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袋詰めにアタフタ、買い物量をセーブ…レジ袋有料化で「コンビニ利用」はどう変わった?

レジ袋が有料化となって4カ月。だいぶこの生活にも慣れてきた頃ですが、お店選びや買うものなど、日ごろの買い物について以前と変わったことはありませんか?
今回『kufura』では、便利で身近なコンビニシーンに注目。女性494人にアンケートを行い、「以前と比べてコンビニ利用で変化を感じたこと」を聞いてみました。

約7割の人がコンビニ利用に変化があったと回答

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アンケートの結果、女性494人のうち、7割以上にあたる360人が「レジ袋有料化で、それまでのコンビニ利用と比べて変化したことがある」と回答しました。

一方、「とくに変化はない」と回答したのは134人。そのうち25人はレジ袋有料化前から普段コンビニを利用していない、またはもともとエコバッグユーザだったため、純粋に以前と変わったことはないという人はおよそ2割と少数派であることが分かりました。

では、変化したことがあると回答した360人は、どのようなことが以前と比べて変わったのでしょうか?

1:必ずエコバッグを持参するようになった

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「やっとコンビニにエコバッグをもっていく癖がついてきた」(52歳/主婦)

「レジ袋を買うことがないように、コンビニにもマイバッグを持参するようになった」(19歳/学生・フリーター)

「基本エコバッグは持っているが大きいのしかないので、小さめのも持つようになった」(36歳/総務・人事・事務)

「お弁当用のマチの広めのエコバッグと飲み物などを購入する用のエコバッグと二種類持っていくようになった」(51歳/主婦)

「コンビニに行くときは必ず小さなビニール袋とエコバッグを用意して、購入したものをものによって別々にする」(54歳/その他)

レジ袋有料以前は、何か明確に買い物する予定がなくても、新作スイーツなどを見にふらりと寄っていた方も多いのでは? 有料化により、多くの方がコンビニに行くときもエコバッグを持参するようになったとのこと。買い物量に合わせた小さめのもの、お弁当をよく買う方はマチ付きのものなど、コンビニ用のエコバッグを持っている方もいるようですね。

2:商品の袋詰め作業に焦る・周りに気を使う

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「横にそれて、袋詰めをするが、後ろに並んでいる人がいると、焦る。焦りながら袋詰めをしている」(49歳/主婦)

「荷物を入れる台がないのでカウンターでもたもたすると後ろに並ぶ人が気になる」(51歳/主婦)

「やはり店員の前で自分のエコバッグに入れるのは抵抗ある。スーパーみたいに詰める場所が別に設置されていたら安心」(57歳/主婦)

「袋詰めをしないといけないので、面倒」(43歳/総務・人事・事務)

「面倒になった。袋に入れないとダメだし、コンビニカウンターは狭い。待たせるのに気を使う」(49歳/主婦)

現在は、感染防止のために商品の袋詰めを消費者側で行う店舗が多いかと思います。しかしスーパーと違って袋詰め専用のスペースがないため、レジでの袋詰めは店員や後ろに並ぶ人が気になってしまい焦る、という声が多数寄せられました。

お互い様とはいえ、もたついている時のあの何とも言えない間はいたたまれませんよね……。焦って袋詰めしたら中身がぐちゃぐちゃに、なんて経験をされた方も多いのではないでしょうか。

3:利用回数が減った・気軽に寄らなくなった

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「単純に利用回数が減った!」(39歳/その他)

「店員や並んでいる人を待たせながらの袋詰めに焦るので、気軽に寄らなくなった」(32歳/営業・販売)

「レジ前でやることが増えた。スマホ支払いの画面を出す、ポイントカードを出す、年齢確認ボタンをおす、袋をだしてつめる、だからコンビニによらなくなったし、たくさん買わなくなった」(57歳/総務・人事・事務)

「日中人が多い時間帯には寄らなくなった」(19歳/その他)

「買い物帰りにたまに贅沢をしようとスイーツを良く買っていたが 買い物袋がいっぱいで入れる物もないのでコンビニに寄らなくなった」(42歳/主婦)

「コンビニによらずに、スーパーで一度で済ますようになった」(24歳/研究・開発)

「袋を持っていない事が多いので気軽に立ち寄らなくなった」(43歳/主婦)

「コンビニに行こうと思っても袋を忘れたことに気づくとやめたりするようになった」(28歳/営業・販売)

コンビニの利用回数が減ったという方も多く見受けられました。その理由として最も多かったのが、前出の“袋詰め問題”に紐づいてレジでアタフタするのが煩わしく、気軽に寄れなくなったという声。その他にも買い物はスーパーで済ませるようになった、エコバッグを持っていない時に寄らなくなった、などが挙げられました。

4:買い物量が減った・制限するようになった

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「袋詰めに時間がかかるので買う量をひかえるようになった」(38歳/主婦)

「袋に詰める台がないので手に持てる分しか買わなくなった」(48歳/主婦)

「エコバッグが小さいのでたくさん買い物をしなくなった」(37歳/公務員)

「たくさん買わなくなった。1、2個しかかわない(バッグにはいらないので)」(52歳/主婦)

「必要最低限のものしか買わなくなった。以前は食事を買うついでにお菓子やデザートも見ていたが、おにぎり1つやサンドイッチ1つなら袋がいらなくても、さすがに複数購入すると袋がいるな……と思って控えてしまう」(34歳/その他)

「マイバッグを忘れた時は、厳選して手に持てる一品しか買わなくなった。レジ袋にお金を払いたくないので」(45歳/主婦)

袋詰めの手間を省いたりレジ袋を買わないために、手に持てる品数に厳選する、エコバッグに入る買い物量に抑えるなど、以前より買う物が減ったという方もいました。

「商品を直接手にもって歩いている人を良く見かけるようになった。少し面白い。(肉のパックや納豆を手にもって歩いている人を見かけた)」(54歳/主婦)

たまに商品むき出しで持ち歩いている方を見かけますよね。こうした光景に見慣れることも、変化のひとつと言えるのかもしれませんね。

5:購入を避けるようになった商品や選ぶものが変わった

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「レジ前のホットスナックを買わなくなった」(38歳/広報・宣伝)

「なるべく惣菜等は買わない。エコバッグに汁物とか匂いとかがつくのが嫌だから」(45歳/その他)

「斜めに寄るのが嫌でお弁当より冷凍食品やパウチの商品を買うことが増えた」(27歳/その他)

「濡れるものを買わなくなった。アイス、牛乳など」(34歳/その他)

「温かい飲み物、冷たい食べ物を一緒に買わなくなった」(47歳/主婦)

「行く回数が減った、容器が大きいのを買わなくなった」(22歳/その他)

臭いや汁漏れが気になるものこそビニール袋に入れたいところ。しかしそのためにレジ袋を購入したり、むき出しのままエコバッグに入れてにおい移りしたり汚れるのは避けたい……と、お弁当やホットスナックなどが買いづらくなったという方がいました。

「近くのファミマは、唐揚げを買ったりしてもスーパーの台にロール状で置いてるような袋に入れてくれるから問題なく買う」(39歳/主婦)

お店によっては、ホットスナックを入れる袋を用意してくれているところもあるようですね。これは助かる!

その他、袋が2枚必要になるので温かいものと冷たいものを同時に買わなくなった、そもそも店での温めを頼まなくなった、エコバッグの容量を気にしてかさばるものは買わなくなったといった声も聞かれました。

6:セルフレジを利用するようになった

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「セルフレジを利用するようになった」(37歳/その他)

「セルフレジがあるところしか行かない」(46歳/営業・販売)

「会計をスピーディーにする為、キャッシュレス決済にするようになった」(64歳/主婦)

どの店舗にもあるわけではないものの、セルフレジなら気になる袋詰めも多少ゆとりをもってできそうですよね。会計を早く済ませるためにキャッシュレス決済を取り入れた方もいました。

 

いかがでしたか? コンビニを利用される方から見ると、あるある!が多かったのではないでしょうか。レジ袋有料化で、基本コンビニにもエコバッグを持っていくスタンスの方が多いようですが、レジでの気忙しさがプチストレスだったり、そもそもエコバッグを忘れたりして足が遠のき気味……という意見が目立ちました。

使い勝手のよさが魅力的なコンビニですが、消費者側の負担が増えたことで、これまでほど“気軽な存在”とは言えなくなってしまったのかもしれませんね。

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