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【節約の達人テク その8】お風呂のお湯代もっと安くなる?「ガス代の賢い節約テク」Q&A

「もう少しガス代が安かったらな〜」と思いながら入るお風呂、キッチンでの洗いもの。ガスは毎日いろいろなところで使われています。

ガス代の節約方法として、「お風呂の蓋を閉める」「シャワーだけにする」「洗い物は水で」などとさまざまに言われていますが、実際のところは何が有効なのでしょうか?

節約アドバイザーの和田由貴さんに、“ガス代”の賢い節約方法を教えていただきました。

お風呂を入れるときのガス代節約テクとは?

Q1. お風呂のお湯、「給湯器からお湯を入れる」のと「水を張ってから追い炊き」のどちらが安い?

A1. 給湯器からダイレクトにお湯を入れる方が安く済みます。

「実は追い炊きは高コストです。家族が多い家庭で、お風呂の間隔が空いてしまうと、どうしても追い炊きの回数が増えてしまいます。なるべく追い炊きをしないようまとめて入ったり、時間をあけないで入ったほうがいいと思います」

Q2. どうしてもお風呂の間隔があく場合の対策は?

A2. お風呂の蓋を閉める+保温シートが効果的です。

「お風呂の蓋を閉めるのはもちろんですが、それにプラスして、お湯の表面に浮かべる“保温シート”の併用がおすすめです。

保温シートはウレタンの表面にアルミシートが貼ってあるような素材です。100円ショップやホームセンターで手に入りますので、お風呂の浴槽の大きさにハサミで切って使ってください。追い炊きのコストカットにつながりますよ」

Q3. シャワーと湯船ではどちらが節約になりますか?

A3. 15分以上シャワーを浴びるなら、浴槽に湯をためても変わりません。

「一般的な大きさの浴槽の場合、大体15分くらいシャワーを流すと、一杯分くらいのお湯になります。

例えば、夏の暑い時期にシャワーが5分で済むような場合は、夫婦2人だと合わせて10分しか使わないことになります。そんな状況であれば、シャワーだけの方が安く済みます。

それよりも時間がかかるようであれば、併用するといいですね」

キッチンでのガス代の節約テクとは?

Q4. 食器を洗う時には、水とお湯のどちらが節約になりますか?

A4. 水です。お湯に比べると3分の1のコストで済みます。

「お湯を使うことは、とてもコストがかかっています。お水と給湯器から出てくるお湯の値段は、比較すると約3倍違います。40度のお湯を1リットル節水するのは、トイレの水を3リットル節水するのと同じくらいの節約効果があります。

ですので、お湯を使う場所を徹底的に節約すると、コストを大きく削ることができます。食器を洗う際は、水の方がコストがかかりません」

Q5. 食洗機を使うとき、ガス代を節約する方法はありますか?

A5. 給湯器を高温に設定しましょう。

「食洗機を使うときは、給湯器のお湯の温度を高めに設定をしておくと、電気代の節約になります。

食洗機の機種にもよりますが、80度くらいの高温ですすぎをしています。そうすると、給湯器の設定温度が40度の場合、内部のヒーターを使ってあと40度の温度をあげることになります。

お風呂の追い炊き同様、お湯をあたためることは、ものすごくコストがかかっています。ですので、給湯器の設定温度を高く設定しておくと、トータルのコストが安くなります。

食洗機を使う際には、必ず給湯器の電源をいれることを忘れないでくださいね」

Q6. 料理をするとき、鍋によってガス代も変わりますか?

A6. 短時間で調理ができる「圧力鍋」がおすすめです。

「圧力鍋は、長時間煮込まないといけないような料理を短時間で作れるので、ガス代の節約になります。しかも美味しくできます。

真空保温鍋も便利。そのまま食卓にも出せるところがポイントだと思います。

あとは、魚焼きグリルを上手に使うという手もあります。魚焼きグリルはとても優秀です。魚はもちろんですが、じつはパンも短時間で美味しく焼けるんですよ。

パンは、電子レンジのトースター機能ではあまり美味しく温められませんし、オーブンだと、温めるだけでものすごく時間がかかるのでもったいない。

魚焼きグリルでパンを焼くと、熱源に近いため、中はしっとり、表面はぱりっと、しかも1分も焼けば十分です。ニオイも全然移らないんですよ。

トースターやオーブンなど、いろいろと調理器具を買わずに、あるものを上手く使うことも、結果的にキッチンの節約につながりますね」

 

お風呂やキッチンでのガス代の節約方法でしたが、いかがでしたか?

知らない間にガス代を無駄使いしていたかも……という方もいたのではないでしょうか? 手軽にできることからぜひ試してみてくださいね。

 

まとめ

  1. お風呂の追い炊きは高コスト。給湯器から直接入れて
  2. 入浴の間隔があくときは、保温シート+蓋のW使いがおすすめ
  3. 15分以上シャワーを浴びるなら、浴槽での入浴の方が低コストになるかも
  4. 食器洗いにお湯を使うと、コストは水の3倍にも
  5. 食洗機を使うときの給湯器の設定温度は高温にしよう
  6. 圧力鍋と魚焼きグリルは節約面でも優秀なキッチンツール

【取材協力】

節約アドバイザー

和田由貴(わだ ゆうき)

日本女子大学家政学部卒業。消費生活アドバイザー、家電製品アドバイザー、食生活アドバイザーなど、暮らしや家事の専門家として多方面で活動。2007年環境大臣より「3R推進マイスター」委嘱。著書に『和田由貴のシンプル節約術』(あさ出版)ほか。2子の母で現役の節約主婦。

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