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少し大きめを…はNG!「子どもの自転車選び」に欠かせない3つのポイント

子どもが自転車で公道を走るようになったら、安全のための対策や、子どもへの交通ルールの教育が必要となります。ファーストステップは、子どもの自転車選びから。「すぐに大きくなるから、大きめを選ぶ」というのは、絶対にやめた方がいいそう。その理由とは……?

今回は、自転車の安全に関する研究や広報活動をしている一般財団法人日本自転車普及協会の谷田貝一男さんに子ども用自転車を選ぶ際に気を付けたいポイントについてうかがいました。

自転車は洋服とは違う!「大きくなるから大きめを」はNG

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谷田貝さんにうかがった「子どもの体に合う自転車」を見分けるための大切なポイントは以下の3つ。

(1)ハンドルと体の距離が適正か

サドルとハンドルの距離を確認します。前輪を左右に45度曲げたときに上半身の姿勢に無理がないか、ハンドルを両手でしっかりと握ることができるかチェックします。

(2)ブレーキレバーを握ることができるか

子どもの手でブレーキが確実にかかるまでレバーを握ることができるか、確認しましょう。

(3)サドルに座ったとき、かかとが地面に着くかどうか

サドルを一番低くした状態でかかとが着くかどうかをチェックしてみてください。「つま先が地面に着く高さがよい」といわれることもありますが、子どもの場合は「かかとが着く高さ」を目安にしてください。つま先の高さですと、停車の際にグラつきやすくなりますし、その都度バランスをとるのが面倒になり、交差点などで止まるのが嫌になってしまう場合もあるからです。

洋服や体操着は、「すぐに大きくなるから大きめのサイズを」でもいいかもしれませんが、自転車は洋服ではありません。安全のために、体に合ったものを選びましょう。

自転車購入の前に知っておきたい「BAA」「TS」「SG」3つのマーク

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続いて、安全基準を満たした自転車やヘルメットを選ぶために、3つのマークの意味を把握しておきましょう。

「BAAマーク」安全基準クリアのマーク付きの自転車を選ぼう

「BAAマーク」は、自転車安全基準に適合した自転車に貼付されるマーク。一般社団法人日本自転車協会が制定した厳しい国内基準をクリアした自転車に貼ることができます。

「TSマーク」付きの自転車は1年間の保険が付帯

「TSマーク」は、自転車安全整備士が点検整備(有料)した普通自転車に貼付されるマーク。記載された日付から1年間の傷害保険と賠償責任保険の付帯保険が付加されます。

「SGマーク」表示のヘルメットを選んで

「SGマーク」は一般財団法人製品安全協会が定めたSG基準に適合した製品に貼付されるマーク。ヘルメットを選ぶ際に、このマークが貼ってあるかを確認しましょう。表示製品には、独自の被害者救済制度(賠償制度)が付加されます。

自転車を「通販」で買ってもいい?その注意点は?

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インターネットの通販サイトは品ぞろえが豊富ですし、持ち帰る手間が省けるというメリットがある反面、試乗や購入後のアフターケアが難しいというデメリットもあります。

「自転車はできれば、お店で実際に乗って購入することをおすすめします。もし、通信販売で購入する場合は、最初に述べた3つのポイントを踏まえたうえで、必ず『BAAマーク』がついていることを確認してください」(谷田貝さん)

故障時の修理や定期的なメンテナンスなども考えると、街の自転車屋さんで購入した方が便利な点が多いかもしれませんね。

 

以上、子ども用自転車を選ぶ際のポイントについてお届けしました。

デザインや価格もさることながら、「子どもの体に合っているか」「安全基準を満たしているか」を重視して、子どもにとって初めての自転車運転をサポートしていきたいものです。


【取材協力】

谷田貝一男(やたがいかずお)

一般財団法人日本自転車普及協会 /自転車文化センター学芸員。各地の自転車通行環境や利用状況の調査を基にして事故発生原因と安全利用方法を検討し、その結果を講演や執筆等を通じて広報する活動を行っている。著書に『自転車のルールとマナー (安全に楽しく乗ろう!自転車まるわかりブック)』(教育画劇)などがある。

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