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欠かさず常備しています。薬味代わりに使える極上の「わさび漬け」【祐成陽子さんの、ずっと美味しいモノ】#3

料理家として65年。御年80歳でありながら、今だ“おいしいもの”や“料理”への探究心は衰え知らずの祐成陽子さん。

私たち普通のママたちが身近に買えるおいしいものを選んでいただく連載の第3回目は、なんと“わさび漬け”! 普段買うことのない商品かもしれませんが、まさに“わさび漬け”の概念が変わるおいしさと、使い方のアイディアをたくさん教えてもらいました。

わさび漬け嫌いの生徒たちが前言撤回(笑)!

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こんにちは。

「わさび漬け」と聞いて、「いつも買っています!」という若い人は少ないと思います。

現に私が生徒や弟子たちに「おいしいわさび漬けがあるのよ!」と言っても、みんな薄い反応どころか「あ~……よくお土産とかでもらうやつですね……」と浮かない顔。

興味も関心もないのがバレていますよ!

これが「おいしいパンがあるのよ!」と言うと、飛びつくくせに(笑)。

でもわかります。

私もあのお土産でいただくわさび漬けはちょっと苦手……。ドロッとしていて見た目も良くないし、わさびなどほとんど入っていないのに、食べるとやたら辛い。

捨てるのは忍びないけれど、結局冷蔵庫の奥で1カ月……2カ月ほったらかしてしまい、ほとんど食べずに処分することも……。

でも私、わさびは大好きなんですよ!

だからこそおいしいわさび漬けと出会いたかったのです。

「カメヤ」の「極上わさび漬」

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そして出会ったのが『カメヤ』の「極上わさび漬」でした。私はいつもスーパーマーケットの『成城石井』で買っていますよ(60g、421円で購入)。

これを食べた先ほどの“わさび漬けに興味も関心もない弟子たち”、びっくり!

「陽子先生、これ、めちゃくちゃおいしいです。今まで食べたわさび漬けじゃない!」。

そうなんです、『カメヤ』の「極上わさび漬」は中に刻みわさびがたっぷり! 酒粕がどろどろしておらず、かつそこまで辛くないんですね。

だからついつい食べてしまい、あっという間に1パックが空になってしまうんです。

わさび漬けの応用範囲の広さに驚き!

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とはいえ、まだ買う気にならない人も多いはず(笑)。

うちの生徒たちも「おいしいとはいえ、わさび漬けなんて、お正月、かまぼこにのせて食べるくらいしか思いつかないので、自分では買わないですね~」ですって!

わさび漬けをなめちゃいけません。

こんなにも応用範囲の広い食べ物はないんですよ。

例えば、

●刻みねぎの代わりに納豆に入れる

●もずく酢やわかめときゅうりの酢の物にアクセントとして入れる

●そうめんやうどんのトッピングに

●きんぴらごぼうにちょっとのせながら食べる(これ最高ですよ!)

●いなり寿司のトッピングに

●かんぴょう巻きや納豆巻きにも

●キムチや白菜漬けを食べるときに少しのせても美味

そしてお味噌汁に入れれば、風味が加わり、かつ、粕汁のようなおいしさを味わえます。

とんかつやコロッケなど揚げ物にも合うんですよ。ソースをつけたあと、ちょこっとわさび漬けものせて食べてみてください。私はこの食べ方が大好き。くどい揚げ物がさっぱりとして食べられるので、夏などとくにおすすめです。

卵サンドにちょっとのせて食べてもおいしいですし、和でも洋でも何でも合うんです。

おかわり必須!「わさび漬け」ねこまんま

ではここで、食べてそのおいしさに誰もが驚く、わさび漬けをのせて食べるねこまんまのレシピをお教えしましょう。

お茶碗にごはんをよそい、かつおぶし、ちぎったのりをのせ、最後にわさび漬けをのせます。おしょうゆをかけてかっこむだけ。以上!

たったこれだけですが、これがまさに“大人メシ”で本当においしいんです。

このわさび漬け、ごはんや海苔ともよく合うので、私はよく海苔巻きも作ります。

それもすごくシンプルな海苔巻き。

細く切ったたくわん×わさび漬け、きゅうり×わさび漬け、たったこれだけなのですが、ごはんの上にのせ、海苔でくるっと巻いておしょうゆをつけて食べるだけで、大満足の味なんです。

また、炊き込みご飯を食べるときにも、わさび漬けをちょっとのせて食べるとさっぱりおいしくなりますよ。

焼き魚にも合う

そして意外にも思われるかもしれませんが、焼き魚にも合うんですよ。

干物にちょっとずつのせて食べるのもおいしいですし、鮭や赤魚、ぶりなどにのせれば“即席粕漬け”みたいになって、安い切り身も高級な味に変身します。

 

いかがでしたか、祐成陽子さんがおすすめするわさび漬け。

正直、記事を書いている私も、フードジャーナリストと名乗りながら「わさび漬け」は範疇外の食べ物でした。

しかし、これを食べたところ、下手すると1人で1パック食べてしまう勢いでなくなり、正直、“違う意味で”421円は高い!と思ったくらいです。

ぜひ暑い夏、さわやかなわさび漬けを食卓に取り入れてみてください。

 

※商品は祐成陽子さんが購入したものです

※価格は税込みです(編集部調べ)


 

【取材協力】

祐成陽子

祐成陽子クッキングアートセミナー校長。食べること、作ることへの“好き”が高じて、1965年、主婦の経験を生かし、料理教室をスタート。1987年には、日本初のフードコーディネーター養成学校を設立。輩出した生徒数は4,000人超え。卒業生には、タレントで国際薬膳師でもある麻木久仁子さん、人気フードコーディネーターSHIORIさん、料理家のほりえさちこさんなどがいる。

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