テク1:食材はすべて前日にカットしておく
お弁当に使う食材は、前日にすべてカットしておきましょう。そうすれば、朝は包丁やまな板を出さずに、すぐに火を通したり、お弁当箱につめる作業ができるため、大幅に朝の作業時間を短縮することができます。
ただし、ナスのように変色してしまう食材については、必ず当日の朝にカットします。れんこんについては、“カットして酢水につけたあとに水気を切っておく”ところまで前日に準備しておくといいでしょう。
なお、カットした食材は、翌朝使う他の食材といっしょに大きなバットなどに並べておくのがおすすめ。お弁当を作る段階で、あれもこれもと何度も冷蔵庫から食材を取り出す必要がなくなるので、時間のムダを省くことができます。
テク2:肉や魚は下味をつけておく
お弁当に入れる肉や魚は、前の晩にあらかじめ下味をつけておきましょう。朝は加熱調理をするだけなので楽チンなうえ、朝になってあわてて味付けをするよりも肉にも魚にもしっかりと味がしみ込み、おいしさがアップします。
テク3:半調理の仕込みをしておく
例えば、じゃがいもやさつまいも、アスパラガス、ブロッコリーなどは前日に軽くゆでる、蒸すなどの加熱調理をしておきましょう。
そうすれば、そのままお弁当につめることもできますが、おかかで和えたり、チーズをのせてトースターで焼くなど、少し手を加える時間の余裕ができるため、おかずのバリエーションも広がります。
また、にんじんは前日にスライサーでスライスして塩もみをしておくと、朝にナムルやごま和えにする、肉で巻くなどのアレンジができて便利です。
テク4:時間があるときに常備菜を作っておく
普段から時間があるときに“日持ちする常備菜”を作っておくようにすると、お弁当にそのままつめることができるので便利です。また、常備菜はお弁当だけでなく、「ちょっとおかずが足りないな~」というときの夕食のプラス一品にも使えます。
お弁当用の常備菜には、ポテトやマカロニのサラダ、かぼちゃの煮物、にんじんやかぶのグラッセ、ミートソース、ミニハンバーグ、ごま和えなどがおすすめです。
テク5:“すき間おかず”を常備しておく
お弁当に主食、主菜、副菜をつめたあと、ちょっとしたすき間ができることも多いもの。そんなときには、すき間を埋めてくれる小さなおかずがとっても便利。すき間おかずを追加するだけで彩りもグンとよくなります。
お手軽で日持ちもするキャンディーチーズ、市販の漬け物や煮豆、冷凍えだ豆、うずらの水煮、プチトマトといったすき間おかずを常備しておきましょう。
テク6:お弁当を意識して夕食を作る
夕食を作るときには、次の日のお弁当を意識して、おかずを少し多めに作っておくのがおすすめです。
そのままつめてもいいですが、ソースを変えたり、チーズを加えたりすると、また違った雰囲気のおかずになるので、お弁当を開けたときに「昨日の残りか……」と夫や子どもがガッカリすることもありません。
いかがでしたか? 「なるほど!」と思う時短テクニックはありましたか? 朝のお弁当作りにかける時間が短くなればなるほど、朝の食卓を家族みんなでゆっくり囲んだり、夫婦や親子の会話を楽しむ時間の余裕ができます。
また、前日にある程度の下準備をしておくことによって、朝にはおかずをアレンジする時間がとれるようになるので、きっと夫や子どももお弁当を開けた瞬間に「お弁当がいつもと違う!」と喜んでくれるはずですよ。
【取材協力】
※ほりえさちこ・・・料理研究家、栄養士、食育アドバイザー、飾り巻き寿司インストラクター。テレビや雑誌、ウェブ、企業のレシピ開発などで活躍するほか、テーブルコーディネーターとしても幅広く活動する。『3分5分10分でちゃんとカンタンうちごはん』『サラ弁』『15分で作れる野菜の遅ごはん』など人気著書も多数。
2017/4/26 WooRis掲載