「キッチンで洗い桶を使っていますか?」
nullまず、洗い桶の使用状況について尋ねたところ、回答は以下のように分かれました。
「以前からずっと使っている」・・・121票(34.0%)
「以前は使っていなかったが、今は使っている」・・・8票(2.2%)
「以前は使っていたが、今は使っていない」・・・87票(24.4%)
「使ったりやめたりを繰り返している」・・・13票(3.7%)
「以前も今もずっと使っていない」・・・127票(35.7%)
「以前からずっと使っている」と「以前も今もずっと使っていない」が拮抗する形に。洗い桶は人によってはキッチンに欠かせない存在である一方、そもそも使ったことがない人もかなりいて、好みが分かれるアイテムであることがうかがえます。
キッチンで洗い桶を“使わない”理由は?
null「以前は使っていたが、今は使っていない」、「以前も今もずっと使っていない」と回答した人たちにその理由を尋ねてみました。
キッチンのスペースをとるから
「以前は使っていたが、場所を取るしなくても問題ないと思って処分してみたら案の定なくても問題なかった」(40歳/主婦)
「引っ越したらキッチンが狭くて置き場所がないので」(28歳/その他)
「シンクがあまり大きくないので、桶を使うと狭くなり作業をやりにくい」(52歳/主婦)
洗い桶の最大のネックはスペース問題。巨大な洗い桶が邪魔になったり、見た目的にスタイリッシュじゃなかったりするという点をデメリットだと感じる人が少なくないようです。
洗い桶のお手入れが手間だから
「洗い桶自体がぬめっていたりして衛生的にどうなのと思ったからやめた」(47歳/その他)
「使っているとぬめりが付いて、いちいち汚れを落とすのが面倒になりやめた」(68歳/金融関係)
「洗い桶にカビが生えて洗うのが大変だった」(62歳/主婦)
洗い桶の材質によっては、ぬめりやカビの温床になってしまうことも。つけおきで食器洗いの効率化は図れても、洗い桶本体をお手入れする必要があると、家事の手間が余計にかかってしまうとの見方もあるようです。
他の方法で代替できるから
「大きいお皿を洗い桶の代わりにしてそこにつけおきしてからほかの食器と一緒に洗ったりするので」(52歳/主婦)
「洗い物が少ないこともあるけど、鍋やボウルなど大きいものを洗い桶がわりに使うので必要性を感じない」(60歳/主婦)
洗い桶がなくても、つけおきをしたいときには大き目の鍋やボウルなどで事足りる、との声も。たしかに、家族構成やライフスタイルによっては、わざわざ洗い桶に頼る実益が乏しいかもしれません。
その他、こんな理由も…
「長くつけおくと菌が繁殖しそうなので、食器はすぐに洗いたい」(51歳/主婦)
「食洗機を購入してつけおきする必要がなくなった」(61歳/デザイン関係)
「実家で使っていなかったので。必要性を感じない」(31歳/主婦)
「洗い桶とは何か意味がわからない」(39歳/その他)
洗い桶を使ったことがないどころか、そもそも実物を目にしたことがない、という人もいました。時代の変化を感じさせられますね。
洗い桶を使用するメリットは?
null次に、洗い桶を使っている人にそのメリットを聞きました。
洗い物を効率的にこなせる
「油物を洗剤につけておくときに便利だし、お湯をためてつけておくとご飯のこびりつきなども落ちるから」(48歳/研究・開発)
「洗い桶を使い続けています。ごはん粒やグラタンなどの焦げ付きは、水に20分ほど浸すと簡単に落ちるから。お湯の流水でも落ちますが、節約のため水でしか洗わないので」(60歳/その他)
「洗い桶がないと水を出しっぱなしで洗うしかなく、そうなるときっと何倍も水を使用してしまうと思う」(55歳/その他)
「つけおき洗いなら、過剰に食器用洗剤を使わずに済みます」(53歳/その他)
「食洗機に入れる前に、水につけておくと汚れ落ちがいいので」(44歳/主婦)
洗い桶でつけおき洗いをすることで、食器の汚れが落ちやすくなり、水や洗剤の節約に。また、「食洗機があれば洗い桶は不要」との声もありますが、むしろ食洗機の予洗いに洗い桶を利用するなど、新旧の技術を組み合わせることで、家事の効率化を図ることもできるようです。
食器のつけおき以外の用途にも使える
「食器洗いには使っていないが、野菜を丁寧に洗うには洗い桶が便利です」(65歳/主婦)
「長いセロリをシャキッとさせるため、大きな洗い桶がベストだから」(54歳/その他)
「飲み物を冷やすのに便利だから」(23歳/その他)
「布巾のにおいが洗っても取れないとき、漂白剤で除菌するのに便利なので使っている」(68歳/総務・人事・事務)
食器をつけおく以外に、野菜を洗ったり布巾を除菌したり……。“かさばって邪魔”との見方もある洗い桶ですが、サイズが大きいからこそ使い勝手がいいともいえそうです。
その他、こんなコメントも…
「シンクが狭く使いにくいところはあるが、つけおきできないのはもっと困る」(59歳/主婦)
「かなり前から洗い桶を使っている為違和感なく当然のものとして使用している」(66歳/営業・販売)
「以前使用していたのはプラスチック製だったが、ステンレス製に替えた。20年以上経つが、高温のお湯をいれても耐えられるし、壊れることもないし重宝しています。これからも使い続けます」(65歳/主婦)
「折りたためるタイプの洗い桶を必要なときに使用。普段はないほうがシンクがスッキリするので、コンパクトにして収納している」(52歳/主婦)
「立てておける洗い桶なので邪魔にならないし水もたまらない」(68歳/主婦)
洗い桶に不満がないわけではないけれど、やはり使い慣れたアイテムは手放せないという声も。また、水垢やカビが発生しにくいものや収納しやすいタイプを選べば、デメリットもある程度は軽減できそうです。
キッチンでの家事をいかに効率化できるかは工夫しだい。昔ながらの洗い桶も一役買うことがあるかもしれません。みなさんの意見をぜひご参考にしてみてはいかがでしょうか。
成人までの人生を受験勉強にささげた結果、東京大学文学部卒業。その後なぜか弁護士になりたくて司法試験に挑戦するも、合格に至らないまま撤退。紆余曲折の末、2010年よりフリーライターの看板を掲げています。