長持ちさせたいなら、花を買うときはココに注意!
買う段階で品質のいい物を買うことが、まず大事です。
お花を傷つける恐れがあるので、お花屋さんによっては触ってはいけないところもあるんですが、僕はどんどん触って買ってほしいです。ナマモノって見た目では良し悪しは分からないと思うんです。触ってみないと。見分けるポイントとしては、“色・艶・張り”。
茎がしっかりしている、しまりがある、固い・強い、などです。花びらの感じも、張りがあって締まり具合がある方が長持ちする、柔らかくてクタってしているんじゃなくて。毎回触っていると次第に違いが分かってくるんですよ。
例えば同じバラが何十本とバケツに売られていると、全部同じに見えると思いますが、やっぱり生き物なので、人と一緒でいろんな子がいるんです。その中で選んでみると、これけっこうしっかりしてるな、っていうのがあるんですよ。
だからちょっと触ってみて、こっちの方が張りが良さそうとか考えながら選んでみると長持ちにつながるんです。どれだけいい子を持って帰ろうか、買う時に楽しみながら選んでみてくださいね。
長持ちしない原因となる3つの「花の敵」
次に、買ったお花の寿命をまっとうさせるためには何をしたらよいかというと、お花の敵が3つあるので、それらから守って飾ってあげましょう。
(1)バクテリア
花瓶のお水を見た時に、ちょっとでも白く濁っていたらバクテリアが湧いている証拠なんです。
お水にバクテリアが湧いていると、お花はバクテリアも吸っていて、お水を吸おうと思ってもバクテリアでつまっていてお水が吸えない状態になっています。まるで蓋をされた状態になっているんですね。水がしっかり上がらないとしおれてしまいます。バクテリアの繁殖スピードは早いので、ちょっとでも白っぽくなったらスグに水を替えてください。
色付きの花瓶だとちょっと分かりにくいですが、透明な花瓶だとスグに色が分かるので管理しやすいです。目安としては水は毎日替えた方がよいです。水を替えるだけではなく、花瓶のぬめりを取ったり、茎を拭いたりもしてください。バクテリアがちょっとでもついているとスグに繁殖してしまうからです。
水を替えた後は、切り戻してあげてください。“切り戻し”というのは、お花が長持ちするように茎を切る処理方法のことです。生花では“水切り”と言って、茎を切るときに水中にチャポンとつけて水中で切るんです。そうするとよりお花には優しいんですが、空気中で切って一瞬で水へ戻す、でもいいと思います。
そして切る時は、斜めに切りましょう。断面積が大きくなってお水を吸いやすくなります。ただ、お花によっては(リンドウ、トルコキキョウ、菊など)手で折った方が水があがりやすい種類もあるので、買う時に手入れの方法もお店の人に聞くようにしましょう。
併せて、そのお花が好きな水の量も聞きましょう。お水の量は深いほうがいいか、浅い方がいいか。例えば、ガーベラは少しの水にいけたほうがよく、深い水では腐りやすいんです。好みの水の量がお花によって違います。それだけでもお花のもちは変わってくるんですよ
(2)エチレンガス
お客さんから「こないだ買ったお花、もたなかった」と言われたんです。「どこに飾りました?」って聞いたら、「オープンキッチンの横の所に飾りました」と。キッチンには、食材や生ゴミがあるので、エチレンガスが発生しやすい場所なんです。その影響で老化が促進されてスグに枯れてしまったのかもしれません。
なので生ゴミはすぐに処分したり、料理する時はエントランスに移したりするなど、エチレンガスのないところに置くようにすると、同じお花でも多少持ちが違ってくるんです。他には、タバコの煙も避けてあげましょう。
また、花瓶に何本か飾ったうちの何本かが枯れてしまった場合は、傷んだものからスグに取り除きましょう。お花はちょっとでも傷んだ時点で大量のエチレンガスを発するので、急に老化が進んで枯れてしまいます。エチレンガスは影響力が強く、1本枯れたら他の花までどんどん枯れていってしまいます。
(3)乾燥
切り花はお水を吸って生きているので、乾燥が強いところではどうしても、もちが落ちてしまいます。エアコンを強くかけすぎたりして、乾燥の強いところには極力置かないようにしてください。
エアコンの風が直接あたらないようにもしましょう。お花はストレスを感じてもエチレンガスを発するので、劣化や老化に繋がります。エアコンから離れた場所に飾るのがポイントです。
いかがでしたか? お花を少しでも長持ちさせたいなら、買う段階でいいものを選ぶことと、その後は“バクテリア”“エチレンガス”“乾燥”この3つを避けることが重要ということでした。お花のある生活は心が安らぎますよね。少しでも長く綺麗なお花を楽しめるように今日からぜひ参考にしてみてください。