もれば何とやら。たとえば1杯200円のコーヒーは価格自体高くはありませんが、毎日続けると1カ月で約6,000円にもなってしまいます。何となく日々小銭を費やしている商品やサービスのなかには実は買う必要がないものがあるかもしれません。皆さんもぜひ自分の生活習慣を振り返ってみてはいかがでしょうか。

余裕があれば貯金するのではなく、貯金を優先する

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「毎月先に貯金して残りで生活すること」(52歳男性/会社経営・役員)

「一定額を強制的に貯金に回す」(53歳男性/研究・開発)

確実に貯金をしたいなら、“なるべく節約を頑張って余った額を貯金にまわす”という発想ではなく、貯金ファーストの姿勢が肝。計画通りにやりくりできず、いつも手元にお金が残らないとお悩みの人は、金融機関の自動積立サービスなどを活用してみるのもいいかもしれません。

その他、こんな意見も…

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「今までの概念を捨てなかったからこそ、お金が貯まったと言えます。無駄使いをしない。これだけです」(53歳女性/主婦)

「お金を使うことが嫌いだから自然とたまる」(57歳男性/会社経営・役員)

「通帳の数字が大きくなっていくのが単純に嬉しい」(57歳女性/主婦)

発想を変えたからお金がたまりやすくなったのではなく、生粋の貯め上手らしいコメントもちらほら。リアル店舗、オンラインを問わずお買い物大好きな筆者などは、なかなかこの境地に至れそうにないな……と少々せつない気分になってしまいました。皆さんはいかがでしょうか!?

 

以上、貯金1,000万円以上の人に聞いた“今までの概念を捨てて変えてみたらお金が貯まりやすくなった思考・価値観”をご紹介しました。節約をがんばっているつもりなのに、なかなか成果が出ないで悩んでいる人、今よりもっと効率的に貯金を増やしたい人は、ぜひご参考にしてみてくださいね。

中田綾美
中田綾美

成人までの人生を受験勉強にささげた結果、東京大学文学部卒業。その後なぜか弁護士になりたくて司法試験に挑戦するも、合格に至らないまま撤退。紆余曲折の末、2010年よりフリーライターの看板を掲げています。

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