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祖父母からの卒入園・卒入学祝いの「お返し」をした人は何割?しなかった理由も聞いてみた

子どもの卒入園・卒入学のシーズンを迎えました。子どもの成長の大切な節目となる時期だから、卒園・卒業、入園・入学を迎える子どもがいる家庭は、祖父母からお祝いをもらうことがあるかもしれませんね。

そんな祖父母からのありがたい卒入園・卒入学祝いについて、『kufura』では小学生以上の子どもを持つ20代から50代の男女93名にアンケートを実施。お祝いとしてどのようなものもらったのか、そして、そのお返しはどうしたのかを聞いてみました。

「祖父母から卒入園・卒入学祝いをもらった」人は92.5%

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まず、「祖父母から、子どもの卒入園・卒入学のお祝いをもらったことはありますか?どのタイミングでもらいましたか?」と聞いてみました(複数回答可)。その回答がこちら。

  • 入園時…58.1%
  • 卒園時…17.2%
  • 小学校入学時…78.5%
  • 小学校卒業時…18.3%
  • 中学校入学時…51.6%
  • 中学校卒業時…15.1%
  • 高校入学時…44.1%
  • 高校卒業時…9.7%
  • 大学入学時…25.8%
  • 大学卒業時…6.5%
  • もらったことはない…7.5%

「もらった」と答えた人が最も多かったのは、小学校入学時。小学校への入学は、義務教育が始まるひとつの大きな節目になるものですよね。見ていくと、以降も卒業より入学というタイミングでお祝いをもらったことのある人が多いようです。

「もらったことはない」と答える人は全体の7.5%と少数にとどまり、ほとんどの家庭で子どもの卒入園・卒入学になんらかのお祝いを祖父母からもらっている実態が分かりました。

祖父母から「お祝い」としていただいたもの、ダントツは…

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「子どもが小学校入学時に義両親からランドセルを頂いた。自分の両親からは小・中・高・短大・専門学校の入学時に現金を貰い、進学の支度で物入り時でもあるので大変助かりました」(51歳/女性/その他)

「高校入学の時に電子手帳用にと現金をいただきました。あいにく辞書を使う高校だったので、スマホ代に変わってしまいました。けれど現金は助かりました」(53歳/女性/主婦)

「現金。学費などの貯金に充てられるので感謝」(48歳/女性/総務・人事)

「現金をもらいました。そのまま子どもの貯金としてます」(48歳/男性/営業・販売)

「ギフト券。ありがたい」(33歳/女性/会社経営・役員)

「両親からは勉強机、両親からはランドセルをもらいました。形に残るものなので子どもの良い思い出になると思います」(53歳/男性/総務・人事)

実際にお祝いとして何をもらったか聞いたところ、「現金」や「ギフト券」という回答が半数以上を占める結果になりました。物入りな時期に必要な物を揃える助けとなったり、今後の備えにまわしたりと自由度も高く、素直に助かりますよね。

ランドセルや学習机といったアイテムについても「ありがたい」という声が聞かれ、やはり必要なモノ・使えるモノが喜ばれるようです。

「お祝いへのお返し」どうした?しなかった人の理由も

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お祝いをもらったときに気になるのが、お返しの有無。自分の両親や義両親に対して、お返しをしたか聞いてみました。

  • お返しをした…59.3%
  • お返しはしなかった…40.7%

「お返しをした」が約6割で「お返しはしなかった」をやや上回りましたが、結果は拮抗しました。友人や親せきからいただいた時は、お返しをするのが一般的だと言われますが、両親・義両親といった近しい身内となると、お返しをしない場合もあるようです。地域性や両親・義両親との関係性なども大いに関係がありそうですね。

次に、お返しをした人にはその内容を、お返しをしなかった人には、その理由を尋ねてみました。

どんな「お返し」をしましたか?

「お礼の菓子折りと、子どもの入学時の写真を添えて贈りました」(43歳/女性/主婦)

「子どもが書いたお礼の手紙と両親の好きなお菓子を渡した。お返しはいいのにという感じだったが、手紙は喜んでくれた」(42歳/女性/営業・販売)

「外食。成長している孫の姿に目を細めて喜んでくれた」(57歳/男性/会社経営・役員)

「カタログギフトや商品券」(52歳/女性/主婦)

「旅行券。喜んでくれた」(43歳/男性/その他)

お菓子やカタログギフトに、子どもからのお礼の手紙や写真を添えてお返しした人が多数! 孫からのリアクションは喜んでもらえそうですよね。また、みんなで集まっての食事もよい思い出となりそうです。

「お返し」をしなかった理由は?

「自分の親なので、いいかな……と思ったので……」(53歳/女性/主婦)

「両親なのでお返しをするような形式ばった関係ではないので」(53歳/男性/総務・人事)

「お返しはいらないと言われたので」(54歳/男性/総務・人事)

「どちらの両親もお返しを期待してなかったので、入学した際に撮影した子どもの写真をプレゼントしたら喜んで受け取ってくれました」(51歳/女性/その他)

「お返しの代わりに、一緒に旅行にいった」(56歳/女性/主婦)

お返しをしなかった理由について、「自分の親だからいいと思って」や「お返しはいらないと言われたから」という回答が目立ちました。

また、お返しをした人からも聞かれたように「代わりに、子どもの顔を見せに行く」や「旅行に一緒に行った」など、違う形で感謝の気持ちを表した人もいるようです。これらも十分な“お返し”と思えるのですが、一般的に言われる半返し(いただいた額の半分程度をお返しする)でなかったり、ささやかだから……などの理由で、「お返ししなかった」と回答したのかもしれません。

 

祖父母が孫の成長を喜んで、「お祝いをしたい」と思うのはきっと自然なことでしょう。そんなお祝いの気持ちは素直に、そしてありがたく受け取って、一緒に子どもの成長を見守っていきたいですね。

 

文/佐藤まきこ

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