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もうウンザリ! 夫の収入、子どもの成績…「ママ友からのマウンティング」エピソード

子育てをするなかで、気の合うママ友ができれば心強い存在となりますが、環境が似ているだけに比較されマウントをとられてしまうことも。ママ友との会話のなかで「あれ?マウントとられている?」と感じたことはありませんか?

今回『kufura』では、20~50代のお子さんのいる女性74人を対象に「ママ友からのマウント」をテーマとしたアンケート調査を実施しました。その結果をご紹介します。

約4割がママ友に「マウントをとられた」経験アリ

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まず、ママ友に「マウントをとられた」経験があるかを聞いたところ、以下の結果に。

【ママ友に「マウントをとられた」ことはありますか?】

ある・・・10票(13.5%)

ない・・・30票(40.5%)

わからないが、もしかしたらある・・・18票(24.3%)

わからない・・・16票(21.6%)

「ある」「わからないが、もしかしたらある」と答えた人が合計37.8%と、4割近くの人がママ友から何らかのマウンティングをされた経験があるようです。

そこで、実際にどのようなことでマウントをとられたのかを教えてもらいました。

ちなみに「マウントをとる」は、動物の「マウンティング行為」(自分の方が力が強いと威嚇する行動)からきています。

家族の自慢が過ぎる…

「旦那さんの仕事をよく話したり、社長になるなど、会話をしていて、楽しくなかった」(27歳女性/主婦)

「子どもが頭がいいことの自慢。できないと最低のような発言」(42歳女性/その他)

「子どもの成績のことで、ちょっとしたことだが自慢ぽいことを言われたので、ああこれがマウントか、と面白くも感じた」(41歳女性/主婦)

「“私の子どもは、いろんな塾に行かせてるからゲームする時間がないの”とか言われると、そーですかー!と笑えてきます(笑)」(23歳女性/営業・販売)

夫の職業や収入、子どもの成績などを話題にマウントをとられた経験がある人が多いようです。反撃したい気持ちがあっても、子ども同士の仲に影響するかもと思うと、我慢してしまいがちなのではないでしょうか。

これってお金持ちアピール?

「入手困難なゲームソフトをご主人のコネで手に入れたと自慢してきた。 外車に乗っているが、自宅までの道が狭いので駐車場を借りているなど、お金持ちアピールをしきた」(52歳女性/総務・人事・事務)

「ブランド品に興味がなく、買えないのではなく、買わなかったら“〇〇さんは買えないから!かわいそうー!”とよく貧乏人扱いされた」(48歳女性/コンサルタント)

「別荘があるなどとさりげなく(?)言ってくる」(42歳女性/主婦)

経済格差を匂わせるというマウントもあるようです。お金持ちアピールに振り回されることなく「よそはよそ、うちはうち!」の精神でスルーしていきたいですね。

その他、こんなマウンティングも

「家事を完璧にしているといわれた」(52歳女性/主婦)

「コロナが流行し始めた頃に、政府や医療関係者に知人がいて、誰も知らない情報を知っていると自慢された。 友人が多いと言わんばかりのアピールが多い」(39歳女性/研究・開発)

「レトルトや冷凍食品は使わないというマウント」(52歳女性/総務・人事・事務)

マウンティングとは、相手よりも自分のほうが優位だとみせつける言動のことを指しますが、人脈を自慢するものや、レトルトを使わないアピールなど、いろいろなパターンがあるんですね……。張り合わないことが賢明です。

ママ友からマウントをとられた時の気持ちは?

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続いて、ママ友からマウントをとられた時、どのような気持ちになったかを聞きました。

【ママ友からマウントをとられた時の気持ちを教えてください】

あきれた・・・11票(39.3%)

悲しくなった・・・5票(17.9%)

腹が立った・・・4票(14.3%)

逆に笑えた・・・2票(7.1%)

その他・・・6票(21.4%)

最も多かったのは、「悲しくなった」「腹が立った」を上回り、「あきれた」となりました。悲しみや怒りを通り越してあきれ返ってしまった……という人が多いのかもしれません。「逆に笑えた」という声もありました。

「あきれる」を通り越して「無」の境地になる人も。

マウントをとってきたママ友とは付き合いを続ける?

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そんなマウントをとってきたママ友とは、現在も友だち付き合いを続けているのでしょうか。

【マウントをとってきたママ友と現在も友だち付き合いをしていますか?】

距離を置いている・・・16票(57.1%)

友だち付き合いをしている・・・7票(25.0%)

完全に決別した・・・4票(14.3%)

その他・・・1票(3.6%)

「距離を置いている」「完全に決別した」を合わせると、7割以上の人が関わらないようにしていることがわかりました。同じことが繰り返されないための防衛策と言えそうです。

しかし、4人に1人は「友だち付き合いをしている」と答えており、嫌な気持ちを味わったからといって、子ども繋がりのママ友との関係を断つのはなかなか難しいのかもしれません。

アンケートには「親友になった」という選択肢もあったのですが、そちらを選ぶ人はいませんでした。

マウント発言にはウンザリ…スルースキルを身につけよう

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最後に、こちらの心を消耗させる「マウントをとってくる人」に対しての率直な気持ちを聞いてみました。

【「マウントをとってくる人」に対してどう思いますか?】

性分だから仕方ないと思う・・・48票(64.9%)

私のことを見下しているんだと思う・・・9票(12.2%)

嬉しくてしょうがないんだと思う・・・7票(9.5%)

自信がない人なんだと思う・・・6票(8.1%)

その他・・・4票(5.4%)

「性分だから仕方ないと思う」を選んだ人が最多という結果に。マウントをとる人というのは常に自分が優位でありたいと思っている人なので、マウント発言を真剣に受け止めるのではなく、適当に流すことで受け手のストレスも軽減するのではないでしょうか。

お金、行動、持ち物……マウントのジャンルは様々に及びます。優しい人、世渡上手な人は、ただ「へえ~」「すごいね」と言ってやり過ごすとか。

見下されるのは悔しい!と感じるかもしれませんが、同じ土俵に立ってマウントをとり合うのは時間の無駄です。マウントをとってくるようなママ友との交流は最小限に抑えて、負担にならない人間関係を築いていきましょう。

ナカムラミカ
ナカムラミカ

エディター/ライター。大学在学時からライターとして活動、気付けばもうすぐフリーライター歴20年。webサイトや書籍の編集・ライティングなどを担当。料理と暮らしまわりの手仕事が趣味。根っからのインドア派だが、3児の母となりアウトドアの楽しさにも目覚めたところ。

 

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