エプソン チームラボ ボーダレスってどんな施設?
nullチームラボ代表の猪子寿之さんは、次のように話します。
「“Borderless”のコンセプトのもとに、境界のないアートに迷い込んで、彷徨い、没頭し、自らの身体で探索できる施設です。
境界のないアートとは、それぞれ独立しているが境界が曖昧であり、他の作品と混ざり合ったりすることを表しています。たとえば、“カラス”をモチーフにした作品があるのですが、カラスはその作品から飛び出して別の作品に顔を出したりもします。
また、アートには時間・季節の移ろいが表現されており刻々と変化をしていきます。歩いたり触ったりすると花が散り、じっとしているといつもよりたくさん咲くなど、ここに来てくださった方々と作っていくアートとなっています。
そのため、このミュージアムでは“順番に作品を見ていく”のではなく、館内を思うまま彷徨っていただき、発見をしてほしと思っています。自らの身体で世界を捉えてほしいです」
「エプソン チームラボ ボーダレス」を構成する5つの世界
null「エプソン チームラボ ボーダレス」は、5つの世界で構成されています。
(1)Borderless World
人は自らの身体で自由に動き、他者と関係性を持ち、身体で世界を認識する。そして身体は時間を持ち、脳内で考えは、同じ脳内の他の考えと境界が曖昧なまま影響を受け合い、時には混ざり合います。
アートも、部屋から出て自ら動き出し、人々と関係性を持ち、身体と同じ時間の流れを持つ。そして、作品は、他の作品とコミュニケーションし、影響を受け合い、時には混ざり合う。そのような作品群による、境界のない1つの世界『チームラボ ボーダレス』。
人々は、自らの身体でその世界に迷い込む。そして、その境界のない作品群は、人々の存在によって変化する。その1つの世界に、他者と共に身体ごと没入し、溶け込んでいくことで、自分と他者との境界を連続的なものに変えていくだろう。そして私たちと世界との、境界のない新しい関係を模索していきます。
入場ゲートを通り、暗い道を進むと、目の前にデジタルなお花畑がぱっと開けてきます。
ボーダレスと言われているとおり、独立した作品の部屋があるというよりも、作品を見ているとどんどん次の作品へと移動していくよう。
「見る順番は無い」とお話されていたとおり、気の向くままに、気になるところを見にいってみましょう。
(2)チームラボアスレチックス 運動の森
「身体で世界を捉え、世界を立体的に考える」をコンセプトに、脳の海馬を成長させ、空間認識能力を鍛える新しい「創造的運動空間」です。複雑で立体的な空間で、強い身体性を伴って、身体ごとインタラクティブな世界に没入します。
子どもたちが特に楽しそうだったのが、この「チームラボアスレチックス 運動の森」。
輝く玉石が空中に立体的に配置され、3次元上の玉石(ボルダー)を登るという「3Dボルダリング」は、触れる色によって発せられる音色も変わり不思議な雰囲気を醸し出していました。
(3)学ぶ!未来の遊園地
「共同的な創造性、共創(きょうそう)」をコンセプトにした教育的なプロジェクトであり、他者と共に世界を自由に創造することを楽しむ「遊園地」です。
チームラボの代名詞ともいえる「お絵かき水族館」が常設で遊べるようになりました。
「気になっていたけど、まだやったことない!」という方はぜひこの機会に試してみませんか?
(4)ランプの森
人がランプの近くで立ち止まり、しばらくじっとしていると、最も近いランプが強く輝き音色を響かせます。
そしてそのランプの光は、最も近い二つのランプに伝播する。伝播したランプの光は、それぞれ同じように強く輝き音色を響かせながら、最も近いランプに伝播し、同じように連続していきます。
伝播していく光は、必ず、全てのランプを一度だけ強く輝かせ、必ずはじめのランプに戻ってきます。つまり、人に呼応したランプの光は、二つに分かれ、それぞれ全てのランプを1度だけ通る一本の光のラインとなり、最後に、起点となった最初のランプで出会います。
ランプの近くで立ち止まり、しばらくじっとしていると最も近いランプの色が変わるという、一筆書きの要領でランプの色が変わっていくアートです。
壁と地面もすべて鏡という空間なので、実際の空間よりかなり大きな場所に迷い込んだ感じを味わえます。
地面が鏡になっているので、スカートよりもパンツスタイルでの来場がおすすめ。当日はスカートの方にブランケットの貸出をしてくれていました。
(5)EN TEA HOUSE
ティーハウス。
一服の茶を点てると、茶に花々が生まれ咲いていく。花々は茶がある限り無限に咲いていく。器の中の茶は、花々が咲き続ける無限の世界となる。その無限に広がる世界をそのまま飲むティーハウスです。
こちらのティーハウスでは、水出し茶、ゆず緑茶、緑茶、カモミールほうじ茶ラテの4種類が楽しめます。
ガラス製の抹茶茶碗にお茶を注いでもらうと、茶碗に美しいお花が投影されるのです。飲んでまた同じ位置に茶碗を置くとお花が散っていき、その姿もとても美しいものに。
※別途ドリンク代がかかります
子どもとの楽しみ方は?
null対象年齢を伺ったところ、だいたい“自分で歩いて回れる年齢”から楽しめるとのことでしたが、もちろん抱っこしてまわることもOK。特に年齢制限はされていないそうです。
館内は床に凸凹も多く、入り口にベビーカー置き場が用意されていたので、抱っこ紐を持っていくと良さそう。
また、授乳室も完備されていたので、小さいお子さんとも安心してお出かけができますね。
6月21日にオープンとなる「エプソン チームラボ ボーダレス」をご紹介しました。
6月21日~7月31日は入場料が特別に安くなる「オープン記念チケット」も。気になる方は早めにチェックしてみて!
【詳細情報】
森ビル デジタルアート ミュージアム:エプソン チームラボ ボーダレス
住所:東京都江東区青海1―3―8(お台場パレットタウン)
営業時間:
※()内は6月21日(木)~8月31日(金)までの特別延長時間です。
【月~木】11:00 -19:00(21:00)
【金・祝前日】11:00~21:00(22:00)
【土】10:00~21:00(22:00)
【日・祝日】10:00~19:00(20:00)
※最終入館は閉館の1時間前
休館日:第2・第4火曜日
料金:
一般/高・大学生3,200円(税込)
子ども(4歳~中学生)1,000円(税込)
※中学生以下のお子さまだけでの入場はできません
※その他詳細は公式ウェブサイト参照
公式ウェブサイト( http://borderless.teamlab.art/jp )