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結局…何を食べるべき?管理栄養士に聞いた「朝食メニュー」オススメ3品

一日をスタートするためのエネルギーとなる朝食は、食事の中でも一番と言っても過言ではないほど重要なものです。とはいえ、働き女子にとって朝の時間は貴重なもので、中には朝食抜きで過ごしてしまう方もいるのではないでしょうか。それが習慣となってしまっていて、朝食抜きでも問題ないと思っている方でも、体は前日までに蓄えたエネルギーを消費しているだけで、十分にエンジンがかかっていない可能性があります。また、朝食次第で一日の基礎代謝が変わると言われるほど大切な食事なのです。そこで今回は、管理栄養士の兵頭よし子さんに聞いた、忙しくても朝食を抜かず効率よく栄養を得られる食べ物3つをご紹介します。

1:サクッと食べられる、鮭おにぎり

「炭水化物は消化されると糖分になり、体や脳を動かすエネルギーとなるので、朝は他の食事と比べてとくに積極的に取り入れたいものです。ご飯はパンと比較して血糖値の上昇・下降が穏やかで腹持ちがよく、おにぎりなら忙しい朝でもさっと作って食べられるので働き女子におすすめです」と兵頭さん。

確かに、茶碗にご飯を入れて焼き魚を皿に盛ると見た目はいいけれど、おにぎりはずっと簡単にできますよね。

また、おすすめの具は鮭だそう。良質のたんぱく質、マグネシウムや鉄、ビタミンA・B群などが一度で摂取できます。思考力や記憶力、集中力を高める効果がある不飽和脂肪酸のDHAなども含まれているので仕事の効率アップも期待できます。

2:卵料理で痩せやすい体作りを

体は寝ている間は体温が下がりますが、朝起きてからは上昇していきます。朝食は、そのエンジンをかけるためにも必要なもの。中でも、卵は糖質や脂質より多くの熱(エネルギー)を作り出してくれるので朝に摂るのが好ましいそう。

「卵は、体内では合成することのできない必須アミノ酸をバランスよく含んでいるので、時間のないときに効率よく栄養を摂るには最適です。卵を食べると食後の体温上昇を促してくれるので、続けると基礎代謝が上がり、痩せやすい身体に近づけます」

一般的に基礎代謝は年齢とともに落ちていくものですが、卵を食べることでそれも防げるので女子にとっては嬉しい限りですね。

3:ダイエット中にも食べるべき、はちみつ入りヨーグルト

「普段朝食を食べる習慣がない方には、はちみつ入りのヨーグルトから始めてみてください。ヨーグルトは整腸作用のあるビフィズス菌を多く含んでいることで知られていますが、はちみつに含まれるオリゴ糖はビフィズス菌の活動を活発にするので、ヨーグルト100gに対し、はちみつ小さじ2ほどを混ぜて食べると効率よく効果が得られます」

他にもヨーグルトには免疫力を高め、脂質の代謝を上げる効果が期待できるそうです。便秘持ちの方や、ダイエット中の方にもとくにおすすめです。

 

以上、管理栄養士に聞いた“朝食べるといい食べ物”3つでしたが、いかがでしょうか?

“腹が減っては戦ができぬ”という諺があるように、食べなければエネルギーは得られず仕事の効率も上がりません。ただし、ご紹介した3つを1度に食べるのではなく、どれか1つを1食として食べるので問題ないそうです。大切なことは少しでもいいので食べること。ダイエット中の方でも基礎代謝を上げるために朝は食べたほうがいいのだそうです。

今回ご紹介したものに共通することは、どれも準備時間がほとんどかからず手軽に食べられるということ。無理なく朝食をきちんと摂って、より健康的な生活を送ってくださいね。

 

【取材協力】

※ 兵頭  よし子(ひょうどう よしこ)・・・大和学園京都栄養士専門学校、大和学園京都調理師専門学校卒業。その後、京都市、京都保育センターたかつかさ保育園に勤務のあと愛媛県宇和島市にて、市役所生活環境課の嘱託栄養士として勤務。出産を機に退職。2003年より(有)ヘルシープラネット<現在(株)ヘルシープラネット>にて勤務し、2011年3月退職。その後はフリーランスとして活動中。調理師、管理栄養師だけではなく公認スポーツ栄養士の資格も持ち、現在は専門学校等で非常勤講師を務めている。

2017/3/4 BizLady掲載

執筆/井上エリ

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