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あなたにとって「結婚生活」とは? 花畑?牢獄?…既婚女性の例えが秀逸だった

一緒にいたい。家族が欲しい。年齢やつきあった期間を考慮して。子どもができた。結婚のきっかけに関する調査を参照すると、このような回答が多数をしめています。一方、その後の結婚生活は、じつに多様です。

今回は、既婚女性(86人)にアンケートを実施。「あなたの結婚生活を“何か”に例えるなら?」という質問を投げかけてみました。

いろんな結婚生活を想像しながら、読み進めてみてください。

アップ・ダウンのある「アトラクション」

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まず、スリルと刺激をもたらす遊園地のアトラクションに例える声です。

「結婚生活はメリーゴーランド。ゆっくり上がったり下がったり」(53歳/主婦)

「結婚生活はジェットコースター。山あり谷ありの人生そのもの」(43歳/主婦)

「結婚生活は迷路のようなもの。いつまでもさまよい続ける時もあれば、すんなりゴールへたどり着く事もある」(39歳/総務・人事・事務)

上がったり下がったり、長く悩んだりあっさり解決したり。傍から見て穏やかに見えても、さまざまな変化に直面しながら、日常生活は過ぎていきます。

苦しさと達成感を伴う「スポーツ」

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つらさも達成感もあるスポーツに例えた声です。

マラソン。いい感じで進めるときも、すごくつらいときも、“進んできて良かった”と感じるときもある。最後まで、どんな景色が続くのか楽しみたい」(57歳/その他)

「結婚生活は、サーフィン。様々な波を乗り越えなければならない」(59歳/主婦)

1つ乗り越えても、すぐに新たなゴールが立ちはだかる「スポーツ」。目指すべき「波」や「ゴール」に繰り返し立ち向かうことで、少しずつ物事に動じなくなっていくのかもしれません。

修行、苦行、地獄のような「しんどい場所」

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現在、苦しい修行の最中にいる、と感じている女性の声です。

「結婚生活は苦行。しんどい修行を延々としてるみたい」(55歳/主婦)

道場。修行の場であるから」(49歳/総務・人事・事務)

日々降りかかる修行をこなしつつも、修行の先に何があるのかが見えないつらさを実感している人も。修行の場を「地獄」「牢獄」と形容する声もありました。いろんなことに耐え続けている回答者の結婚生活が浮かび上がっています。

限界を超えると、大惨事

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感情を抑圧し続けていると、いつかあふれてしまう。そんな有様を表す言葉です。

「沸騰する。油断すると溢れるところが負の感情の爆発とリンクするから」(44歳/総務・人事・事務)

グラスの水。いっぱいになったらケンカする」(36歳/総務・人事・事務)

蓄積したネガティブな感情は、発散の日を待っていることも。それは、夫婦げんかや、怒りの爆発などをきっかけに、顕在化します。

壊れやすい。かつ、元に戻りにくい

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壊れやすく、かつ修復しにくい関係を表す声です。

ガラス。割れると元通りにはならないので」(52歳/主婦)

「結婚生活は、薄いガラス。壊れやすいから」(53歳/主婦)

2人で保持している1枚のガラス。たとえ一方が大切に持っていても、どちらかが手を放して落とすと、割れてしまうのが怖いところです。

メンテンナンスや手入れが必要

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手入れを怠れば、長持ちしない。それを端的に表した言葉です。

空気清浄機。メンテナンスすれば長持ちする」(34歳/会社経営・役員)

「結婚生活は。手入れをすると綺麗な花や野菜をもたらす」(74歳/主婦)

殺伐とした砂漠になるのか、やせ細ることのない肥沃な畑であり続けるのか。それは2人の関係性次第……といったところでしょうか。

殺伐とした外の世界からの「安全地帯」

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結婚生活が心の「安全基地」のような機能を果たしている、という声です。

「結婚はシェルター。外の世界から守ってくれるものだから」(37歳/金融関係)

「結婚生活は、シェルターみたい。駆け込める避難場所」(47歳/総務・人事・事務)

たとえ家庭の外で苦しいことがあっても、自分らしくいられる今の結婚生活が心の支えになっているようです。

温かくて心地よい居場所

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家庭のぬくもりを想起させる回答です。

「結婚生活はお風呂。あたたかくて、気持ちがよい」(41歳/主婦)

布団。一日の終わりに安心できる場所」(47歳/主婦)

家庭が安らげる場所であることがうかがえます。他にも、リラックスできる「ぬるま湯」や、温かくてなじみのよい「毛布」に例える声がありました。

「チームメイト」「戦友」同士が協力して作るもの

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家庭を切り盛りしていくためには力を合わせていく必要がある、という声です。

「結婚生活は団体競技。同じ目標に向かって力を合わせて頑張る」(52歳/主婦)

寮生活。他人同士で協力して生活しないといけないから」(43歳/主婦)

次々に押し寄せるミッションに立ち向かっていくための「チームメイト」「僚友」「戦友」のようなものという声もありました。

極論、なくてもいいけれど…

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結婚をアクセサリーや嗜好品に例える声です。

「結婚生活はネックレス。あってもなくても実用面では変わらないが、人から自分を見る目は変わる」(33歳/営業・販売)

「結婚はデザート。あったらうれしいけど、意外とないほうがいいかもしれない」(53歳/主婦)

結婚するかしないかが個人の選択に委ねられていますが、結婚してみれば便宜上、役立つことがあるという声もありました。

絶対になくてはならないもの

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結婚生活をなくてはならない「必需品」に例える声です。

「結婚生活は空気中の酸素。当たり前のように存在していて普段は気づかないが、なくなると生きていけないし、多すぎても少なすぎても(干渉しすぎても放置しすぎても)ダメ」(39歳/その他)

「結婚生活はお米。とくに感動はないが、ないと困る」(52歳/主婦)

「結婚生活は、ごはんとみそ汁。ずっと食べても飽きないし、なくては困るもの」(70歳/総務・人事・事務)

普段はありがたさに気づかないけれど、ふとした瞬間に夫の存在の重要さを実感することがあるのかもしれません。

 

以上、既婚女性を対象に実施した結婚生活に関するアンケートの内容をご紹介しました。

幸福感を想起させるものから、苦しみを連想させるものまで、さまざまな回答が寄せられました。

今回のアンケートでは「結婚生活はクジ。当たり外れがある」(68歳/主婦)という声もありました。結婚生活の質は「クジ運」次第なのか、運は変えられるのか、それともいろんな原因が絡み合って「今の結婚生活」に帰結したのか。結婚生活の真っただ中にいるときには、その答えが見つかりにくいのが、結婚生活なのかもしれません。

北川和子
北川和子

自治体HP、プレスリリース、コラム、広告制作などWEBを中心に幅広いジャンルで執筆中。『kufura』では夫婦・親子のアンケート記事やビジネスマナーの取材記事を担当している。3児の母で、子ども乗せ自転車の累計走行距離は約2万キロ。地域の末端から家族と社会について日々考察を重ねている。

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