



山田シャルロッテです。
お引越しに関するご挨拶って、みなさま、どう思われますか?
地域にもよると思いますが、筆者の生まれ育った田舎の住宅街(みんな一軒家)では、「挨拶をして当たり前」という文化でした。で、なんとなく覚えてるのが、引っ越しの挨拶品が「ふつうよりショボい」よりも「ふつうよりかなり豪華」なほうが、持ってきた人が、ちょっとめんどくさいタイプだったりしたなぁ、という記憶です。
引っ越しの挨拶品って、「すでに何かお世話になった相手」にお礼として渡すわけではないから、逆に純粋な「見栄っ張り度」が反映されやすいのかもしれません。ちなみに今回のマンガは、筆者のママトモの実話(東京23区内の持ち家の一軒家在住)からアレンジしています。
ちなみに筆者自身は、いま住んでいる場所に引っ越した際、「引っ越しの挨拶ができない」という事態に陥りました。東京都内のファミリータイプの、中古の分譲賃貸マンションです。転入した際、両隣と上下に、1,000円程度の菓子折りを用意してご挨拶に行きましたが、結局、一つも渡しませんでした。なぜならどのお宅も、何度ご挨拶に行ってインターフォンを押してもお留守(居留守?)だったからです。
ある程度日保ちのするお菓子ではありましたが、メッセージカードと一緒にドアノブにかけておく……というのも、食品を置き去りにする、という点で気持ち悪いので、しませんでした。じゃあ引っ越し挨拶の定番品であるタオル等に変更してはどうか?と、いったん考えてみましたが、趣味に合わないものをもらっても筆者自身が「う~ん……」だった経験もあるし、たとえ食品でなくても「ドアノブ等にかけられていた、面識のない差出人からの物品」を室内に入れるのは、どちらにしても気持ち悪いかもなぁ、と。
……そこまで考えたところで、「必死になってまで引っ越しの挨拶しなくていいか」と、気持ちが変わりました。まあ、筆者自身も、インターフォンのカメラに宅配業者以外の服装の知らない人が映ったら、まず居留守を使いますしね。優先順位1位が「防犯」だと、引っ越し挨拶に来た人をいうっかりスルーしても仕方ないという前提を、みなさん持ってるだろうな、と。さらに、マンションの隣近所の人と交流するような用事も思いつかないし、非常時など必要になったらその時に改めてちゃんと挨拶すればいいでしょう、と。
……で、今のマンションに住んでもう3年目ですが、両隣のお宅の方と偶然廊下で出くわしたことすら一度もなく、上下のお部屋の人にいたっては顔も知らないので、引っ越しの挨拶をしなかったからと言って、特に支障は出ていません。
ちなみに「渡せなかった引っ越し挨拶用の菓子折り」は、自宅用の豪華おやつにしたり、友人にあげたほか、宅配業者さんに再配達をさせてしまった際のお詫びにお渡ししたりして、有効活用できました。

ライター&イラストレーター・漫画家。1児を高齢出産後、都内で子育て中。
仕事をしながら子どものお稽古事やスポーツ活動の委員、PTA活動などもけっこう参加するので、ママ友多数。