1:「ポテチといえばビールでしょ!」関連陳列による“ついで買い”のワナに注意
ひとつめは、“ビールとポテトチップス”、“ワインとチーズ”などに代表される“ついで買い”要因。
「○○といえば××だよね」と連想させることで、衝動買いを誘発します。
流通ジャーナリストの故金子哲雄氏の著書『「衝動買い」が止まらない!』によれば、
<「ある商品を買うときに、その購入前には意識していなかったものの、実は一緒に購入した方が都合のいい商品」というものが、かなりの確率で存在する>
のだそうです。
お目当ての商品の横にさりげなく陳列されている商品って、なぜかとても魅力的に見えますよね。
「そんな高いものでもないし、いっか」と、ついつい財布の紐が緩んでしまいがちですが、本当に必要なものなのかどうか、よく考えるようにしたいものです。
2:「安くなってるから買っちゃおう」目玉商品の安売りで“ついで買い”にも誘導
目玉商品の安売り、セール・特売による衝動買いにも注意が必要です。
そんなにも必要ではないのに、「安くなっているから」という理由でついつい購入してしまうことも。
「いいジーンズが安くゲットできたわ」とホクホクしていると、横にはそのジーンズに似合いそうなTシャツが定価で売られています。「あ、ついでにこれも……」と、おまけにTシャツまで衝動買い。
同著には、このような現象について次のように説明されています。
<店側としてはその目玉商品に加え、もっと利益率の高い商品をついで買いしてもらおうと考えます。某家電量販店で聞いたことですが、その店では3万円のデジカメを売るより、1000円のコードを売った方が、利益が上がることがあるとか。>
チラシで見つけた目玉商品を買いに行くときはあらかじめ購入するものをメモしておき、それ以外は買わないように心がけると、無駄遣いを防止できそうです。
3:「これ持ってないと困るかも……」不安・危機感・恐怖を煽られて衝動買い
健康・事故・災害・防犯・キャリア……その他ありとあらゆる分野に当てはまります。
もちろん、あらゆるリスクに備えて常日頃からきちんと対策しておくことは、とても大切なことです。
しかし、宣伝文句だけをみて勢いで購入する前に、自分自身でもきちんと下調べすることが大切です。
利害関係のない専門家の意見や口コミなど……反対意見や批判も考慮しつつ、今の自分に本当に必要な出費なのかどうか冷静にジャッジしたいものです。
以上、代表的な衝動買いのパターンを3つご紹介しましたが、いかがでしょうか?
時間や心に余裕がない時ほど、衝動買いをしてしまいがち。しかし、一定のパターンを頭の片隅に入れておけば、いざという時に踏みとどまることができそうですね。
【参考】
2016/5/27 BizLady掲載