働く既婚女性の年収…最多は?
世帯年収を聞いた質問では、もっとも多かったのが「200万円以下」(18.6%)。次いで、「400万~500万円」(14.2%)、「300万~400万円」(13.6%)、「500万~600万円」(12.2%)となりました。
ちなみに、「1,000万~1,100万円」にいたっては、わずか2.4%でした。
また、回答者自身の年収は、トップが「200万円以下」(62.0%)と世帯年収と同じ水準。次に多かったのが「200万~300万円」(13.6%)、「300万~400万円」(9.0%)となりました。
多くの既婚女性の場合、家事・育児との両立の問題や、配偶者特別控除なども年収に影響を及ぼしていると考えられます。
貯めている人といない人の差が歴然! 貯蓄・節約に関心が高め
次に、多くの人が強い関心を持っている貯蓄額(世帯)についてです。
金額が大きくなるのに比例して回答者の割合が減っていった年収とは違って、貯蓄額の場合は貯めている人とそうでない人の差が激しい傾向があるようです。
もっとも多かったのは、「1円~50万円」(17.2%)。次いで、「0円」(16.4%)、「100万円~200万円」(10.8%)となりました。
トップ5位を占めているのは全て300万円以下の金額なのですが、その次に多いのが「1,700万円以上」(8.6%)で、「400万~500万円」(6.4%)、「500万~600万円」(3.8%)を上回りました。
貯蓄額は必ずしも年収と比例するわけではなく、普段の節約意識や上手な使い方なども関係があるようです。
関心事のトップは貯蓄・節約! 老後の生活や子どもの教育費の心配が多い
では、世の中の働く既婚女性の皆さんは、具体的にどのような悩みを抱えているのでしょうか。
「お金に関して一番興味があることは何ですか(複数回答可)」という質問に対して、もっとも多かったのは「節約」(60.3%)。2位「貯蓄」(42.2%)、3位「収入アップ」(37.7%)。「上手な買い物術」(29.9%)への関心も高めでした。
一方、「投資」と答えたのは15.1%。お金の勉強をしながらリスクをとってアグレッシブに資産を増やすというよりは、今ある資産を大切に手堅く守っていきたいという考え方が多数派のようです。
また、「お金に関する今一番の悩みは何ですか」という質問でとくに目立ったのが、“老後の生活”と“子どもの教育費”。
「来年以降子どもの学費にお金がかかるかもしれない」(40歳/その他)、「老後のための貯金を増やすこと」(33歳/総務・人事・事務)、「何気に子ども関係での出費が多い」(30歳/広報・宣伝)。
また、「収入が少ないため、浪費していないにもかかわらず貯金できない」という声も多く見られました。
働く既婚女性のお金に関するアンケート結果をご紹介しましたが、いかがでしたか?
収入をアップさせるためにもっとたくさん働いてキャリアアップしたいけれど、家事・育児との両立を考えると体力的にも時間的にもなかなか難しい……というジレンマを抱えている既婚女性が全体的に多いようです。