懐が痛む感覚がないから、つい使い過ぎてしまう!
クレジットカードを持っていれば、買い物の支払いがスマートにできるもの。ネットショッピングや通販などの支払いは楽ですし、外出時に現金をたくさん持ち歩く必要もなく、便利ですよね。
でも、クレジットカードがあると、そのときに現金や預金口座にお金がなくても買い物ができてしまいます。ちょっとガマンしたり、じっくり考えたり、というプロセスを経ずに、簡単に物が買えてしまいます。
それだけに、クレジットカードがあると、ついお金を使い過ぎてしまう危険性もあるのです。
もし次に挙げる5つのことが癖になっていたら、注意が必要です。
1:毎月の利用代金明細書をきちんとチェックしない
利用代金明細書をチェックせず、うっかり放置していることはありませんか?
利用代金明細書には、1ヶ月間のカードでの買い物の額と内容が載っていますから、次回の支払い額はもちろん、自分の買い物の傾向なども確認することができます。無駄遣いや衝動買いがないか、チェックすることができるのです。
もし見ないでいれば、自分の無駄遣いを見落としてしまいがちに。なんとなく買い物をしてしまうのが癖になってしまう可能性があります。
また、万一クレジットカードやその情報が盗まれて悪用されていたときにも、すぐに気づくことができず、思わぬ損害を被ることになりかねません。
「支払い方法をうっかりリボ払いにしていた」という場合にも、気づけないかもしれません。
利用代金明細書は毎月必ずチェックしましょうね。
2:リボ払いをしている
「高額の買い物をしても、リボ払いなら月々の支払いが楽」
とお考えの方もいらっしゃるかもしれませんが、利息も支払わなければならないことをお忘れなく! 現在のリボ払いの金利は、多くの場合、年15.0%ほどです。結果的に、買い物の代金以上の支払いをすることになる可能性もあります。
リボ払いでは、ポイントが貯まりやすくなる、プレゼントがある、などの特典が付く場合もありますが、特典につられて続けてしまうと、利息の支払いが増え、出費がふくらんでしまうのです。
どうしても利用しなければならないのなら、この買い物1回限り、と決めるなどして、だらだらとリボ払いを続けないように気をつけたほうがいいでしょう。
最近は、そのつもりがなかったのに作ったカードがリボ払い専用のカードだったとか、選んだはずがないのにリボ払いになっていた、といったケースもあるようです。トラブルにならないように、毎月の利用代金明細書で、この点も確認してくださいね。
3:安易にボーナス一括払いを利用する
ボーナス一括払いは便利ですが、ある意味、ボーナスを前借りして買い物しているようなもの。
先に使ってしまったら、せっかくボーナスが出ても、貯蓄や投資、旅行や自分磨きに充てるなど、そのときに有効に使うことができませんよね。
リボ払いと違って利息の支払いはないので、やむを得ない場合に利用するのは仕方がありません。しかし、癖になってしまうと、いつもボーナスを先に食いつぶしてしまうことになってしまいます。安易にボーナス一括払いを選ぶのは、なるべく避けたほうがいいでしょう。
4:ポイントを増やすことを意識し過ぎている
カード利用で貯まるポイントは、別の買い物に利用したり、プレゼントに交換したりできるので、増えれば嬉しいですよね。でも、ポイントを増やしたいばかりに、一生懸命カードを利用しているとしたら本末転倒。それは、買い過ぎの原因になってしまいます。
そもそも、カードを使う目的はポイントを増やすことではないはず。ポイントはあくまで“おまけ”と考えて、ポイントを増やすことを目的化しないように気を付けたほうがよいでしょう。
それでもポイントを増やしたいのであれば、たとえば、毎月の光熱費や通信費といった固定費の支払いをカード払いに変えるのがおすすめ。もともと支払いが確実にあるものをカード支払いに変更するだけですから、買い物を増やさなくてもカードの利用額が増え、ポイントを増やすことが可能です。
5:複数枚のカードを持ち、どれも頻繁に利用している
クレジットカードを何枚も作って、あちこちの買い物で別々のカードを利用している方もいらっしゃるかもしれませんが、支払いの管理はきちんとできているでしょうか?
カードごとに支払日が異なる、明細の届く日が違うとなると、管理に手間がかかります。支払明細書をチェックしなくなるなど、つい支払いの管理が甘くなってしまう可能性があります。
また、明細がカード会社ごとにバラバラなので、1ヶ月にカードを利用した合計額の大きさに気づきにくくなることも。
利用するカードは1枚にするのが得策。もし複数枚利用するのであれば、可能なら、支払日を同一にするなど、管理しやすくする工夫をしてみてくださいね。
いかがでしたか? クレジットカードは便利ですが、お金を使っている実感なしに買い物ができてしまう点には注意が必要です。
デビットカードを併用したり、マイルールとして利用額の上限を決めてみるなど、自分なりの使い過ぎない工夫をぜひ考えてみてくださいね。
2017/5/2 WooRis掲載
執筆/川口沙織