親心が空回り!? 「子ども」に言ってしまったひとこと
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「トイレトレーニング中の子どもが失敗するたびに“どうしてできないの”と何度も言ってしまったこと」(41歳女性/主婦)
「子どもに“なんでそんなこともできないの?”と言ってしまった。周りの目や大人の機嫌を伺ったりと何かと失敗を恐れがちな息子の性格の原因かもしれない」(43歳女性/主婦)
「イヤイヤ期の孫を預かりお世話をしていた時に、母親である娘の前で“めんどくさい”と呟いてしまい、娘はとても悲しそうな顔に……。ひたすら謝りました」(62歳女性/主婦)
「カレーを作ってくれた息子に、“もう少し丁寧にルーを溶かした方が良いよ”とアドバイスしたつもりが、小言と受け取られてしまったのか、その後作ってくれることがなくなってしまった。せっかくの手料理にあんなこと言うんじゃなかったと今でも後悔」(68歳女性/主婦)
「真剣に服を選んでいる子どもに“早くして”と急かしてしまった。ゆっくり選ばせてあげれば良かった」(29歳女性/主婦)
「息子に“○○君は何点取れたんだって。あんたもそれぐらいとれなきゃね”と言ったこと。成人した今でも“比べられて嫌だった”と言われる」(59歳女性/主婦)
やはり子育て中の「言ってしまった……」はあるあるの様子。特に子どもが小さいうちは、思うようにいかず何かと翻弄されがちに。そんな時に心の余裕がなくなってつい強い言葉が出てしまうのかもしれません。また、小さい子どもに関するエピソード以外にも、テストの点数や料理などある程度大きくなった子どもに言ってしまった余計なひとことも集まりました。多感で繊細な時期の子どもは、親が思っている以上に大人になっていることも。年齢に関わらず、かける言葉選びを大切にしたいものですね。
毎日顔を合わせる分、気まずさが続く!?「夫や親」に漏らしてしまった言葉
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「夫に“残り物を食べる?”と聞いたが、残り物を押し付けているようになってしまった。聞き方が悪かったと思う」(34歳女性/総務・人事・事務)
「できないことが増えていく認知症の母親を責める言葉をかけてしまい、自責の念にかられています」(61歳女性/その他)
「夫に“それ前も言ったよね?”と冷たく言ってしまった」(29歳女性/コンピューター関連技術職)
「91歳の母の介護中です。何度も同じ事を尋ねてくる母に“前にも答えたじゃん”と返してしまいました。もう少し良い言い方はなかったものかと反省してます」(60歳女性/その他)
「夫に対して“いつもそうだよね”と言ってしまう。済んだことをいつまでも引き合いに出すのは良くないと思う」(36歳女性/主婦)
「“今日は帰り早いんだね”が嫌味のようになってしまった」(38歳女性/総務・人事・事務)
続いて目立ったのが、夫や親に言ってしまった余計なひとことでした。人生のパートナーとはいえ、さりげないひとことの積み重ねですれ違いが起きてしまうことも。毎日家で顔を合わせる分、「言ってしまった……」と気づけた後の謝罪が何よりも大事ですよね。
また、寄せられた介護に関するエピソードはリアルそのもの。元気だった親が老いていく姿を目の当たりにして、きっと心も体もお疲れのはず。自分を責めすぎることがありませんように……!
もっと良い言い方があったはず…「仕事場」での失言
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「部下に“どうして私の気持ちが分からないの?”と漏らしてしまったが、そもそも仕事場で感情的になることが間違っていた」(47歳女性/営業・販売)
「後輩の容姿を誉めてしまったこと。容姿や外見に関することは言わない方が良いと思っているのに」(33歳女性/弁護士)
「同僚にきつく当たる上司に“それって人としてどうなの?”と言ってしまった後に、人間性を否定するかのような物言いをした自分の方こそ人としてどうなんだろうと思った」(51歳女性/その他)
「上司のオヤジギャクに返した“私の笑いのツボって浅いんです”。フォローのつもりがそうではなかった」(37歳女性/その他)
「後輩に自分の経験を話しただけのつもりが、後から振り返ると自慢みたいになってしまっていたかもしれない」(31歳女性/その他)
「指導中の後輩に言ってしまった“それこの前も言ったよね”。何度も同じことを聞かれていたのでつい言ってしまったが、人に教える際に一番言ってはいけない言葉だったと反省」(54歳女性/金融関係)
仕事場でのエピソードも多く集まりました。後輩や部下への指導、同僚へのひとことなどシチュエーションは異なりますが、共通しているのは言ってしまったことに対しての反省がセットになっていること。わがままや私情が通るわけではない組織の中だからこそ、反省と同じ失敗を繰り返さないことが何よりも肝心。誤解を生む言葉や失言の後には、誠意のある謝罪が不可欠です。
謙遜しすぎも余計なひとこと!? こんなエピソードも!
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「“すみません”を使いがちな私。ある日“あなたは何も悪くないのに謝る必要はないんだよ”と人から言われて、癖に気がつけた」(53歳女性/その他)
「自分を卑下して話す癖があり、行く先々で下に見られて損なことばかり」(63歳女性/主婦)
言ってしまったことで相手を傷つけてしまった……とは少し異なる、自分に向けた余計なひとことエピソードも寄せられました。シチュエーションや立場上、へりくだることも円滑なコミュニケーションの秘訣ですが、謙遜のしすぎは周りを困らせている場合も。自分をむやみやたらに下げるのではなく、相手からの感謝や褒め言葉は素直に受け止めることも大事なことですよね!
今回は、皆さんから寄せられた 「あのとき言わなければよかった」と思う余計なひとことをご紹介しました。人によっては「似たようなことを言ってしまったことがある……」と共感したり「言ってしまいそうだから気をつけなきゃ!」と思えたりするエピソードもあったのではないでしょうか? 言ってしまった言葉は訂正や謝罪ができても、言葉による心の傷やモヤモヤはなかなか消えないもの。自分だけでなく周りの人のためにも、今一度コミュニケーションについて見直していけたら良いですね!

三上 六花(みかみ ろっか)。ライター。
美容ジャーナリストのアシスタントを経て独立。持ち前の旺盛な好奇心をアンテナに美容ワールドを探索中。
映画と漫画をこよなく愛し、帰宅後は隙あらば即エンタメタイムの多趣味人。週に15番組ほど聴く、生粋のラジオリスナー。