半数以上が席を倒す時に声をかけていた
null電車やバスでリクライニングシートを倒す時、後部座席の人に声をかけているか尋ねたところ、「かける」と答えた人は54%と半数以上であることが明らかに。一方、「わからない」という人も1割以上いて、状況に合わせて対応を変えている人もいるようです。
■あなたは電車やバスなどで座席のリクライニングを倒すとき、一声かけますか?
「かける」…… 54.5%(250人)
「かけない」……31.8%(146人)
「わからない」…… 13.7%(63人)

断られた経験がある人、わずか1割弱
null「声をかけない」と答えた人の中には「断られたら嫌だから」という意見がありましたが、実際に断れらたことがある人はどれくらいいるのでしょう。断られた経験を尋ねたところ、「ある」という人は6%。かなり少数であることがわかりましたが、やはり相手や状況によっては断られる可能性もあることがわかりました。
■あなたが電車やバスなどで座席のリクライニングを倒すとき、声かけして断られたことはありますか?
「ある」……6.1%(28人)
「ない」……84.1%(386人)
「わからない」……9.8%(45人)
声をかけるのは「マナー」「トラブル回避」「気遣い」
null「声をかける」と答えた人に、その理由について尋ねてみました。
★ルールやマナーとして
最も多かったのは「ルールやマナー」という意見。もちろん明確なルールとしては定められていませんが、共有スペースを利用する際の配慮として考えている人が多いようです。
「他人への配慮として」(29歳女性/主婦)
「マナーというか礼儀的なもの」(35歳男性/その他)
「基本的なエチケットだと思うから」(65歳男性/コンピューター関連以外の技術職)
「なんとなく暗黙のルール」(66歳男性/コンピューター関連以外の技術職)
★トラブルを避けるため
続いて多かったのが、「後から余計なことに巻き込まれたくないから」と言ったトラブル回避のためという意見。文句言われないか心配しながら利用するより、あらかじめ断っておく方がいいと考える人も多いようです。
「トラブルになりたくないから」(32歳女性/主婦)
「後で絡まれたりしたら嫌なので念のための保険として」(41歳男性/総務・人事・事務)
「テーブルに飲み物が乗っているとこぼれてしまうから、一応の声かけ」(46歳男性/コンピューター関連技術職)
「知らないところでネットに晒されるのが怖いから」(52歳女性/総務・人事・事務)
「倒した後で何か言われたりしたら嫌だから」(54歳女性/金融関係)
★相手への気遣い
声をかけると答えた人の3〜4割の人が「相手への気遣い」という理由を挙げました。自分が同じ立場だったら嫌なのでという人も少なくないようです。
「基本的に邪魔になって圧迫感があると思うから」(30歳男性/その他)
「驚かせないようにするため」(33歳女性/弁護士)
「自分が何も言わず下げられたら嫌な気持ちになるから」(35歳男性/コンピューター関連以外の技術職)
「人間関係の基本だと感じるから」(45歳男性/総務・人事・事務)
「当然のことだと思うので。無許可で倒すのは良くない」(53歳女性/その他 )
★周囲の状況を見て決める
中にはその時の状況によって決めると言う人も。周りの人の様子や後ろの人の雰囲気で決めると言う人もいるようです。
「周囲の人が声をかけていたら、自分も声をかける」(50歳女性/学生・フリーター)
「様子をうかがい、言えそうなら声をかける、ちょっと無理なときは、そのまま」(61歳女性/その他)

「必要なし」「個人の自由」…声をかけない理由にも納得!?
null声かけしないという人にも理由を聞いたところ、「備え付けの機能を使うのだから断る必要はない」「知らない人と話をしたくない」という意見が聞かれました。また中には「断られたら嫌だから」という人も。声はかけないが、アイコンタクトをするとか軽く会釈をするという人もいました。
「声をかけてもかけなくても倒すからかけない」(27歳女性/学生・フリーター)
「知らない人と話すと面倒なことになることがあるので自分から声をかけることは極力しない」(35歳男性/その他)
「声がけしないで済む角度しか倒しません」(36歳男性/デザイン関係)
「恥ずかしいので、話しかけずゆっくりと倒す」(44歳男性/その他)
「備え付けの機能なので特に声はかけない」(63歳男性/営業・販売)
「世間が勝手にルールと思っているだけ。そもそもリクライニング可能な作りになっているし、リクライニングしても新幹線などは飲み物がこぼれない構造になっているので声掛けは必要ないと思う」(69歳男性/その他)

いかがでしたか? 人によって考え方が異なるので正解はありませんが、やはりしっかり倒したいという時は声をかけるのが無難かもしれません。後部座席の人が、たまたま足元のものを取ろうとして頭を下げていたり、熱い飲み物を取ろうとしていたり、予想外の動きをしている可能性があるので、確認せずにいきなり倒すのはリスクがあるでしょう。声をかけなくても様子を確認してから倒すことがポイント。そして声をかける時も、相手の睡眠や作業の邪魔をしないようにタイミングを見計らうことが大切かもしれませんね。

エディター・ライター歴20年以上。女性誌やアウトドア雑誌、情報誌、スポーツ誌(自転車雑誌、水泳雑誌)などで執筆。2017年から主人の仕事に帯同しアメリカに移住。小学生の男児、中学生の女児とともに、異国の地での生活に奮闘しながら、執筆活動も継続中。現在はニュースや海外生活情報などを担当。アウトドアと旅行が大好き。趣味はパン作り。