(1)スポーツ系・文化系ともに「送迎の負担」が必要になることも
null今回のアンケートでは、習いごとを始めてみて大変だったポイントとして最も多かった回答が“送迎”でした。
「マーチングバンド。イベントのたびに楽器と衣装を車に乗せて現地に送迎し着替えさせて30分位の演奏をこなす 」(46歳・主婦/子12歳・15歳)
「習い事全般。何をするにも親の送迎が当然と言う感じ。そして、1時間程度のレッスンだから、一度帰って出直すにしろ、買い物を済ませるにしろ、時間的には短い。かと言って、ただ待っているだけだと長いので、そのやり繰りに手を焼いた」(47歳・その他/子14歳)
「ミニバス。低学年は親が送迎する必要がある」(45歳・主婦/子8歳・11歳)
「音楽教室。毎回送迎しなければならず、発表会では色々買わなければならなかった」(58歳・主婦/子17歳)
「学習教室。夜送り迎えで、遅くまで待機しなければならなくお酒が飲めない」(40歳・主婦/子11歳・13歳)
距離や防犯の理由から送迎が必要な習い事もあります。決まった送迎時間に動けるよう、親は前後のスケジュールを調整する必要が生じますし、待機時間も増えます。夫婦や家族で送迎の分担を決めるなどの話し合いを必要とするケースもあるようです。
(2)地域密着型の少年団は運営のために「親の出番が多い」チームも
null保護者が主体的に運営している少年団やクラブ活動などは、月謝が安い反面、見守り当番や役員活動がある場合も。
「サッカー。役員があり運営や手伝いがあった」(47歳・その他/子13歳・19歳)
「バスケットボール。親が体育館の鍵開けなどをしないといけないので時間をとられて大変でした」(42歳・主婦/子4歳・12歳・17歳)
「バスケットボール。真冬でも寒い体育館で見学するのがつらかった。上の子と下の子で練習の時間が違うので拘束時間がとても長い」(37歳・主婦/子7歳・9歳)
「スポーツ少年団。親の当番、車だしなどがあり、面倒くさい」(38歳・主婦/子7歳)
「子どもが通っている英語教室。親が交代で当番するから」(45歳・その他/子3歳・9歳)
「剣道。地域のお父さんが教えてくれていたので、体育館の確保、月謝の徴収、試合の引率などが、大変だった」(46歳・その他/子10歳・13歳)
指導やチームの運営が“善意”によって成り立っているスポーツチームや学習クラブは、ポピュラーなスポーツに触れるキッカケとなる地域密着型の組織です。近年はお茶くみ当番などを廃止して負担軽減をはかる組織も増えていますが、月謝が安い反面、保護者の負担は高めです。
(3)幼児教育・音楽・舞踊は練習やレッスンに「親のサポートや衣装準備」が必要だったケースも
null文化・舞踏系の習いごとでは、子どものレッスンに親が関わる必要があったり、親のサポートが必要になるという声が目立ちました。
「幼児教室。上の子のために親子で課題に取り組む幼児教室に行っていたが、下の子を抱っこ紐で抱っこしながらハサミやノリを使ったり教室を動くのが疲れた」(33歳・その他/子0歳・2歳)
「ピアノ。日々の練習に親が付き合わなければならない」(37歳・デザイン関係/子5歳・7歳)
「ピアノ。家での練習が大変。練習を促すのも大変だし、教えてもなかなか素直にやってくれないので、ケンカばかり」(39歳・主婦/子6歳・8歳)
「バレエ。衣装など手作りで大変」(33歳・その他/子6歳)
「ダンス。週1では覚えられず、家で『このあと何だっけ?』と聞かれるので、親も必死で見学。録画は禁止がきつかったです。リモートになり動画を見て覚える……になったら、さらに大変で、幼児には無理だと思った」(38歳・主婦/子5歳・9歳)
ダンスやバレエでは手作りの衣装が必要となるケース、練習サポートを要するケースなどがあり、「思ったより大変」と感じている女性が多く見受けられました。
(4)月謝以外に「追加費用」がかかることもある
null続いて、月謝だけでなく“臨時出費”が「意外と大変だった」という声です。
「空手。毎日の練習が欠かせず、年会費、試合代、昇級試験といろいろお金がかかる」(44歳・研究・開発/子10歳)
「スイミング。選手コースまで進んだので遠征が費用面で大変だった」(38歳・営業・販売/子8歳・11歳)
「ダンス。イベント代や衣装にお金かかるし、センター争いにライバル意識、競走意識が良し悪し。ブランド服を普段から着せている親が多く、しんどい」(主婦・49歳/子19歳)
「画塾。材料費がとても高価でびっくりしました」(56歳・主婦/子19歳)
月謝に加え、衣装代、教材費、スポーツ用品代、発表会参加費などの負担が思いのほか重くのしかかるケースも見受けられます。
(5)「発表会・試合」に向けて忙しくなる
null発表会や試合などの“スペシャルな日”には、親のサポートや事前準備が必要となる習い事もありました、
「バレエ。発表会の手配や当日のスタッフ、メイクなど様々な事を親が負担しなければいけないお教室だったから」(36歳・主婦/子5歳・1歳の双子)
「ピアノ。発表会のたびに衣装や花束などの準備が必要。衣装は毎回同じものを着るわけにもいかず、その都度ちがうドレスを準備した」(41歳・総務・人事・事務/子7歳・15歳・17歳)
「ダンス。年に1回の大きな発表会のリハーサルや参加費用が大変でした」(46歳・主婦/子14歳)
「毎日の送り迎えや、試合の応援。楽しみでもあったが、大変と言えば大変。また、遠征やユニフォーム・用具への出費も大変だった」(50歳・総務・人事・事務/子17歳)
「サッカー。土日の試合の送り迎えで友達を車に乗せて遠出するのは怖かった」(33歳/子6歳・8歳・12歳)
子どもの成長を実感できる発表会や試合ですが、直前~当日の準備は忙しくなるようです。
(6)洗濯・弁当作りなど「家事が増加」
null家事に関する回答です。
「絵画。いつも絵具で汚すので洗濯が大変」(30歳・総務・人事・事務/子5歳)
「サッカー。試合も多く遠くに行く時もあったし洗濯も大変でした」(41歳・主婦/子7歳・10歳)
「水泳。洗濯物が意外と大変」(36歳・総務・人事・事務/子1歳・3歳)
「サッカー。試合があると早朝から送っていったり、昼食の準備等があるので大変です。練習後は砂だらけです」(35歳・総務・人事・事務/子5歳・9歳・11歳)
習いごとで汚れた服の洗濯や、活動時間に合わせた食事の用意が大変との声が聞かれました。
(7)「家族の生活リズム」に影響があった
null最後に生活リズムに関する回答をご紹介します。
「ダンスを始めたが、終わるのが遅いのでその後にバタバタして大変」(36歳・総務・人事・事務/子9歳)
「合気道が終わるのが遅いので、帰ってからお風呂などがたいへんです」(40歳・主婦/子8歳)
夕飯の支度をしていた時間に送迎が必要になった、以前はお風呂を入っていた時間にまだ活動している……など、家族を巻き込んで生活リズムが変わるケースも見受けられました。
以上、今回は子どもの習いごとを始めてから気づいた”意外に大変だったこと“についてお届けしました。
どのような習いごとでも、何らかの親の関わりを要するようです。習いごとを始める際には、開始後の生活リズムや必要なサポート内容を事前に確認してイメージしておくとよさそうです。