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ごみ清掃芸人・滝沢さん宅も溜めがち?意外と知らない「保冷剤」の捨て方と再利用【滝沢家の日常】~vol.7~

ごみ清掃芸人として活躍する、マシンガンズ滝沢さん。ごみに関するいろいろな情報を発信しています。このシリーズでは、ごみに関するワンポイントをご紹介していきます。漫画イラストは奥様の滝沢友紀さんです。

どんどん溜まりがちな「保冷剤」

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スーパーやデパートでスイーツや総菜などを購入すると、中身がゼリー状の保冷材もつけられることが多いもの。表面が不織布のものは数回使うとけば立ってしまいますが、ビニールなどに入った保冷剤はリピートして使う人もたくさんいます。

過去のkufuraの記事によると、保冷剤の再利用としては

  1. 「お弁当袋」に入れる
  2. 飲料・食品を「急冷」するために活用
  3. 涼をとるための「猛暑対策」に

の順に人気がありました。これからの猛暑に備えて、冷凍庫にいくつかとっておくのもよさそうです。

保冷剤の中身は高吸収性ポリマー

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再利用もできますが、数が増えすぎるとさすがに捨てることも考えます。いざ、保冷剤を捨てようと思ってパッケージを見ると「プラ」の文字が。これは外側のパッケージが「プラスチック」ということで、決して全部がプラというわけではありません。中身は異なりますので、注意しましょう。

保冷剤の中身のジェルを園芸用の保水材として使うこともできます。また、ジェルにコーヒーや茶葉、アロマオイルを入れて芳香剤としても使えるので、再利用してみるのもひとつの手。ただ、中身をキッチンやトイレなどには絶対流さないこと。

ジェル状の保冷剤の中身は高吸水性ポリマーで、オムツなどで使われる吸収剤なのです。流すと排水溝が詰まってしまうので、要注意です。外装が破れてしまった時には、袋などに入れて捨てると万が一のトラブルを避けられます。なお、多くの自治体では保冷剤は可燃ごみです。

また、アウトドアで使うハードタイプの液体が入った保冷剤も中身は高吸水性ポリマーなので、捨てるときは中身を出さないこと。保冷剤を不燃ごみとする地域もあるので、お住いの地域のごみ収集ルールをご確認ください。

保冷剤を捨てる前に

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  • 保冷剤の中身はシンクやトイレなどに絶対流さない。
  • 再利用もしてみよう。
  • 処分の前に自治体のごみ収集ルールをチェック。

漫画/滝沢友紀

※自治体によって異なる場合があります。ともあれ、一度お住まいの自治体のごみ収集やリサイクルに関するサイトを熟読することは、リサイクルやごみについて役立つことばかりですので、ぜひご一読されることをおすすめします!


【協力】

滝沢秀一(たきざわしゅういち)

1976年生まれ。1998年に西堀亮とお笑いコンビ『マシンガンズ』を結成。
『THE MANZAI』 2012、2014年認定漫才師。
2012年より定収入を得るため、ごみ収集会社に清掃員として勤務を始める。
現在、SNSや執筆、講演会等にて、ごみ清掃中に気がついたことを発信している。
「滝沢ごみクラブ」というごみを減らすためのオンラインサロンを開催中。
著書に『このゴミは収集できません』(白夜書房)、『ごみ育 日本一楽しいごみ分別の本』(太田出版)などがある。最新刊はごみクラブのメンバーと作った、日めくり感覚で地球にやさしいアクションを紹介する『地球と人にちょこっとやさしくなれる365日』(KB パブリッシャーズ)。

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