今回から2回にわたって夫婦間の“尊敬”という感情に着目。既婚男性・既婚女性642人にアンケートを実施し、「相手の『ここが尊敬できる』と思うこと」と、その理由についてうかがいました。
興味深いことに、夫と妻とで回答結果はやや異なっています。初回は男性からの声をお届けします。20~50代の355人の既婚男性の回答結果を、ランキング形式でご紹介します!
5位:妻の気配り上手なところ(13人)
null「細かく気配りができる」(30歳・技術職)
「細かいことに気づく」(35歳・営業・販売)
「こまめに気が付くところは尊敬します」(52歳・総務・人事・事務)
「よく気が利く。いろいろ考えている」(50歳・技術職)
妻のきめ細やかな“気配り”や“機転”に敬意を表している声が聞かれました。
小さなことに気づいたり、その場の状況に応じて心を働かせることができるところは、自分に欠けているからこそ、尊敬の念を抱くようになったとの声もありました。
4位:他者への優しさ(18人)
null「明るくて優しいところが好きです」(43歳・技術職)
「常に私に対して優しく接してくれていること」(53歳・会社経営・役員)
「自分以外にも幸せを共有したいと思うところ」(45歳・デザイン関係)
「他人のことを思いやる気持ちがあるところ」(48歳・技術職)
「子どもや高齢の親に対していつも優しく接している」(38歳・会社経営・役員)
恋愛期には相手に好かれたいという“下心”で優しさを偽装する人は少なくありません。
安心感のある関係を築いた後も、心からわきあがる思いやりと慈しみの心をもっている妻に対して、尊敬の念を抱く男性も見受けられました。
3位:仕事への姿勢(40人)
null「コロナで自宅待機が多い自分に代わり、仕事を増やして頑張っているところ」(56歳・営業・販売)
「仕事が早くて素晴らしいし頼りがいのある人です」(51歳・コンピュータ関連技術職)
「仕事に対して、真摯に向き合っている」(49歳・会社経営・役員)
「看護師として仕事に励んでいること」(40歳・金融関係)
「仕事をして家事もする二面性の頼もしさ」(31歳・その他)
仕事に真摯に向き合う姿勢を尊敬しているという声のほかに、家庭と仕事を両立していることを評価する声も多く聞かれました。女性側からも“仕事”というキーワードは多く聞かれましたが、”両立”というワードは男性側の回答にのみ見られた言葉でした。
2位:子どもとの向き合い方(50人)
null「子どもを一人の人間として尊重しているところ。親として叱ったり、怒ったりすることもあるが、人間として教え導くことを忘れない姿勢が尊敬できる」(49歳・営業・販売)
「いつも子どものことを考えて行動していること。自分はできないから尊敬します」(50歳・その他)
「子どものことを真剣に考えていること。朝早くから子どもたちのお弁当をきちんとつくっているところは本当に頭が下がる」(55歳・ 企画・マーケティング)
「自分の時間を犠牲にしても子どもや、家族のために動いてくれること」(50歳・ 営業・販売)
「結婚、出産、子育てと環境が変わってもしっかり対応してきたところ」(50歳・営業・販売)
50人の男性から、妻が育児に取り組む姿に尊敬するという声が聞かれました。子どもを育て上げるには多大なエネルギーを要することを実感しながら、日々主体的に取り組む妻の姿に敬意を抱く男性は少なくありませんでした。
1位:家事スキル(90人)
null既婚男性が妻の尊敬するところとして、もっとも多くの回答が集まったのは”家事“に関するものでした。
「家のことを全てうまく管理してくれている。料理が上手。誰とでもうまくコミュニケーションが取れる」(41歳・営業・販売)
「毎日おいしい料理を作ってくれる。仕事の疲れが美味しい料理で吹き飛ぶから」(37歳・総務・人事・事務)
「家の中をこまめに掃除すること」(54歳・研究・開発)
「仕事があるのに色々家事をしてくれる」(38歳・その他)
「疲れていても風邪を引いても家事をしっかりとこなしてくれる」(53歳・コンピュータ関連技術職)
「家事が完ぺき」(47歳・ 総務・人事・事務)
「立ち仕事で腰痛持ちで大変だけど、家事もやってくれている」(28歳・営業・販売)
おいしい料理、きれいな部屋、パリッと乾いたシャツ。快適な暮らしを維持するための妻の“家事スキル”に対して、高い評価が集まっていました。中には「尊敬はいらないから、家事をして!」という妻の声が聞こえてきそうな回答もありましたが……。
いずれにせよ、終わりのない家事を根気よく毎日続ける姿に敬意を抱く男性は多いようです。
【番外編】妻のこんなところを尊敬しています!
null今回のアンケートでは、こんな回答も寄せられました。
「コロナ禍での医療従事者へのリスペクトをしていること」(42歳・企画・マーケティング)
「いつも楽しそうに生きていること」(46歳・その他)
「娘が2人いるが、いつも3人で仲良くしている。女性陣の結束が強い」(49歳・公務員)
「私の少ない給料で母親の介護までしてくれているところ」(44歳・その他)
「わがままで自由な旦那に愛想もつかさず相手してくれる大きな心」(47歳・営業・販売)
「疲れているのに、ため息を人前でつかないところです」(47歳・営業・販売)
「同じことの繰り返しでもいやにならずに堅実に実行するところ」(48歳・研究・開発)
利他的な姿勢、笑顔、寛大さなど、さまざまな回答が寄せられました。
以上、今回は夫が尊敬する妻の一面についてお届けしました。育児・家事に取り組む姿を尊敬する男性が多く見受けられました。さて、次回は既婚女性からの回答です。どのような結果になったのでしょうか。