「子持ち様」もつらいよ
null先人たちの知見は有効に使おう!
null山田シャルロッテです。
入園シーズンも落ち着いてきたGW前後の時期は、だいたい「クラスで最初の懇親会」が開催されます。「懇親会そのものが、めんどくさい」と思う人もいるかもしれませんが、子どもが乳児の時期ほど、懇親会は意外とオアシスです。
乳児期は生活全般において大人の目が必要なので、ママ達の自由時間は本当に少ないですよね。乳児クラスの懇親会には、そんな「同じ状況の仲間」しかやって来ないのです。子どもがぐずってもお互い様だし、お互い気を遣わずにおしゃべりや情報交換できる貴重な場。ぜひ参加をおすすめします。
さて、乳児クラス懇親会で大きな関門となるのが「開催場所のセレクト」です。赤ちゃん連れ、しかも団体で使える場所って、本当に本当に選択肢が少ないんですよね。最も安全そうな保育園の教室は、休日は職員の出勤の関係で借りられないケースがほとんど。……外でどこか探す必要があるわけですが、赤ちゃん連れのお出かけは、自分たち1組だけでも周囲に気を遣う事だらけでしょう。
保育園に入園できたばかりの時期に、「大人数の乳児連れOKな場所」をイチから探す……という無理難題に立ち向かうには「先輩保護者の情報」が不可欠です。頼りましょう。自分にとっては「初めての懇親会」でも、保育園単位で見れば「昨年も一昨年も必ずどこかで開催したはず」なのです。全体役員会等で上のクラスに渡りをつけるなり、登園時間が重なる先輩保護者に声をかけるなりして、過去の情報をもらいましょう。
開催場所に関して筆者のおすすめ第一位は、漫画にも書きましたが「キッズスペース貸切」です。キッズスペースは存在自体が限られるので、保育園のそばにあるとは限りません。が、多少遠くても利用する価値は大ありです。防音がされており「赤ちゃんが泣いて周囲に迷惑だから、食事中だけど席をたって外であやさないと……」という事もありません。また、動ける子どもがもしぶつかっても、ケガをしにくいようなインテリアが工夫されています。
おすすめ次点は「公園のピクニックスペース」。雨天の時は順延などのリスクはありますが、「周囲に気を遣う会場」にするよりは、そっちのリスクのほうが、よほど気が楽じゃないですか?
昨今は、子連れの人の行いを問題視して、揶揄して言う「子連れ様」「子持ち様」といった言葉も出てきています。ほとんどの親御さんは「そんなふうに言われない行動」を心がけていると思いますが……、団体行動ですと、そう言われそうなキャラクターの人も混じっているかもしれません。
そういう意味でも、子連れで集まることができる貴重な機会には、心身ともに安心できる環境での開催をおすすめします。
ライター&イラストレーター・漫画家。1児を高齢出産後、都内で子育て中。
仕事をしながら子どものお稽古事やスポーツ活動の委員、PTA活動などもけっこう参加するので、ママ友多数。