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事故を防ぐ!「子どもの自転車デビュー」公道に出る前にしたい安全指導ポイント

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子どもが自転車に乗ることができるようになったら、安全指導に真剣に取り組む必要があります。いずれは、親と離れて子ども1人で自転車に乗る日もやってきます。道路に出て運転する前に指導しておくべきこと、実際に道路に出てからの指導ポイントを解説します。

今回は、自転車の安全に関する研究や広報活動をしている一般財団法人日本自転車普及協会の谷田貝一男さんに、安全指導のポイントをうかがいました。

小学校中学年の「1人立ち」までに身に付けるべき安全意識

谷田貝さんによれば、最近ではペダルのない“キックバイク”の流行で、幼児期から補助輪なしの自転車に乗ることができる子どもが増えており、小学校1年生の9割超が「自転車に乗ることができる」という調査結果もあるといいます。

「子どもは好奇心おう盛なため、何か注目するものを見つければ、周りを見ずに道路に飛び出してしまうケースは少なくありません。“自転車に乗り始めた子どもは、動き出したら止まらない、前しか見ない”とよく講習で言っておりますが、保護者の見守りと根気強い安全教育は欠かすことができません」(谷田貝さん)

学校によってもルールが異なりますが、「小学校中学年までは、保護者同伴が基本です」と谷田貝さん。いずれ子どもだけで走るようになる前に、交通ルールを身に付けさせることが大切です。

道路に出る前に「ブレーキのかけ方」を習得させる

まず、公道で運転する前に確実に習得しておきたいのが、ブレーキ操作の方法です。

「左のブレーキは後輪、右のブレーキは前輪に作用します。スピードが出ているときに急に前輪の動きを止めると、転倒のリスクが高まります。

左のブレーキを先にかけ、続いて両手でブレーキレバーを引く練習をしておきましょう」(谷田貝さん)

停車するときに、バランスを崩さないようにサドルの高さを地面にかかとが着く高さにしておくことも重要だそうです。

行動範囲にある交差点は1箇所ずつ「停止位置」をチェック

自転車で道路を走るようになった子どもにとって、最も大きなリスクの1つが、交差点での出会いがしらの衝突事故。被害者になる可能性はもちろん、相手が歩行者であれば、加害者になる可能性もあります。

谷田貝さんによれば、信号の有無にかかわらず「交差点では必ず止まる」というのは、子どもに早いうちから身に付けさせることが大切です。

とくに注意したいのが、信号のない見通しの悪い交差点。路上の停止線で一時停車しても、左右の道路が見えない交差点では、子どもに見えないことによる危険性を認識させます。

例えば、写真のような交差点において、停止線で止まっても、サドルに座った状態で子どもの目では左方向の道路の状態がわかりません。

停止線から少し前に出ると、左方向の道路が見えるようになります。

停止位置が前に出すぎると、歩行者、自動車、自転車との接触事故のリスクがあります。停止線で左右が確認できない場合、自転車から降りて、身を乗り出すようにして左右の確認をするようにします。

また、停止線がない交差点では、その都度「このあたりで止まろうね」という声掛けをします。とくに見通しが悪い交差点は注意が必要です。

子どもの行動範囲を踏まえ、子どもが小学校3~4年生になって子どもだけで自転車に乗るようになるまでに、よく通る道の交差点ごとに停止位置を決めておくと確実かもしれませんね。

車道・歩道の通行についてどう教える?

自転車で道路を走る際の基本的なルールは、

・自転車は左側通行

・原則、車道や自転車レーンを走る

・場合によっては歩道を通行することもある

・歩道では歩行者優先で自転車は車道寄りを徐行

この4つのポイントが大切です。13歳未満の子どもは、自転車で歩道を通行することができます。

それでは、子どもが歩道を自転車で通行する際のルールをおさえておきましょう。

13歳未満の子どもが自転車で歩道を通行する際の注意点は?

道路交通法では、13歳未満の子どもは、自転車で歩道を通行できますが、「歩行者優先」で、車道寄りを徐行するように指導します。

歩道での事故は、自転車側が加害者となることがほとんどです。「歩行者の間を縫うように走行しない」「人通りが多い場所では、自転車を押す」という慎重さを何度も根気よく教え込んでおきましょう。

安全な自転車レーンがある場合は…

自転車専用通行帯と歩行者通行帯に分かれており、写真のような広い自転車専用通行帯であれば、子どもも安全に通行しやすいでしょう。自転車専用通行帯は歩行者も通行できるので、注意しながら進みます。

路側帯に障害物が多い場合は…

路側帯に電柱や花壇などの障害物があって安全に通行するのが難しい場合は、歩道を通行させます。

運転技術が未熟な子どもは歩道を通行

ガードレールで歩道と自転車レーンが仕切られています。自動車の交通量が多い場合や、自転車レーン上に側溝がある場合、子どもは転倒をしやすくなります。運転技術の未熟な子どもは歩道を通行した方が良いでしょう。

歩道では「車道寄りを通行する」と指導

広い歩道があり、なおかつ自転車専用通行帯や路側帯がない場合は、歩道を通行させます。車道寄りを通行するように指導します。

以上、子どもの自転車運転の指導ポイントについてお届けしました。

よく通る道路では、交差点や危険なポイントを何度も何度も指導していくことが大切です。


【取材協力】

谷田貝一男(やたがいかずお)

一般財団法人日本自転車普及協会/自転車文化センター学芸員。各地の自転車通行環境や利用状況の調査を基にして事故発生原因と安全利用方法を検討し、その結果を講演や執筆等を通じて広報する活動を行っている。著書に『自転車のルールとマナー (安全に楽しく乗ろう!自転車まるわかりブック)』(教育画劇)などがある。

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