やっぱり行きたい!双子と一緒に家族旅行
周りから「子連れ旅行してきた〜」との声がチラホラと聞こえてくると、大変なのはわかっているけれど、双子連れであっても「旅行に行きたい!」と思っちゃいますよね。
筆者は生後すぐに旅行の計画を立て、生後4カ月で国内旅行、半年で海外旅行とアクティブに行動してみたのですが、今振り返ると、反省点もたくさんあります。
筆者の所属する双子サークルでも、移動や旅行はよく議題にあがります。サークルのママ達の声もあわせてご紹介しますので、参考にしてくださいね!
移動は何が便利?やっておいた方がいい対策は
車はマイペースに移動可!車酔いに配慮を
おっぱい、ミルク、おむつの時期は、自分たちのペースで移動できて、専用の空間があってラクできる車移動がおすすめです。車内も自由に使えるし、途中、高速道路のパーキングエリアで授乳したり、ミルクもあげられます。トイレにもオムツ替えの台がついていてなにかと便利です。
とくに双子の場合は、その回数も手間も2倍、荷物だってびっくりするくらい多くなります。車を持っていないという家でもレンタカーでの旅のプランがおすすめです。
ただし、車の難点は、山道などで車酔いしてしまうこと。1人が体調不良になると、続けてもう1人も……というのが双子の宿命です。適度な休憩をとることと、赤ちゃんのねんねの時間に合わせて長距離移動するなどのスケジュール配分も考慮しておくといいですね。
新幹線はだっこ紐+シングルベビーカーが便利
新幹線で移動する場合、双子用のベビーカーを乗せることはあきらめた方が賢明かもしれません。
横型ベビーカーは、幅の都合上、そのままでは入れることができないので、一度たたまなくてはいけません。ただでさえ短い停車時間に、2人を車内に安全に乗せ、併せて大荷物を乗せ、重いベビーカーを出したりたたんだりと、とても大変です。
縦型ベビーカーはそのまま乗せることはできますが、車内に置いておくスペースがなく、これもまた一苦労です。
筆者は、普段は横型ベビーカーの『エアバギー ココダブル』を使用していましたが、実家のある仙台に自分と双子だけで新幹線で帰省するときは、1人を抱っこ紐、1人をシングルベビーカーに乗せるようにしていました。
主人と出かける時には、主人と1人ずつ抱っこ紐で移動し、双子ベビーカーは宅配便で送りました。
その際、ベビーカーを購入したときに入っていた箱があると便利なので、箱は捨てずにとっておくといいですね。
その他、双子サークルのメンバーからは、
・おむつ替えや授乳のために、多目的室付近の号車を予めネットなどで確保。(ただし多目的室が利用できるかどうかは、当日の状況により異なります)
・指定席の場合、未就学児でも子ども料金1名分を払って席を1席確保する。
・車いす用の席が当日空いていれば確保。(車いす席は、一般の方は直前にならないと予約できません)
・2人で愚図る事態を避けるため、子どもがねんねの時間に乗車する
といった方法も挙げられました。いつでも使える方法ではないですし、賛否両論あるかもしれません。周りの方や優先するべき方に配慮しながら、使える場合は、ありがたく使用させてもらいたいですね。
飛行機は周りへの配慮と体調管理が大事!
国内の場合、航空会社の規定にもよりますが、2〜3歳までで、座席を利用しない場合には飛行機代がかかりません。
飛行機は速くて便利なのですが、耳が痛くて泣いてしまう子や、じっとしているのが得意ではない子の場合、とくに離発着時の着席がしんどいと感じてしまうことも。
筆者の場合は、少々じっとしているのが苦手な子で、天候の状況などでシートベルトサインが消えないときのフライトでは、周りの人にひたすら謝り、大汗をかいた記憶があります。
その他、
・耳抜きのために、飛ぶ直前におしゃぶりをくわえさせたり、上昇中や降下中に飲み物を飲ませたりする
・事前に周囲の人に双子ですと状況説明し、泣いたらごめんなさいのひと言を言っておく
・客室乗務員さんに事前にヘルプをお願いし、トイレに行きたいときや手が足りないときは、手伝ってもらう
という意見がありました。車、新幹線、飛行機など、いずれにしても移動の空間は、お子さんが好きな音の出ないおもちゃやお気に入りグッズ、お菓子などは必須アイテムですので、忘れずに持参して楽しい移動時間にしてあげましょう。
宿はどうする?旅館orホテル?
双子連れで宿泊をする場合、便利なのはなんといっても和室です。ベッドから落ちる心配もないし、子どもが嫌がって寝ないということも少ないと思います。
ただし双子の場合は、月齢が低い時には、パパとママそれぞれに添い寝をすれば済みますが、少しずつ大きくなってくると、添い寝では大人が窮屈に感じることもあるでしょう。
その場合は、寝具のみを1組追加します。追加した布団に双子を寝かせ、大人はそれぞれに寝るとゆっくりできます。
ただし、寝具のみ追加といっても、宿によってお値段がバラバラです。1泊500円くらいから、1万円近くする場合も。お値段は事前に要確認です。
ホテルに宿泊の場合は、ベッドガードやベビーベッドのレンタルができるところもあります。
また、大人用のベッド2台を事前にくっつけてもらい、落ちないようにするなどの工夫も有効です。
双子連れの食事どうする?
旅館やホテルの食事で多いのが“バイキング”スタイル。バラエティに富んでいて、栄養も摂れますよね。
食事内容も、子どもが食べやすいお粥やお味噌汁、パンやフルーツ、ヨーグルトなどとありがたいものが並ぶのですが、じつは取りに行って食べさせ、自分も食べるのは一苦労だったりするのです。もし、ずっとバイキングにしてしまうと、バイキング地獄にはまってしまうことも……。
筆者は、バイキングの場合、席に案内されるまでに食べられるものと場所をチェックし、席が確保できたら早急に子どものものを取りにいき食べさせます。
双子が静かに食べている間に、主人に大人用をとってきてもらい、子どもに食べさせながら自分も食べるという、落ち着かない食事になることが多いです。
本当は運んできてくれる食事がラクなのですが、最近はバイキングの宿が多く、また、バイキング以外だと、子どもが食べられるものが少なかったり、足りなかったりとどちらも一長一短ありますね。
短い期間の旅行であれば、ある程度外食が続いても仕方ありませんし、事前に子どもOKのレストランなどを予約することができますが、1週間以上など長期になる場合は、コンドミニアムなど自炊ができるところがおすすめです。
2人に一気にちゃんと食べさせるには、ママの手料理と落ち着く場所もいいのかもしれません。
じいじとばあばのパワーにあやかろう!
夫婦と双子で家族旅行もいいけれど、いっぱいいっぱいになりがちで、結局“疲れただけ”ということもよく聞きます。双子連れの場合、交替要員がいないので、ちょっとゆっくり見る……、ゆっくり食べる、飲む……ができません。
そこで助かるのは、じいじとばあばの力です。
ごはんを食べている間は、見ていてもらう。温泉に入っているときに、助けてもらう、愚図らないように、抱っこしてもらう……。時には、双子をあずけ、久しぶりに夫婦2人でランチやお茶……もできちゃうのは、じいじとばあばと一緒ならではのメリットです。
海外旅行はハードルが高いというじいじとばあばも、国内であれば行きたいと申し出てくれそうですよね。3世代旅行でみんなハッピーに楽しんじゃいましょう!
また、赤ちゃんを歓迎する宿として、子ども服のミキハウスなど数社からの賛同で設立されたミキハウス子ども総研では、赤ちゃんに嬉しいプランや、お部屋など、子連れでも楽しめそうな宿が盛りだくさん! チェックしてみてはいかがでしょうか?
双子連れの国内旅行について見てきましたが、いかがでしたか?
2人を一気に連れて行くのは確かに大変だけれど、事前準備をしっかりとして楽しみたいですね。