◎材料(2人分)
きゅうり | 2本 |
豚バラしゃぶしゃぶ用肉 | 200g |
A しょうゆ | 大さじ3 |
A 砂糖、ごま油、酢、豆板醤 | 各小さじ1 |
A 長ねぎのみじん切り | 大さじ2 |
A おろしにんにく | 小さじ1/2 |
【作り方】
(1)きゅうりはへたを除き、ピーラーで縦に薄切りにする。
(2)鍋にたっぷりの湯を沸かし、沸騰したら弱火にして豚肉を入れ、火が通ったら上げて、冷ます。
(3)器に(1)と(2)を盛りつけ、合わせたAのたれをかける。
[きゅうりはこんなにエライ]
きゅうりは95%が水分で、栄養素の含有量は少ない野菜です。しかし、暑い地域で収穫される夏が旬の野菜ならではの高い機能性があり、生で食べると体の熱を冷ましたり、むくみ=体内にたまった余分な水分を除く働きが高いのが特徴。夏に失いやすい水分の補給にも役立ちます。
唯一、豊富に含まれるミネラルがカリウム。きゅうり1本に含まれるカリウムは200mgで、1日に必要な摂取推奨量の約10%にあたります。カリウムには、体内の余分なナトリウム=塩分を尿とともに体外に排出する働きがあり、高血圧の予防にも効果を発揮。
きゅうりの青臭い香りのもとになっているのは、ピラジンという成分。血液をサラサラにする効果があり、血栓や動脈硬化、心筋梗塞、脳梗塞の予防に役立ちます。
ただし、きゅうりに含まれる酵素・アスコルビナーゼには酵素には、一緒にとったほかの食材のビタミンCを破壊する働きがあります。アスコルビナーゼは酢によって活性が阻害されるので、きゅうりとほかの野菜を生で一緒に食べる際は、酢を使うのがおすすめです。また、加熱調理することでもアスコルビナーゼの働きが抑えられ、体を冷やす効果も軽減。夏の冷えに悩む人は加熱調理もおすすめです。
いしはら・にいな 1980年長崎県生まれ。2006年帝京大学医学部卒業。イシハラクリニック副院長。主に漢方医学、自然療法、食事療法により、種々の病気の治療にあたる。わかりやすい医学解説と、親しみやすい人柄で、講演、テレビ、ラジオ、執筆活動と幅広く活躍。著書は 13万部を超えるベストセラーとなった『病気にならない蒸しショウガ健康法』(アスコム刊)をはじめ、『「体を温める」と子どもは病気にならない』(php研究所刊)、『研修医ニーナの731日』(海竜社刊)等30冊を数え、韓国、香港、台湾、ベトナムでも翻訳され出版されている。日本内科学会会員。日本東洋医学会会員。日本温泉気候物理医学会会員。二児の母。
取材・文/沖田恵美 調理・写真/まなナビ編集室
(初出 まななび 2018/07/17)