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2回目のお湯がポイント!贅沢な味わいになるハンドドリップコーヒーの淹れ方

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ドリッパーに敷き詰められたコーヒー豆に熱々のお湯を注ぐと、まるで生き物のようにプクプクと音を出しながら泡が立ち、鼻先を香ばしい香りがくすぐります。コーヒーの魅力は何といってもこの香りと、口に入れた瞬間に広がる程よい酸味と苦味。

街中を歩いていると、焙煎やドリップにこだわったコーヒーショップを見かけることが多くなりましたが、自宅でも美味しい一杯を自分で淹れられたら……と思いませんか? 忙しい主婦にとって、家事が片付いた後に、コーヒーを飲んでホッと一息、なんてことも。そんな時、美味しいコーヒーが味わえたら最高のリラックス効果が期待できそうです。

今回は、市販の粉挽きコーヒー豆でもちょっとした工夫で美味しく淹れることができると聞き、キーコーヒー株式会社コーヒーセミナー専任講師の手島ほたるさんに早速お話を伺ってきました。

ハンドドリップ用の豆は中挽きか中細挽きがおすすめ

日本では栽培が難しいと言われるコーヒー豆は、その大半が赤道を挟んだ“コーヒーベルト”と呼ばれる一帯で生産され、世界各国に輸出されています。

降水量と日照時間、温度、そして土壌を満たすのがこの地域で、豆の木が植えられて3〜4年するとジャスミンのような香りがする花をつけ、その後、真っ赤な実がなります。この実に入っている種子がコーヒーの生豆と呼ばれるもの。船で日本に運ばれたのち、焙煎、粉砕を経て、スーパーなどの店頭に並びます。

ハンドドリップ用に粉挽き豆を選ぶときは中挽きか中細挽きを選びましょう。ホットコーヒーは中煎り、アイスコーヒーは深煎りや極深煎りがおすすめです。

ハンドドリップで大事なのは蒸らし

ハンドドリップで淹れるとき、「美味しいコーヒーを淹れるコツは最初のお湯で豆をしっかり蒸らすこと」だと手島さんは言います。

そして味の決め手を作るのが2回目のドリップです。2回目にお湯をたっぷり入れてしっかり味を出すことで酸味が少なく程よい苦味を引き出すことができます。

抽出時間は杯数に関係なく、2分30秒〜3分の間で淹れるのがポイント。それ以上時間をかけてしまうと苦味が強くなり、嫌な後味が残ってしまいます。逆に早すぎると酸味が際立ってしまいます。時間の感覚が掴めるまでは、タイマーを使って時間を計りながら淹れてみるといいでしょう。

今回は安定した味が出せるという3杯分の量での淹れ方を紹介します。

【材料】3杯分

・コーヒー豆・・・30g(10g/1人あたり、中挽きor中細挽き)

・湯量・・・出来上がりの2倍の沸騰したお湯

コーヒーカップだと、だいたい1人分120mlなので今回は3人分360mlの倍の量を用意

【用意するもの】

・ドリッパー

ムラなく淹れられるので円錐型のドリッパーがおすすめ

・サーバー(1人分120ml/3人分360ml)

・ペーパーフィルター

・メジャースプーン(すりきり1杯10g)

・タイマー

・細口ポット

(1)細口ポットに沸騰したお湯を用意。水は弱軟水がコーヒーに適す。沸騰したてだと注ぐ際にポットからお湯が噴き出してしまうので、少し待ち、突沸が収まったら淹れる準備完了。

(2)サーバーやカップを温めるために、サーバーの3人分の目盛りまで熱湯を入れ、サーバーをくるくる回しながらお湯を全体に行き渡らせる。サーバーが温まったら今度はそのお湯をコーヒーカップに注ぎ入れ、カップを温めておく。

(3)ドリッパーの形に合ったペーパーフィルターを用意し、ドリッパーに沿うように綴じ目を折り曲げセットする。

(4)メジャースプーンでコーヒーをすりきり3杯を入れ、ドリッパーを片手で軽く振って粉の表面が平らになるようにする。

(5)1回目のドリップはゆっくりポットを傾け、出てくるお湯の線が細くなるように丁寧に淹れていく。注ぐのは中心から渦を巻くようにくるくると“の”の字を描いて全体に輪を広げていく。その時、粉の乾いた部分がないように注意して、全体にお湯が行き渡ったら20秒ほど待って蒸らす。蒸らしが充分にできていると表面がキラキラと光り、その後、クッキーの表面のようにボソボソとなるのでそれを合図に2回目のドリップを始める。

(6)2回目のドリップは1回目より太くお湯を出し、中心から500円玉くらいの円を描くように真ん中からくるくると勢いよく注いでいく。一番お湯を多く出すのがこの時で、ブクブクと膨らんできた表面が平べったくなったら注ぐのをストップし、くぼんだら次のお湯を注ぐというのを繰り返す。白い泡が新しい泡で、淹れ終わった時に真ん中に泡が残っていたらよい状態で淹れられている目印です。

(7)何度か注いでは泡が引くのを待ち、コーヒーが3杯分の目盛りまできたら、ドリップのお湯が全部落ちきる前に素早くドリッパーを外す。

(8)最後に、サーバーに落ちたコーヒーの濃度を一定にするために、サーバーをゆっくりと回すか、スプーンでかき混ぜる。コーヒーを注ぐ直前に(2)の工程でカップに入れておいたお湯を捨て、布巾で水気をよく拭き取ってからコーヒーを注いで出来上がり。

 

さて自分で淹れたコーヒーのお味はいかがでしょうか。きっとどこで飲むよりも自分で淹れたコーヒーが美味しいことでしょう。

最後に。ついつい多めに淹れて後で温めて飲もうと横着してしまいがちですが、それは絶対NG。淹れてから時間が経ってしまうと香りが薄れ、味わいが変わってしまうので、飲みたい分だけ淹れるようにしましょう。

またコーヒー豆は光や湿気、温度変化に弱いのでなるべく密閉容器に入れ、光の当たらない場所で常温保存するのがおすすめです。

少し時間が経ってしまっても豆の匂いを嗅いでみていい香りがするなら問題ありませんが、開封後は豆製品なら1カ月以内、粉製品なら2週間以内に飲みきるのがベストです。美味しい淹れ方をマスターしてみてください。

 

執筆/清土奈々子 撮影/黒石あみ(小学館)

【取材協力】

※ キーコーヒー株式会社・・・東京・西新橋の常設会場にてコーヒーセミナーを毎月開催。ハンドドリップの体験実習をメインとした初心者におすすめの「カルチャークラス 体験コース」(90分、3,000円・税別、定員12名)ほか、複数のクラスあり。開催スケジュール・申込みはこちら

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