赤ちゃんのお世話…どうやって乗り切る?
双子育児はいつが一番大変かと考えると、産まれてから1歳半くらいまでがピークだったような気がします。
ママの腕や手は1人分しかないのに、何から何まで2人分のお世話が必要なとき。それをどうやって乗り切るのか、筆者の所属する双子ママサークルのママ達の意見をまとめてみました。
(1)授乳
双子育児で最初の関門となるのは、授乳です。自分もちゃんとした食事をとる暇もないなか、2人にどうやってちゃんと飲ませるかが大きな課題に。
・双子用授乳クッションを使い一気に済ます。1人用だと小さくて難しい
・完全母乳にはこだわらない。2人に授乳をするには体力がいるので、自分の体調を優先する
・ほしがる時にほしがるだけ与えていると切りがなくなるので、適当に切り上げる
・家族に手伝ってもらう時、一時預かり時にも対応できるように、搾乳をして、あえて哺乳瓶であげて慣れさせる
賛否両論あるかもしれません。しかし、ママが倒れては元も子もありません。とにかく、2人分の授乳がストレスにならないようにすることが大切です。中には、大変だったので早々に完全ミルクにしたというママも。2人が元気に良く飲んでくれるならそれでいいという声もありました。
(2)お風呂
首も座らない赤ちゃんをお風呂に入れることは、とても大変です。2人を1人で入れるのは自信がないというママも多く、手伝ってもらったという意見も多くでました。
それでも、どうしても1人で対応しなければならないときも。そんな時はどうしたらいいのでしょうか?
・1人ずつ入れ、1人はバウンサーで待機
・危険がないように、お風呂マットは全体に敷く。ねんねの頃はお風呂マットに寝かして1人ずつ洗い、服を着せるの繰り返し。お座りができるようになったら椅子を置き、1人は洗い、1人は遊ばせて交互に洗う
赤ちゃんは時に、思いもよらない行動をとったりするもの。そんな時に目を離しておくと危ないので、ママは一緒に入りながらも目を開けながらシャンプーをしたり、顔は風呂以外で洗ったなどのエピソードもありました。
(3)離乳食
生後半年近くになるとはじまる離乳食。ここでも頭を悩ませる双子ママは多くいました。
2人ともそれぞれ食べムラがある、全く食べない、食べ過ぎてストックが間に合わない……など様々。スムーズに離乳食を進めるにはどうしたらいいのでしょうか?
・味付けをしてもいい頃からは大人の味を薄くして全員同じにし、手間を省く
・椅子は1人ずつ与えてきちんと座らせる。ママの膝の上じゃないと食べない、テーブルに乗るなどはせず、食事=椅子に座ることを習慣に
・市販のベビーフードを嫌がらないよう、適当な頻度で与える。すると外出時や一時預かり時に食べてもらえて助かる
食に対するこだわりや事情は、各家庭によって異なるものです。筆者の双子は、1歳4カ月で保育園に入園するまで、ほとんど決まったものしか食べてくれませんでした。保育園で周りの食べ方に刺激を受けたのか、今ではほとんど好き嫌いもせず食べてくれるように。
食べないと不安になりますが、あまり神経質にならずにいつかは食べると大らかに構えるくらいがいいのかもしれませんね。
やっぱり復帰したい!保育園問題は?
少しずつ双子が成長すると、気になってくるのが、自分の仕事をどうするのか? 復帰するなら時期はいつか?など、“働くママ”になること。
妊娠中はいつ復帰しようかと計画をたてるも、実際に双子育児に追われると、復帰が現実的じゃなくなることも。筆者も、当初は双子を抱えて仕事復帰なんてできるのかとかなり弱気になりました。
でも、「大変だからこそ自分の世界に戻るために復帰した方がラク」との双子ママの声に後押しされ、生後9カ月で復帰。双子ママから自分に戻った瞬間でもありました。
そこで直面するのが、保育園問題。自治体によって差はありますが、激戦の地域が多いようで一筋縄ではいかないことも。
筆者も保育園入園はかなりハードルが高かったです。では、双子ママの保育園入園までのあれこれを見ていきましょう。
・産まれる前からこまめに自治体に問い合わせ。どこに空きがあるのかを聞いたり、点数制度の中身をちゃんと理解したりする。自治体によっては双子加点があるところもあるので確認する
・過去のデータや実績を詳しく聞く
・最近開発されたエリアなどは人口過密で何百人も待機しているところも。場合によっては引っ越しも検討
・1人が体調不良になると、続いてもう1人と呼び出しは続くので、バックアップや周りのサポートを確保
待機児童が多いエリアでは1人でも入園が難しいのですが、2人同時入園となるとさらに厳しさが増すことも。まずは情報収集が大事ですね。
晴れて保育園に行き始めると、友達もでき、季節のイベントなども楽しんでくれます。少々寂しい時もありますが、そこは休日にたっぷりと時間をとりましょう。
たすけてくださーい!サポートあれこれ
とにかくマンパワーの確保が必須な双子育児。少々図々しいと思われようとも、空いている手は使うべし! 地域のサポートシステムなどは上手に活用しましょう。
筆者の住む自治体には、自治体が主催する双子親同士の集まりがあります。そういった会には積極的に参加し、話を聞く、友達をつくっておくなどすると、情報交換ができるように。では、具体的にはどうでしょうか?
・自治体の育児サポート・家事サポートはあるか
・サポートを利用するにあたり、事前に登録する必要があれば、産まれる前にやっておく
・シッターさんも、子どもとの相性があるので、はじめから決めずに何人か来てもらう
・自分や旦那様の福利厚生で使える制度はないか、確認する
・任意の双子サークルなどもあるので、積極的に参加しておくと、双子コミュニティが広がり助け合える
サポートはあるにこしたことはありません。お財布と時間とでよく相談し、ストレスをためないように上手に使ってくださいね。
双子育児あれこれについて、6回に渡って綴ってきましたが、いかがでしたか?
双子妊娠が発覚してから、毎日が驚きの連続でどうしたらいいかわからないという方も少なくないかもしれません。
2人を一気に育てるには体力も気力も必要です。時にはストレスをうまく発散させながら、上手にやっていけるといいですね。
いつかは双子も成長し、大変だった分、親孝行をしてくれるかも!? そんな日が来るまで楽しみながら、時には壁にぶつかりながら待つことにしましょうか。