子育て世代の「暮らしのくふう」を支えるWEBメディア

双子との海外旅行は「なるほど」なアイデアいっぱい!【続・双子ちゃんがやって来た vol.2】

前回の国内旅行編に続いてお伝えするのは、双子連れ「海外旅行」編です。

夫婦2人だけの時には、自由にあちこち海外へ行っていたという方も、双子が産まれてからはなかなかハードルが高くてなかなか……という方もいるかもしれません。

でも、しっかりと計画を練れば大丈夫。家族みんなで思いっきり楽しみましょう!

「双子と海外」人気の旅行先は?

2人を一気に連れて行く旅先ですが、これは、夫婦2人で双子を連れて行くか、じいじ、ばあばなど誰か手伝ってくれる人がいるかで変わってくるところ。

夫婦2人の場合は交替要員がいないため、無理は禁物です。そうなるとフライト時間が短く、温暖な気候で、なるべく荷物を少なくできるリゾートが人気。フライトが3〜4時間で済む、グアム、サイパンあたりが挙げられるでしょう。

現地はとにかく子連れが多いので、少々のことは気になりません。レストランでも、オムツ替えでも、気を遣うことなくできるのがいいところ。

なにかと荷物が多い双子との旅行も、グアム・サイパンでは日本の免許証でも運転ができますので、レンタカーを借りて移動をラクにするのもいいでしょう。

ただしグアムで注意したいのは、子連れが多く利用する昼間の時間帯のパスポートコントロールが長蛇の列で、2時間以上かかることがあること。

事前にアメリカのビザ免除プログラムESTAを申請しておくと、入国審査の時間短縮になるので、おすすめです(ただし、1人14ドルかかります)。

そして、やはり日本人が大好きなリゾートと言えば、ハワイですよね。フライト時間は7時間少々とそれほど遠くないのですが、双子連れだと遠のく理由が……。それは“時差”です。

「時差ボケで子どもが全然寝てくれなかった〜」という海外旅行経験者のエピソードが聞かれる中、2人とも生活リズムが狂うかも……と想像すると、考えただけでハードルが若干上がります。筆者の場合、双子が産まれてからはハワイは遠い存在になってしまいました。

じゃあ、時差のない青い海で少し遠くへ!と思うと、オーストラリアが浮上してきます。南半球なので、日本と季節が逆なのが要注意。また、シンガポールや、バリ島、香港のディズニーランドなども双子ママには人気の海外旅行先として挙がりました。

いずれにしても、じいじ、ばあばが一緒に行ってくれれば、マンパワーが増えて大助かり。交渉してみる価値はあるかも?

宿はどうする?ホテルorコンドミニアム?

1週間以内の旅行であれば、ホテルで手厚いサービスを受けるのもいいですが、双子ママ仲間に聞くと、コンドミニアムタイプ派が多く見られました。

1日3回を外食で食べさせるとなると根気がいりますし、お店を探すのも一苦労です。また、食べ慣れない外国の食事となると、子どもが食べてくれるかどうかという不安もつきもの。

キッチンがあれば、ママの手料理で子どもが好きものを作ってあげられますので、とくに長期に行く際にはコンドミニアムも検討してみてはいかがでしょうか?

また、ホテルも子連れプランを探したり、じいじばあばが一緒の場合、3世代用のコネクティングルームをとるなどの工夫もありですね!

ベビーカーはどうする?双子の持ち物は?

いつものことなのですが、旅の準備をしているときに思うことは、“なぜこんなに荷物が多いのか”ということ。とくに生後半年で1週間のグアム旅行に出かけた際には、大きなスーツケース1つがまるまる双子の荷物になりました。

中身といえば、紙おむつにおしりふき、粉ミルク、哺乳瓶に消毒グッズ、レトルトの離乳力に着替え……など、しかも2人分。とにかく大荷物でした。

それに比べれば、まもなく3歳になる双子の持ちものは減ったのですが、代わりにお気に入りのおもちゃや絵本、砂場グッズ、水着にサンダルなどが増えました。やっぱり荷物は多いのです。

対策として、大人の持ち物は極力減らし、圧縮袋を活用します。スーツケースの片方は行きではほぼ空にし、帰りに備えることにしています。

そして、一番の大荷物といえるのが、双子用ベビーカーです。これを持っていくかどうかは本当に悩みどころですね。筆者は一度だけ持っていったことがありますが、やはり大きすぎて不便でした。

双子がどうしてもいつものベビーカーじゃないと乗ってくれない、寝てくれないなどの悩みがない場合は、シングルベビーカー2台や抱っこ紐2つの方が、小回りがききます。

シングルベビーカーを2台所有していないという方は、日本でレンタルしていく、または、現地でレンタルする方法もあります。

また、最初から子連れに優しいプランとして、各旅行会社で赤ちゃん連れツアーを設定しています。例えば、H.I.S.の子連れツアーや、JALの一緒にベビちゃんプランなどを利用すると、現地でベビーカーが借りられるものもありますので、検討してみてもいいかもしれません。

しておくと助かる事前準備は?

フライトではバシネットをリクエスト

赤ちゃん連れの場合、フライトで確保したいのは、2歳未満の赤ちゃんが利用できるベビーベッド(体重制限あり)「バシネット」です。

ただし、数に限りがあるので、2人とも確保できるかどうかは運次第です。

我が家は1台しか確保できず、交替で乗せることに。順番にちょうど寝てくれたので助かりました。

機内での離乳食やキッズミールは、事前に申請をしなくてはいけないところもあるので、フライト前に確認をした方がよさそうです。

座席の並びは、保安上の問題から、双子を隣同士にできないなどの決まりがあるようです。こちらも事前に航空会社に電話をして、近くの席のリクエストをしておくといいでしょう。

旅行保険、現地のクリニックを事前調査

双子に限ったことではありませんが、子どもは環境が変わると風邪を引いたり、体調を崩すことがあります。双子の場合、1人が体調を崩すと必ずといっていいほど連鎖をするため、旅行保険の加入は事前にしておきたいところです。また、日本語が通じるクリニックを調べておくと、いざという時に役立ちます!

 

双子連れ海外旅行について見てきましたが、いかがでしたか?

筆者も毎年1〜2回、双子連れ海外旅行をしますが、初めて行ったグアムでとても嬉しかったことがありました。

それは、双子連れで歩いていると、現地の人から「You are Lucky!」「Oh Twins! Cute」など明るく声をかけられたことです。

日本では「お母さん、大変ね〜、毎日しんどいでしょう〜」などと辛さを前面に出して声をかけてくる人が多いのですが、アメリカ人にとって、一気に育つ双子はとてもラッキーな存在らしく、前向きに「いいね!」と声をかけられたことが、なによりもいい思い出になりました。

たしかに2人一気に育てることも、旅に連れて行くことも大変は大変なのでしょうが、それ以上に楽しむことが大事なんだと教えてもらった気もします。

無理して小さい子どもを海外旅行に連れて行くなんてかわいそう、という声もあるかもしれません。一方で、双子育児や旅行は少々のことは気にせずに、おおらかに、なるようになるさ〜的な発想も時には必要なのではないでしょうか。そんな気分転換をするためにも、旅行は大切なのかもしれませんね。

 

【参考】

アメリカビザ免除プログラム ESTA(エスタ)申請 – 在日米国大使館・領事館

海外家族旅行特集 – H.I.S.

こどもといっしょに海外旅行 – JAL海外ツアー

pin はてなブックマーク facebook Twitter LINE
大特集・連載
大特集・連載