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イザという時使えなかったら意味が無い!命を救う「AEDの使い方」

駅やコンサートホールなどの公共施設で見かけることのある“AED”ですが、みなさんは使い方を知っていますか? “AED”が必要な事態になったら、誰か他の人や救急隊員の方に任せればいいなんて思っていませんか。いつどこで何が起こるかなんてわかりません。そんな不測の事態に直面した時に、救急車を呼んで到着するまでの間に使うのが“AED”なんです。そうは言っても、知らなければ実際に使うのって怖いし不安ですよね。そこで今回は上級救命技能の資格を持つ筆者が、いざという時のために知っておきたい"AEDの使い方"についてご紹介します。あなたが知っておけば、救える命があるかもしれません。

AEDを使うタイミング

まずはじめに、AEDはどんな時に使えばいいのかをご説明します。

急に人が倒れた、もしくは倒れている人を見かけた場合、はじめに安全な場所で意識の確認をします。その時に反応がない、よく分からない状態であったらすぐに他の方に援助してもらい119番通報とAEDを準備します。

もし周りに人がいない場合は、119番通報をしてからAEDが近くにあるようなら持ってきて救急車が到着するまでに応急処理を行いましょう。

AEDの使い方

倒れた人の胸部を見て、普段どおりの呼吸の有無を10秒以内で確認して、呼吸が普段どおりでない場合は“呼吸なし”と判断。AEDが到着するまで、心肺蘇生(心臓マッサージと人工呼吸)を行います。

AEDはメーカーによって多少使い方が違い、開けたら自動的に電源が入るものとボタンを押して電源を入れるタイプの物があります。

とりあえず開けて電源を入れれば音声メッセージで指示をしてくれるので、落ち着いて指示通りに動けばいいだけです。

AEDを使うときの注意点

AEDはパッドを心臓を挟むようにして傷病者の胸に貼り、電気ショックを与えるので正しくパッドが貼られていなければ意味がありません。

傷病者の体が濡れている場合は、タオルなどで拭き取ってから貼ります。そしてペースメーカーを使用している人に使用する場合は、その部分を避けて貼るようにしましょう。

また傷病者が、未就学児の場合は小児用の電極パッドを使用します。機種によっては、切り替えスイッチが付いているものもあります。もし切り替えスイッチも小児用のパッドもない場合は、成人用のパッドで代用します。

AEDを使用したら、救急隊が到着するまで電源を切らずにパッドを貼ったままにして、何度電気ショックを行ったのか報告してください。

 

いかがでしたか。もしAEDを使うべき事態か迷ったら、まずは使うことを選択してください。なぜなら、AEDには傷病者が電気ショックが必要か自動的に解析して、不必要なら動作しない機能があるからです。

寒さが増すこの時期は、温度の差による血圧の変化で、ヒートショックによる心肺停止が懸念されます。いざという時のためにも、自分の家の一番近くにあるAEDの設置場所を知っておくと安心です。

2017/2/21 WooRis掲載

執筆/やまさきけいこ

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